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SDS-PAGE用の高感度なタンパク質の蛍光染色試薬 ProteOrange Protein Gel Stain

掲載日情報:2020/01/09 現在Webページ番号:69243

SDS-PAGEゲル染色に一般的に用いられるクマシー色素(CBB)染色に比べ、約10倍感度が優れている高感度なタンパク質の蛍光染色色素です。

ProteOrange Protein Gel Stainの使用例

ProteOrange Protein Gel StainとCBB染色とのタンパク質染色感度の比較例

ProteOrange Protein Gel Stain製品外観

ProteOrange Protein Gel Stain製品外観

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特長

  • スチルベン型の両性イオン蛍光色素で、SDSに耐性があり、また核酸、多糖類、その他の分子の存在下においてもタンパク質に選択的に結合します。
  • ゲル内においてタンパク質の周囲のSDSと相互作用することにより、異なるタンパク質間でもCBB染色と比較して一貫性のある染色結果が得られます。
  • CBB染色より約10倍感度が高く、バンド当たり約3 ngのタンパク質の検出が可能です。
  • 銀染色(検出感度:0.5ng/band)に比べて感度は劣りますが、ゲル染色後の洗浄操作や固定が不要のため、操作性に優れています。
  • 3桁の濃度範囲において、線形な蛍光シグナル強度が得られます。
  • ProteOrange Protein Gel Stain(×5,000 solution in DMSO)1 mlで約200枚のミニゲルを染色できます。
  • 外観:オレンジ色溶液
  • 蛍光特性:励起 470 nm/蛍光 570 nm

検出には312~365 nm波長対応のトランスイルミネーターが必要です。

ProteOrangeの構造と蛍光スペクトル特性

ProteOrangeの構造と蛍光スペクトル特性

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操作方法概略

  1. ProteOrange Protein Gel Stain(×5,000)溶液に沈殿物が含まれていないことを確認する。沈殿物が認められる場合には、バイアルを70℃で数分間インキュベートし、振とうしながら完全に沈殿物を溶解する。
  2. 使用するゲルおよびトレイの大きさに合わせて、必要量のProteOrange(×1)溶液を調製する。例えば、10×15 cmのミニゲルを染色するには25 mlの溶液量が適量となる。この場合、氷酢酸1.88 mlを水23 mlに溶解して7.5%酢酸を作製し、これにProteOrange(×5000)5μlを添加・攪拌しProteOrange(×1)溶液を調製する。調製したProteOrange(×1)溶液は、暗所で3時間以内に使用する。
  3. 電気泳動後、ゲルをトレイに入れ、ProteOrange(×1)溶液を加え、暗所で20~60分間インキュベートする(ゲルの厚さが薄い場合や、ゲル濃度が低い場合は、インキュベーション時間を短くする。15%ポリアクリルアミドゲルで、ゲルの厚みが1 mmの場合、60分間のインキュベートが最適となる)。感度低下の恐れがあるため、ProteOrange(×1)溶液の再利用は避ける。
  4. 蛍光色素を含まない7.5%酢酸溶液でゲルを30秒間すすいだ後に、トランスイルミネーター上にセットし視覚化を行う。
  5. 色素除去には、ゲルを0.1%のTween 20溶液中で10~12時間インキュベートするか、7.5%酢酸溶液で繰り返し洗浄する。

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使用上の注意事項

  • 感度向上のために、0.05%SDS(標準では0.1%)溶液を添加したTGBバッファーを用いて電気泳動を行うことをお勧めします。このSDS濃度の変更によりタンパク質の移動度には影響しませんが、染色時間を短縮することができます。
  • 染色前にメタノール/エタノール含有溶液でゲルを固定しないで下さい。
  • メンブレンに転写後のタンパク質の染色には適しません。
  • SDS-PAGE後にウェスタンブロッティングで使用する場合、通常使用されるトランスファーバッファー中で染色することは可能ですが、感度は低下します。
  • Triton X-100ゲル電気泳動の場合、泳動終了後すぐにTriton X100を含まないTGBバッファーでゲルを20分間×3回洗浄し、その後すぐに染色前にTGBバッファー+0.05%SDS溶液でゲルをインキュベートして下さい。
  • 電気泳動中にタンパク質を染色する場合、ProteOrangeを上部(カソード)バッファーに溶解する必要があります。電気泳動終了後、ゲルを7.5%酢酸溶液で30分間インキュベートし、蛍光のバックグラウンドレベルを下げます。
  • SDSを用いずにゲルを染色することは可能ですが、感度は低下します。染色感度は、タンパク質のアミノ酸組成に大きく依存します。電気泳動後に非変性タンパク質を回収する場合を除き、0.05%SDSを含むバッファー中でインキュベートし、標準プロトコルに従って染色して下さい。
  • プレステインのプロテインラダーは、通常ProteOrangeでさらに染色しても蛍光を発しません。そのため、ラダーは未着色のものをご使用下さい。
  • ProteOrangeで蛍光染色後に、CBB染色または銀染色を行うことも可能です。

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価格表

[在庫・価格 :2024年12月13日 00時00分現在]

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ProteOrange Protein Gel Stain, 5000×
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説明文
法規制等
保存条件 -20℃,暗所保存 法規備考
掲載カタログ ニュース2020年4月1日号 p.29

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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