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ウエスタンブロッティングによりオートファジーを検出するキット Cell Biolabs社 Autophagy Immunoblot Kit (LC3-ⅡDetection)

掲載日情報:2019/06/07 現在Webページ番号:68774

細胞ライセート中に含まれる微小管タンパク質のpro-LC3やLC3-Ⅰを選択的透過法によって分離・除去し、残存するオートファジー特異的マーカータンパク質であるLC3-Ⅱをウエスタンブロッティングにより検出するキットです。

ウエスタンブロッティングよるオートファジー特異的タンパク質LC3-Ⅱの検出例
  • Lane 1:プレステインタンパク質マーカー
  • Lane 2:HeLaコントロールライセート(サイトゾルLC3非分離
  • Lane 3:クロロキン処理HeLaライセート(サイトゾルLC3非分離
  • Lane 4:HeLaコントロールライセート(サイトゾルLC3分離
  • Lane 5:クロロキン処理HeLaライセート(サイトゾルLC3分離

オートファジー(autophagy)とLC3タンパク質

オートファジー(autophagy)とLC3タンパク質 (クリックで開閉します)

オートファジー(autophagy)とは

オートファジー(autophagy)は、細胞質成分のリソソーム分解経路であり、アミノ酸の飢餓下やウイルス感染などのストレス条件下において活性化されます。哺乳動物細胞が飢餓下に短期間曝されると、オートファジーによって不要な細胞成分を分解し、栄養素を遊離させて重要な生合成反応に使用します。最近の研究結果では、オートファジーは発生、成長調節、がんおよび長寿にも関与してることが示されています。

オートファジーとMAP LC3

アミノ酸飢餓下などのストレスシグナルによってオートファジーが誘導されると、最初にオートファゴソーム(autophagosome、自食胞)が形成されます。オートファゴソームマーカータンパク質として知られるMAP LC3は、もともと微小管関連タンパク質として同定され、「Microtubule-Associated-Protein-Light-Chain-3」と命名されました。LC3は、16~18 kDaの小さなタンパク質で、非飢餓下の細胞では可溶性ですが、アミノ酸飢餓下では末梢膜結合性となります。免疫電子顕微鏡により、LC3はオートファゴソームの境界内膜および境界外膜に会合することが示されています。この膜会合は、脂質とホスファチジルエタノールアミンへの共有結合によって媒介されます。ウエスタンブロッティングでは、LC3はLC3-ⅠおよびLC3-Ⅱの2つの形態が見られます。LC3-Ⅰは可溶性画分に見られ、LC3-Ⅱはペレット化が可能な膜画分に見られます。LC3-ⅠおよびLC3-Ⅱは共に非飢餓細胞において見られるますが、オートファジー誘導下においてはLC3-Ⅱの割合が増加します。


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測定原理

本キットは、選択的透過処理法を用いて、サイトゾル中のpro-LC3とLC3-Ⅰを除去し、オートファゴソーム膜に結合したLC3-Ⅱを保持します(下図参照)。LC3-Ⅱは、オートファジーの特異的マーカーとして用いられ、還元SDS-PAGEによる電気泳動、PVDFメンブレンへの転写後にウエスタンブロッティングにより検出します。

オートファゴソーム膜に結合したLC3-Ⅱの特異的検出

オートファゴソーム膜に結合したLC3-Ⅱの特異的検出

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特長

  • キットにはポジティブコントロールとしてクロロキン(chloroquine)でオートファジーを誘導したHeLa細胞ライセート由来のLC3 immunoblot cotrolが含まれています。
  • 測定試料:哺乳動物培養細胞
  • アッセイ数:20 assays(100 mmディッシュ使用時)

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キット内容

  • Cytosolic LC3 removal reagent
  • Rabbit Anti-LC3 antibody*
  • Secondary antibody, HRP-conjugate
  • 5× RIPA buffer
  • LC3 immunoblot control

Anti-LC3抗体は、ヒト、ラット、マウスのLC3B-Ⅰ(~18 kDa)とLC3B-Ⅱ(~16 kDa)を認識します。

キットには上記以外の還元SDS-PAGE、電気泳動、ウエスタンブロッティングに必要となる試薬(バッファー、ブロッキング試薬、HRP基質)や機器は含まれていません。検出にはHRP化学発光基質の使用をお勧めします。

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関連製品

関連製品(クリックで開閉します)

品名をクリックすると製品の詳細、商品コードをクリックすると各製品の価格表をご覧いただけます。

品名 商品コード 測定方法 アッセイ数 製品概要
Autophagy Immunoblot Kit (LC3-II Detection) CBA-5115 ウエスタンブロッティング 20 assays
(100 mm dishes)
細胞ライセート中に含まれる微小管タンパク質のpro-LC3やLC3-Ⅰを選択的透過法によって分離・除去し、残存するオートファジー特異的マーカータンパク質であるLC3-Ⅱをウエスタンブロッティングにより検出するキット。
Autophagy ELISA Kit (LC3-Ⅱ Quantitation) CBA-5116 ELISA
(96-well strip plate(8×12))
96 assays 細胞ライセート中に含まれる微小管タンパク質のpro-LC3やLC3-Ⅰを選択的透過法によって分離・除去し、残存するオートファジー特異的マーカータンパク質であるLC3-Ⅱをサンドイッチ法により比色定量または検出するELISAキット。
  • 測定波長:450 nm(補正波長:620 nm)
Cellular Autophagy ELISA Kit CBA-5117 ELISA
(48-well tissue culture plate)
48 assays プレート上に固定した培養細胞を透過処理し、選択的透過法によって細胞中の微小管タンパク質のpro-LC3およびLC3-Ⅰを除去し、残存するオートファジー特異的マーカータンパク質であるLC3-ⅡをELISA法により比色により検出するキット。また、キットに含まれるCell stain solutionにより細胞を染色し、その吸光度(OD 560 nm)を測定することにより、細胞当たりのLC3-Ⅱ含有量を比較することもできます。
  • 測定波長:450 nm(補正波長:620 nm)

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価格

[在庫・価格 :2024年04月20日 00時00分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
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納期 文献数
Autophagy Immunoblot Kit (LC3-II Detection)(20 assays)
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Autophagy Immunoblot Kit (LC3-II Detection)(20 assays)

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  • 商品コード:CBA-5115
  • メーカー:CBO
  • 包装:1kit
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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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