抗生物質無しで選択を行える枯草菌発現システム Bacillus subtilis Food Grade Expression System
掲載日情報:2017/09/12 現在Webページ番号:68003
E. coli / B. subtilisシャトルベクターをベースとしたタンパク質高発現ベクターと、発現宿主のB. subtilis(枯草菌)を用いたタンパク質発現システムです。抗生物質を使用せずに形質転換体の選択を行えます。
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特長
- 抗生物質を使用せずに形質転換体の選択を行え、導入した目的配列を恒常的に高レベル/低レベルで発現します。
- タンパク質発現時に用いられるDNAは、導入した目的配列を除いてすべてB. subtilis由来となるため、安全性が高くなっています。
- B. subtilisは非病原性で、コドン使用頻度に偏りがなく、活性のあるタンパク質を分泌発現させることもできるため、組換え体タンパク質発現の宿主として有用です。更に、エンドトキシンは産生されず、発現タンパク質の封入体形成がありません。
- シャトルベクターをベースとした発現ベクターのため、クローニングなどの作業はE. coliを使用して行えます。
- 発現宿主は「細胞内発現用のTEA」および、分泌性タンパク質の発現に有用な「プロテアーゼ欠損型のWEA」から選択できます。
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形質転換体選択の原理
B. subtilis宿主菌のゲノム上にあるEndoAと、ベクターに組み込まれたEndoB、それぞれの発現産物の相互作用により形質転換体の選択を行います。EndoAは塩基配列(U↓ACAU)特異的にmRNAを切断するエンドリボヌクレアーゼをコードしており、これがキシロース誘導性プロモーターの制御下で発現されます。一方、ベクター上のEndoBから翻訳されるタンパク質は、EndoAリボヌクレアーゼと複合体を形成してEndoAを不活化します。
形質転換後にキシロースを含む選択培地で培養するとB. subtilisはEndoAを産生しはじめますが、ベクターを保持しない菌体はEndoAを不活化することができず、タンパク質合成が阻害されて細胞死が引き起こされます。これにより、ベクターを有する形質転換体のみを選択することができます。

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参考文献
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価格
※ 本システムの発現ベクターおよび枯草菌宿主の各製品をご注文の際は、専用のライセンス確認書に必要事項をご記入の上、販売店担当者にお渡し下さい。
■ 発現ベクター
[在庫・価格 :2025年04月30日 13時55分現在]
詳細 | 商品名 |
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文献数 | ||
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pTTB1 vector, lyophilized plasmid DNA |
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本製品は取扱中止になりました | 0 | ||
pTTB2 vector, lyophilized plasmid DNA |
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本製品は取扱中止になりました | 0 | ||
[在庫・価格 :2025年04月30日 13時55分現在]
■ 枯草菌宿主
[在庫・価格 :2025年04月30日 13時55分現在]
詳細 | 商品名 |
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文献数 | ||
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Bacillus subtilis strain TEA |
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本製品は取扱中止になりました | 0 | ||
Bacillus subtilis strain WEA |
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本製品は取扱中止になりました | 0 | ||
[在庫・価格 :2025年04月30日 13時55分現在]
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