初代ヒト内皮細胞の高い増殖速度での長期継代培養が可能です! CnT-Endothelium Medium
掲載日情報:2020/07/17 現在Webページ番号:68523
CnT-Endothelium Medium(#CnT-ENDO)は、初代ヒト内皮細胞の培養に一般に用いられるEGM-2培地に比べ、高い増殖速度とより長い継代培養期間が得られる無血清培地です。本製品で培養したヒト内皮細胞は、数回の継代培養後も細胞形態を保持します。また、静置培養と流動培養のいずれにおいてもVE-カドヘリンの正常な局在性を示すことを検証済みです。

CnT-Endothelium MediumとEGM-2培地の培養曲線
ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC:Human Umbilical Vein Endothelial Cells)をCnT-ENDO培地(青線)またはEGM-2培地(赤線)を用いて計6回の継代培養を行った。CnT-ENDO培地を用いた場合においては、細胞の増殖速度の向上およびより長い継代培養期間において細胞増殖が可能であることが示された。
※画像提供:Schroeder Group, Experimental Haemostasis, University of Bern
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CELLnTEC社の培地ラインナップ
ご興味のある細胞の図をクリックすると、それぞれの培地製品の詳細をご覧いただけます。
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SARS-CoV-2(COVID-19)と内皮細胞

COVID-19患者分離株に見られる球状コロナウイルス粒子(CDC PHIL ID#23354)
SARS-CoV-2は、いくつかの臓器や血管床を通過する内皮細胞に発現しているアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)レセプターを使用してホストに感染します。COVID-19患者において、内皮の直接ウイルス感染または免疫介在性応答のいずれかを介する内皮の損傷の発生が観察されています。
臨床研究より、抗炎症薬が内皮を安定化させることにより、COVID-19患者の内皮機能を改善することを示唆しています。ACE2阻害物質は、既存の内皮機能不全の脆弱な患者のための戦略として開発されています。内皮細胞のメカニズムのより良い理解は、将来の治療への最も重要なアプローチです。
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CELLnTEC社のユニバーサル培地システム
CELLnTEC社のユニバーサル培地システムでは、細胞の分離、増殖、維持、分化、凍結用培地に至るまでの各種培地の基本培地成分を統一しています。これにより、各培養段階において、培地の変更に伴う細胞に与えるストレスを最小化し、馴化などの操作を簡略化できます。
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The 5 powers of Prime

CELLnTEC社のプライム培地 (Prime medium)は、共通に以下の特長を有しています。
ACF (Animal Component Free), Chemically Defined | プライム培地は、増殖性前駆細胞の維持や成長因子の結合を促進させる補因子を使用しています。ほとんどの培地は、実験環境を最大限に制御できるように化学的成分が明らかな組成となっています。 |
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Reliable & Commercially Upgradable | 将来的に商業化に向けて培養環境をアップグレードする場合に、信頼性は非常に重要となります。化学的に明らかな組成で、動物成分を含まない培地を研究段階から使用することで、アップグレードに伴う培養環境の変化を最小限に留めることができます。 |
Sophistication | 十分な検討を重ねて調製された培地により、標準的な培地と比較して、分化、共培養または老化などの専門的な培養も著しく改善することができます。 |
Simplicity | 培地添加物をあらかじめ含んだ1ボトルフォーマットで、1ステップの簡便な操作で培養に用いることができます。 |
Customizable | 成長因子などを除去したカスタム培地も承ります。詳細はテクニカルサポート:試薬担当までお問い合わせ下さい。 |
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特長
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※5% CO2の培養条件で使用して下さい。
※通常の細胞培養で用いる抗生物質や抗真菌剤の使用はお推めしません。
※培地の解凍方法は、暗所、4℃で一晩静置するか室温下に5~6時間静置して下さい。室温下で解凍する場合には、解凍後の培地の温度が12℃以上にならないよう注意して下さい。
※培地の品質は光により急速に劣化します。暗所で保管し、操作中の光への暴露を最小限にして下さい。
※細胞の播種や継代方法の詳細はこちらをご覧下さい(PDFをダウンロードできます)。
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使用例
CnT-Endothelium Mediumを用いて継代培養を行った際の細胞の形態

HUVECを本製品を用いて5回(左)または9回(右)の継代培養を行った。継代培養を重ねても、細胞の形態が保持されていることがわかる。
CnT-Endothelium Mediumによる静置または流動培養におけるVE-カドヘリンの局在性の観察

本製品を用いてHUVECを静置(Static)または1.4Paにて流動(Flow)で培養を行った。両方の場合において、細胞間の接着面においてVE-カドヘリンの正しい局在性が示された。
※画像提供:Georgios Stefopoulos, Laboratory of Thermodynamics in Emerging Technologies, ETH Zurich.
CnT-Endothelium MediumおよびEGM-2培地上での管形成の比較

本製品(上)とEGM-2培地(下)を用いて、HUVECを増殖させ、管形成(微小管上チップ)および血液凝固をin vitroで観察および比較を行った。
※画像提供:Schroeder Group, Experimental Haemostasis, University of Bern
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価格
CEL007000追加しました。
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