Oxford Nanopore Technologies社装置用の短鎖RNAライブラリー構築キット CircAID-p-seq Kit

20～50 ntの短鎖RNA試料から、独自のCircAID-p-seq テクノロジーにより、PCRを用いずにOxford Nanopore Technologies社装置（ロングリードシークエンサー）用の高品質なライブラリーをわずか1日で構築できるキットです。
※ ライブラリーの構築にはDirect cDNA Sequencing Kit（Oxford Nanopore Technologies社）が別途必要です。
※ 本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

CircAID-p-seq（Circular Amplification and IDentification of short RNA sequences bearing a 3’ Phosphate）は、3’末端がリン酸化（または環状リン酸化）された短鎖RNA試料（3'-P / 2',3'-cP RNA）から特異的にcDNA合成を行い、ライブラリーを構築する技術です。
RNA試料へのリンカーのライゲーション、RNAの環状化、RT-ローリングサークル増幅（RT-RCA, Reverse Transcription-Rolling Circle Amplification）の組み合わせにより構成されています。

Step1：3’末端がリン酸化（または環状リン酸化）されたRNA試料（3'-P / 2',3'-cP RNA）にPK（Polynucleotide Kinase） enzymeを加え、5’末端をリン酸化する。
Step2：3'-P / 2',3'-cP RNAにLinker Rをライゲーションする。
Step3～4：RNA試料を環状化する。
Step5：逆転写により一本鎖cDNAを合成する。
Step6：相補的なDNAの合成により、二本鎖cDNAとする。
Step7：Oxford Nanopore Technologies（ONT）社のDirect cDNA Sequencing Kit（#SQK-DCS109）を用いてライブラリー構築をする。

※ RiboLace Kit / LACEseq KitおよびAHARIBO Kitの詳細については、それぞれ該当のページをご覧下さい。

※ 各種試薬や、RNA精製キット（Zymo Research社のRNA Clean & Concentrator-5を推奨）、Direct cDNA Sequencing Kit（Oxford Nanopore Technologies社）などが別途必要です。詳細は製品マニュアルをご確認下さい。