HOME > 試薬 > 細胞培養 > 細胞培養一般試薬 > 細胞/組織培養用基材 > PVLA(ソマール株式会社)
肝細胞培養に最適なラクトースポリマーのコーティング試薬 PVLA(ソマール株式会社)
掲載日情報:2022/04/25 現在Webページ番号:67449
追加しました。
原理
PVLAはポリスチレンにラクトースが付加した両親媒性のポリマーです。培養器材などの疎水性表面にコートするとPVLA中のポリスチレン部位が表面と疎水性相互作用により吸着し、構造変化により器材表面にガラクトースを提示した状態でコートされます。
肝実質細胞はガラクトースを認識するASGPRを細胞表面に発現しているため、PVLAコート表面のようなガラクトースを提示した表面により吸着・培養が可能となります。ASGPRを発現していない細胞は表面に吸着しないため、分化・成熟化させASGPRが発現した幹細胞由来肝実質細胞の選別も可能です。

追加しました。
特長
- 両親媒性のポリマーにより器材表面ラクトース(乳糖)を配向可能です。
- 肝実質細胞などアシアロ糖タンパク質レセプター(ASGPR)を発現した細胞のみを吸着し、培養可能です。
- 肝細胞の単離や分化誘導した肝細胞の選別にも用いることができます。
- 常温保管が可能です。
追加しました。
操作方法概略
一般的には100μg/mlの濃度でコートを行います*。コートする培養皿には親水化処理されていないポリスチレン製ディッシュを使用します。細胞培養表面処理など親水化処理されている培養皿にはコートできません。
- 必要量のPVLAを純水で希釈し、培養容器を均一に覆える十分な量の溶液を作製する。その後、調整した溶液をフィルターでろ過滅菌する。
- 親水化処理されていないポリスチレン培養皿に作製したPVLA溶液を加え、均一に覆う。
- 37℃で2時間インキュベーションする。
- コートした培養皿をPBS(-)で洗浄し、ただちに細胞を播種する。
* 細胞の接着や培養に最適な濃度は細胞腫によって異なります。培養条件決定のために予備実験が必要となる場合があります。
追加しました。
使用例
HepG2細胞の培養(ASGPR発現細胞)
PVLA 100μg/mlをコートしたポリスチレンプレート未コートのポリスチレンプレートに、ヒト肝臓由来細胞株であるHepG2細胞を播種し、細胞の接着を観察した。

アシアロ糖タンパク質を発現しているHepG2細胞はPVLAがコートされたプレートに吸着し、コートされていないプレートには吸着しなかった。
PVLAの濃度依存性
PVLAを1,000~0.0001μg/mlの濃度でコーティングしたプレートにHepG2細胞またはマウスES細胞を播種した。接着した細胞数をMTTアッセイにより測定した。

ASGPR発現細胞であるHepG2細胞はPVLAの濃度依存的に接着細胞が増えているが、ASGPR非発現細胞であるマウスES細胞ではPVLAの濃度依存的な接着細胞数の増加は見られなかった。
追加しました。
価格
[在庫・価格 :2025年02月08日 00時00分現在]
詳細 | 商品名 |
|
文献数 | ||
---|---|---|---|---|---|
PVLA |
|
0 | |||
[在庫・価格 :2025年02月08日 00時00分現在]
PVLA
文献数: 0
- 商品コード:PV-LA-100
- メーカー:SMC
- 包装:100mg
- 価格:¥10,000
- 在庫:1個
- 納期:2~3週間 ※※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。
- 法規制等:
説明文 | ラクトース(乳糖)のポリマーをベースとした培養器材のコーティング試薬。肝実質細胞のようなアシアロ糖タンパク質レセプター(ASGPR)を発現した細胞のみを吸着するため,肝細胞の培養や分化誘導した肝細胞の選別に用いることができる。 |
||
---|---|---|---|
法規制等 | |||
保存条件 | 室温 | 法規備考 | |
掲載カタログ |
|
||
製品記事 | |||
関連記事 |
追加しました。
製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
表示価格に、消費税等は含まれていません。一部価格が予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。