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bFGFの培地添加量を減らせます ヒトES/iPS細胞分化抑制物質 NN15-017

掲載日情報:2019/11/08 現在Webページ番号:68806

ES/iPS細胞の培養において,bFGFは未分化能を維持させる上で重要です。しかし,bFGFは高価であることやロット間差が問題になっています。本製品は,bFGFの添加量を1/5に減らすことができ,安定にES/iPS細胞を培養することが可能です。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

NN15-017の化学構造

NN15-017の化学構造

特長

  • 最適濃度の推奨範囲:5~25μg/ml(細胞株によって異なる)
  • 他の多くの研究者によって再現されている培地*に100 ng/mlの濃度で使われているbFGFを,20 ng/mlまで下げることができます。
  • 分子式:C13H20N2O2
  • M.W.:236.32
  • 融点:48℃
  • 純度:>98%
  • 溶解性:水に不溶,DMSOに可溶

* DMEM/F-12にN2とB27のサプリメントを添加した合成培地(Lu, et al., 2006, PMID: 16753134)

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使用例

N2, B27を使用したヒト多能性幹細胞の培養法

ヒト多能性幹細胞(ES細胞,iPS細胞)の培養には高濃度のbFGFが重要な役割としていることが知られており,世界的に最も使われているmTeSR1(STEMCELL Technologies)やEssential 8 (Thermo Fisher)でも,高濃度のbFGFを使用していることが知られています。また,ヒト多能性幹細胞の未分化維持が可能な培地に関する論文がいくつも発表されていますが,その中で Liu, Y., et al., Biochem. Biophys. Res. Commun., 346, 131~139 (2006) DOI: 10.1016/j.bbrc.2006.05.086 は,いろいろなラボで未分化維持培養が再現できている培地です。

この培地の特徴は,N2とB27の2つのサプリメントを含み,培地調整も極めて容易なことです。論文では,bFGFは100 ng/mlにて使用していますが,この培地にNN15-017を添加することで,bFGFの濃度を少なくとも1/5以下の20 ng/ml以下にて培養することができます。

図1. ES細胞の培養の形態

NN15-017のES細胞の培養の形態 a 20 ng/ml bFGF

(a)20 ng/ml bFGF

NN15-017のES細胞の培養の形態 b +NN15-017

(b)20 ng/ml bFGF+NN15-017

NN15-017のES細胞の培養の形態 c 100 ng/ml bFGF

(c)100 ng/ml bFGF

図2. Flow Cytometerによる解析

NN15-017のES細胞の培養の形態

例えば,図1(c)の写真のように,100 ng/ml bFGFの添加条件では分化細胞の出現はほぼ見られませんが,FGFの濃度を20 ng/mlも下げると,ヒトES/iPS細胞のコロニー周辺から分化細胞が多く出現し(図1(a)),維持培養が難しく,継代維持ができなくなる場合が多いです。しかし,この培養条件下に,図1(b)の写真のようにNN15-017を添加することで,100 ng/ml bFGFを添加した場合と同様に分化細胞の出現が抑制され,未分化状態を維持できるようになります。

この活性効果はフローサイトメーターを用いた場合にも確認できます。図2で示したように未分化マーカーとして使われているTRA-1-60とNANOG の発現は,20 ng/ml bFGFでは20%程度ですが,NN15-017を添加することで,100 ng/ml bFGFと同等なレベルにまで上昇します。

このNN15-017の効果は細胞株によって活性が異なります。そのため,最初はNN15-017を25μg/ml,bFGFの濃度は20 ng/mlで試し,その後NN15-017を5~25μg/mlの範囲での検討を推奨します。また,NN15-017を用いることで,より低濃度のbFGFでの培養も期待できるため,bFGFの低濃度化の検討も推奨します。

培養例 (6-well plate)

  1. コンフレント状態の細胞 (1~2×106 cellsの細胞がある状態)。MatrigelやiMatrix511などでプレコートしておきます。コーティング濃度はメーカーの推奨濃度で行います。
  2. PBS(-)で2回洗浄します。
  3. Lonza L7 hPSC Passaging Solutionを1 ml入れ,室温でインキュベートします。
  4. 5~7分後(Matrigelの場合,iMatrix511の場合は7~15分のインキュベート),溶液を除去します。ピペットで培地を添加すると自然とコロニーも剥がれてきます。何度かピペッティングすることで,細胞をほぼ回収することができます。
  5. 回収した細胞懸濁液は,特に遠心して回収する必要はありません。そのまま継代播種に用います。この時,細胞を単一細胞にまで解離しない方が,継代後の細胞生存率が良くなります。
    細胞株により,継代希釈率はまず最初に1:3~1:10で行うことをお勧めします。
  6. 継代翌日は培地交換の必要はありません。2日以降はコンフレントになるまで培地交換を行うと,4~7日後にコンフレントになります。6-well plate の場合,ウェル当たり2~2.5 mlの培地を用います。

剥離液にAccutaseなどを用いた場合には,遠心処理をすることにより,剥離液の除去が必要になります。

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培養時の推奨試薬

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価格

[在庫・価格 :2019年11月12日 19時51分現在]

※ 納期として表示している期間は弊社発注日からの「目安」となり、納期を保証する物ではございません。実際には長くかかる場合もございます。ご注意ください。
詳細 商品名
  • 商品コード
  • メーカー
  • 包装
  • 価格
  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
ES/iPS 細胞分化抑制剤 NN15-017
1週間程度  0
説明文
ヒトES/iPS細胞分化抑制物質。bFGFの添加量を1/5に減らすことができ,安定にES/iPS細胞を培養することが可能。
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ

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[在庫・価格 :2019年11月12日 19時51分現在]

※ 納期として表示している期間は弊社発注日からの「目安」となり、納期を保証する物ではございません。実際には長くかかる場合もございます。ご注意ください。

ES/iPS 細胞分化抑制剤 NN15-017

文献数:0

  • 商品コード:NN15-017
  • メーカー:NSC
  • 包装:5mg
  • 価格:¥35,000
  • 在庫:無(未発注)
  • 納期:1週間程度 
  • 法規制等:

説明文 ヒトES/iPS細胞分化抑制物質。bFGFの添加量を1/5に減らすことができ,安定にES/iPS細胞を培養することが可能。
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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