グルタミン酸の比色／蛍光定量キット Glutamate Assay Kit　

試料中のグルタミン酸量を測定する、96ウェルプレートフォーマットの高感度アッセイキットです。グルタミン酸に特異的な酵素を用いて、比色法または蛍光法により定量します。それぞれのキットには200アッセイ分の試薬が含まれています。
※本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

WST-1を含むColorimetric probe、電子伝達体（Electron mediator）であるNAD+、L-Glutamic dehydrogenase（GDH）の混合液をGlutamateに加えます。試料中のGlutamateに依存してWST-1がformazan型に変化（下図参照）するため、それを450 nmの吸光度で測定します。

グルタミン酸オキシダーゼ（Glutamate oxidase）は、グルタミン酸をα-ケトグルタル酸（α-Ketoglutarate）に変換し、さらにNH3とH2O2を産生します。グルタミン酸を再生するため、L-アラニン（L-Alanine）ならびにグルタミン酸‐ピルビン酸トランスアミナーゼ（Glutamate-Pyruvate transaminase）も添加します。すると反応を繰り返し、試料中のグルタミン酸量に依存してH2O2が産生されます。HRP存在下では、Fluorometric ProbeはH2O2と1:1の比率で反応し、強い蛍光を発するResorufinを生じます。このResorufin（励起530～560 nm／蛍光：590 nm）を測定します。蛍光値は、試料中のグルタミン酸量と比例します。

※ キットにマイクロプレートは含まれていません。Colorimetric Kit（#MET-5080）には透明96ウェルマイクロプレート、Fluorometric Kit（#STA-674）には黒色96ウェルマイクロプレートもしくは黒色細胞培養プレートを別途ご用意下さい。
※ Colorimetric Kit（#MET-5080）の測定にはマイクロプレートリーダー、Fluorometric Kit（#STA-674）の測定には蛍光マイクロプレートリーダーが必要です。

Colorimetric Kit（#MET-5080）を用いたヒト、マウスおよびラット血清中のグルタミン酸量の測定

Fluorometric Kit（#STA-674）を用いたヒト血清中のグルタミン酸量の測定
50 μlのプールしたヒト血清を、Glutamate oxidaseとGlutamate-Pyruvate transaminaseの存在下（青色）または非存在下（赤色）で Fluorometric probe、HRPおよびAlanineと共にインキュベーションした。