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特許技術を用いて安価・迅速にモノクローナル組換え(リコンビナント)抗体をスクリーニング! ヒト/ウサギモノクローナル抗体 探索受託サービス

掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:67945

安価で迅速なヒトおよびウサギモノクローナル組換え(リコンビナント)抗体探索受託サービスです。ヒトモノクローナル抗体探索は、抗体医薬品の研究をはじめ、特異性の高い疾患マーカー抗体の探索や自己免疫疾患、COVID-19など感染症の研究にも有用です。ウサギモノクローナル抗体探索は、マウス由来抗体の取得に代わる有用な手段です。ウサギは他の動物種より低分子化合物やペプチド抗原に対して多様な抗体を産生し、かつ親和性が高いとされています。
本サービスは研究用です。研究用以外には使用できません。

世界最速の抗体取得技術(特許技術)【Ecobody技術】

Ecobody技術は名古屋大学大学院生命農学研究科の中野秀雄教授らが開発した特許技術を基にした抗体探索手法です。従来、数か月かかっていた抗体の探索工程(血液採取~抗体評価)を世界最速の2日間で実施できるようになりました。
具体的には、微量血液中のB細胞を材料とし、シングルB細胞からモノクローナル組換え抗体遺伝子の増幅・発現・性能評価までのすべての工程を試験管内で行います。既存技術では、モノクローナル組換え抗体の発現評価に動物細胞を用いる方法が主流ですが、iBody株式会社では独自技術により、無細胞タンパク質合成系で活性型抗体を効率よく作製し、評価することができるようになりました。

Ecobody技術によるモノクローナル抗体の取得・評価の流れ

Ecobody技術によるモノクローナル抗体の取得・評価の流れ

本受託サービスでは、通常4~8週間で解析結果をご報告いたします。



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関連文献

参考文献

  • Ojima-Kato, T., et al., "Ecobody technology: rapid monoclonal antibody screening method from single B cells using cell-free protein synthesis for antigen-binding fragment formation."
    Sci. Rep., 7 (1), 13979 (2017). [PMID:29070795]
  • Ojima-Kato, T., et al., "Rapid Generation of Monoclonal Antibodies from Single B Cells by Ecobody Technology."
    Antibodies (Basel), 7 (4), 38 (2018). [PMID:31544888]

使用文献

  • Ishimaru, H., et al., "Identification and Analysis of Monoclonal Antibodies with Neutralizing Activity against Diverse SARS-CoV-2 Variants."
    J. Virol., e0028623 (2023). [DOI:10.1128/jvi.00286-23] [PMID:37191569]

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提供サービスによる、期間、工程の比較

通常サービストライアルサービス
(抗体発現、ELISAあり)
トライアルサービス
(抗体発現、ELISAなし)
取得陽性細胞数96細胞24細胞24細胞
抗体発現、評価ありありなし
配列解析数10配列1配列1配列
納期4~8週間9~14週間9~14週間

作業期間中に休業日を挟む際は、納期が後ろ倒しになります。
FACSやELISAで使用する抗原の種類や、試料数、取得する陽性細胞の数、配列解析クローンの数については、オプションで追加が可能です。

提供サービスによる、期間、工程の比較


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モノクローナル組換え抗体 探索の流れ

  1. ヒト:末梢血からB細胞画分を回収する。
    ウサギ:抗原で免疫したウサギの末梢血からB細胞画分を回収する*2
  2. 蛍光標識された抗原と反応させて、目的の抗体を発現しているB細胞を選別し、フローサイトメーターで1細胞ずつソーティングする。
  3. 得られた細胞のcDNAを調製しPCRをかけ、抗原特異的抗体の遺伝子(L鎖およびH鎖の可変領域)を増幅させる。
  4. 無細胞タンパク質合成系を用いて、PCR産物から抗体を作製する。
  5. 得られた抗体の活性をELISAで評価する。
  6. 活性評価が良い抗体の配列を複数個選んでDNA配列を解析する*3

*2 抗原をお持ちでない場合には、抗原の調製についてもご相談下さい。
*3 組換え抗体、ならびにキメラ抗体の作製についてもご相談下さい。


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Ecobody技術と他手法の比較

 Ecobody技術ハイブリドーマ法ファージ
ディスプレイ法
適用動物ヒト・ウサギマウス不使用
時間最短2日*4数か月7週間
培養操作不要必須必須(大腸菌)
要素技術試験管内での
抗体発現
細胞融合・培養大腸菌発現
抗体取得効率70%以上予測不能90%
自然抗体の取得困難
取得抗体フォーマット改変Fab
(IgGへ変換可能)
IgGFab
複数取得可能数種類数種類

*4 免疫反応は含みません。本受託サービスでは、通常4~8週間で解析結果をご報告いたします。


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Ecobody技術によるモノクローナル抗体取得の例

ヒト血液からの抗核抗体の取得実績

Ecobody技術によるヒトモノクローナル抗体取得の例

Ecobody技術によりヒトの血液から自己免疫疾患に 関連する「抗核抗体」を取得した。取得されたヒト抗体は典型的な抗核抗体の染色像を示した。

ウサギモノクローナル抗体取得の取得実績(抗cAMP抗体)

Ecobody技術によるウサギモノクローナル抗体取得の例

マウスでは取得困難な低分子化合物(cAMP)に対する抗体を1週間で取得!


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ご提供いただくもの(ウサギ抗体のご依頼時)

  • 免疫用抗原
  • 解析用抗原

ヒト抗体についてはお問い合わせ下さい。
タンパク質抗原の場合、通常免疫用に1個体あたり1~2.5 mg、解析用に0.5 mgの抗原をご用意頂きます。
ペプチド抗原の作製を承ることも可能です。
お客様が動物免疫を実施する場合はお問い合わせ下さい。
詳細は、当社受託・特注品担当(下記参照)までお問い合わせ下さい。


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納品物

  • 全採血血漿(ウサギ免疫のご依頼時)
  • 抗体(無細胞発現 Fab)のELISA評価結果
  • 10クローンの抗体(可変領域)遺伝子配列情報
  • 抗体(可変領域)遺伝子のPCR増幅産物

リコンビナントIgGの提供も可能です。詳細につきましては、当社受託・特注品担当(下記参照)までご相談下さい。
本サービスにて得られた結果の権利は、すべてお客様に帰属します。


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ご注文方法/価格

ご注文方法、価格などの詳細につきましては、当社受託・特注品担当(下記参照)までお気軽にお問い合わせ下さい。


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