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ヨウ化物の非放射性定量キット(Bertin Bioreagent社) Nonradioactive Iodide Assay Kit

掲載日情報:2019/06/13 現在Webページ番号:67918

非放射性の検出法(Non-Radioactive Method)により、試料中のヨウ化物(Iodide)を定量するアッセイキットです。


標準曲線

NonRadioactive Iodide Assay Kit(#D05076)の標準曲線

ヨウ化物(Iodide)とは

ヨウ素(Iodine)は常温で固体のハロゲンであり、ヨウ化物(Iodide)やヨウ素酸塩(Iodate)の形態で自然界に存在します。ヨウ化物は主に食物により日々人体へ供給されます[1]
ヨウ化物は基礎代謝において重要であり、体温調節、子供の知的発達、筋肉発達、正常な心臓機能、および骨格の成長を可能にします。ヨウ化物輸送は、選択的ながん細胞破壊への新たなアプローチとして注目されています。[2、3]。 血液から甲状腺濾胞細胞へのヨウ化物の取り込みは、最も重要な多くの生物学的過程を制御することが知られている甲状腺ホルモンT4とT3の生合成の第一段階となっています[4、5]。 甲状腺ホルモンは体の発達に不可欠です。この輸送は、甲状腺細胞の側底膜に局在する内在性膜糖タンパク質であるNIS(ヨウ化ナトリウム共輸送体)によって媒介されます。
NISが発見されて以来、徹底的な生化学分析により、基底外側のヨウ化物輸送のメカニズムが解明され、甲状腺がん、自己免疫疾患、先天性甲状腺機能低下症などの甲状腺疾患におけるNISの重要な役割が明らかにされました[6]
比率が正常なバランスではない場合、比率が低すぎると甲状腺機能低下症、比率が高すぎると甲状腺機能亢進症を発症することがあります。他にも慢性甲状腺炎(橋本病)や甲状腺がんがあります[7]。 ヨウ化物欠損は、多くの甲状腺代謝障害の原因となっています。これらすべての病気を予防するために、ヨウ化物の比率を制御することが重要です。

参考文献:

  1. Blazy P., El-Aid JDID, 10 juin (2009).
  2. Role of Iodine in Metabolism., Chair and Department of Endocrinology, Jagiellonian University Collegium Medicum 31-501 Krakow, 17 Kopernika St., Poland.
  3. Spitzweg C., Morris J. C., The sodium iodide symporter: its pathophysiological and therapeutic implications, 22 october (2002).
  4. Porterfield S. P., Heindrich C.E.,Endoc.Rev, pages 94~106 (1993).
  5. Anna Milanesi, Gregory A. Brent, Molecular genetics and nutritional aspects of major and trace minerals, pages 143~150 (2017).
  6. Waltz F., Pillette L., Ambroise Y., Analytical Biochemistry, 16 Juillet (2009).
  7. Braun D., Schweizer I., Vitamins and hormones, 12 june (2017).


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測定原理

本製品は、ヒ素(Arsenic)(Ⅲ)によってセリウム(Cerium)(Ⅳ)が還元される、酸化還元反応に基づいています(下図参照)。
ヒ素(Ⅲ)による黄色(420 nm)のセリウム(Ⅳ)から無色のセリウム(Ⅲ)への還元は非常にゆっくり進行しますが、微量のヨウ化物(Iodide)はこの反応を強力に加速し、その比率はヨウ化物濃度に正比例します。
一定時間の間、ウェルのおける退色はヨウ化物濃度に反比例します。この方法は単純かつ非放射性であるため、広く用いられています。

測定原理

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特長

  • キットには96ウェルプレート1枚分のアッセイを行うのに十分な量の試薬が含まれています。
  • 測定試料数:37試料(二重測定した場合)
  • 必要試料量:100μl
  • 測定範囲:100~700 nmol/L
  • 測定波長:414~420 nm

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キット内容

  • Covered 96 well microtiter plate
  • Nonradioactive iodide assay reagent A、B
  • Nonradioactive iodide assay standard
  • Well cover sheet

測定にはマイクロプレートリーダーが必要です。

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操作法概略

  1. 試料を採取し、調製する。
  2. スタンダードやNonradioactive iodide assay reagent A、Bを調製する。
  3. プレートの各ウェルにスタンダードまたは試料を加え、さらにNonradioactive iodide assay reagent A、Bを添加する。
  4. カバーシートでプレートを覆い、暗所・20℃で30分間インキュベートする。
  5. 414~420 nmの波長(黄色)でプレートを測定し、データ解析を行う。

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価格表

[在庫・価格 :2025年06月06日 20時55分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
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納期 文献数
NonRadioactive Iodide Assay kit
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説明文
非放射性の検出法(Non-Radioactive Method)により,試料中のヨウ化物(Iodide)を定量するアッセイキット。測定範囲:100~700 nmol/L, 測定波長:414~420 nm。測定試料量:100 µL,測定範囲:100-700 nmoL/L
法規制等 医薬用外毒物,医薬用外劇物
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ

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NonRadioactive Iodide Assay kit

文献数: 0

説明文 非放射性の検出法(Non-Radioactive Method)により,試料中のヨウ化物(Iodide)を定量するアッセイキット。測定範囲:100~700 nmol/L, 測定波長:414~420 nm。測定試料量:100 µL,測定範囲:100-700 nmoL/L
法規制等 医薬用外毒物,医薬用外劇物
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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