細胞内のERK/AMPK/NFκBリン酸化状態スクリーニング受託サービス(BioAssay Systems社) Phosphorylation Status Screening Service
掲載日情報:2021/12/20 現在Webページ番号:67399
BioAssay Systems社では細胞のシグナル伝達に関与する、細胞内のERKリン酸化状態を増加または減少させるモジュレーター候補物質のスクリーニングする受託サービスを提供しています。特定の細胞に被験物質のリガンドまたは薬物を処理した後に、ERK/AMPK/NFκBのリン酸化動態、EC50、IC50をBioAssay Systems社のEnzyFluoリン酸化タンパク質測定キットを使用して測定します。測定は、さまざまな細胞株で実行できます。
※ 測定に使用するアッセイキットについては、「EnzyFluoリン酸化タンパク質測定キットシリーズ」をご覧下さい。
※ 本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。
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ERK/AMPK/NFκBのリン酸化について
マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK/ERK)経路は、細胞の増殖、分化、移動に重要な役割を果たしています。マイトジェンによる刺激は、最終的にERK1 (T202/Y204)とERK2 (T185/Y187)のリン酸化を引き起こします。MAPK/ERKカスケードは、がん治療法の開発に向けて多くの興味深い創薬ターゲットを提示しています。
5-AMP-活性化プロテインキナーゼ(AMPK)は、細胞内のエネルギーバランスの重要なセンサーです。AMPKは、筋肉の収縮、飢餓、低酸素など様々な要因で生じるAMP/ATP比の上昇に応じて活性化されます。AMPKは、触媒ドメイン内のThr-172でリン酸化により活性化されます。AMPが結合すると、AMPKの活性は基礎レベルと比較して2~5倍に増加します。
NFκB(Nuclear factor-kappa B)は、多くの生理的プロセス(炎症、腫瘍形成、アポトーシスなど)において中心的な役割を果たす転写因子です。NFκBは、TNF-αなどの炎症性サイトカインを含む様々な刺激によって活性化されます。p65/RelAがSer-536でリン酸化されると、核外輸送が減少し、p65/RelA依存性の転写が促進されます。
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リン酸化状態スクリーニング受託サービスのラインナップ
サービスの名称 | お問い合わせコード | 測定項目 |
---|---|---|
ERK Phosphorylation Status Screening Service | pERK Service | ・各細胞種のリン酸化の反応性の評価 ・細胞に被験物質を投与した際のリン酸化動態の測定 ・被験物質のEC50、IC50の決定 |
AMPK Phosphorylation Status Screening Service | pAMPK Service | |
NFκB Phosphorylation Status Screening Service | pNFKB Service |
※ その他のタンパク質のリン酸化状態スクリーニングについても、当社受託・特注品担当(下記参照)までお問い合わせ下さい。
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ERKのリン酸化状態アッセイ結果例
■ERKのリン酸化滴定

ERKリン酸化の経時変化を決定するために、ホルボールミリスチン酸アセテート(PMA)の濃度について滴定を行った。黒色96ウェルプレートに、PANC-1細胞を10,000 cells/wellの細胞密度でプレーティングし、一晩接着させた。翌日、培養液を除去し、各濃度102、101、100、10-1、10-2、10-3、10-4、および0μg/ml)のPMAを添加した培地(DMSO最終濃度1%)と交換した。PMAとともに30分間インキュベートした後、ERK Phosphorylation Assay Kit (#EERK-100)を用いてpERKおよび総タンパク質を定量した。pERKの値は、試料の総タンパク質量で正規化した。
■ERKのリン酸化カイネティクス

PMAの濃度の滴定後、特定の投与量(濃度100 ng/ml)のPMAに対するERKリン酸化動態を測定した。黒色96ウェルプレートに、PANC-1細胞を10,000 cells/wellの細胞密度でプレーティングし、一晩接着させた。翌日、培養液を除去した後に100 ng/mlのPMAを添加した新しい培地(DMSO最終濃度1%)に交換し、2.5、5、10、20、30分間インキュベートした。それぞれの時間において、ERK Phosphorylation Assay Kit (#EERK-100)を用いて、pERKおよび総タンパク質を定量した。pERKの値は、試料の総タンパク質量で正規化した。
■ERKのリン酸化阻害物質の滴定とIC50の検出

ERKリン酸化の阻害物質であるSorafenibのIC50を3つの細胞株(PANC-1、NIH-3T3、RBL-2H3)について測定した。各細胞株を黒色96ウェルプレートに10,000 cells/wellの細胞密度でプレーティングし、一晩接着させた。培養液を吸引し、各濃度(10-2、10-4、10-5、10-6、10-7、10-8、および10-9 M)のSorafenibを添加した新しい培地(DMSO最終濃度1%)と交換した。ネゲティブコントロールのウェルには、Sorafenib無添加培地(DMSO最終濃度1%)を添加した。各細胞をSorafenibとともに3時間インキュベートした後、100 ng/mlのPMAを添加した新しい培地と交換し5分間インキュベートした。その後、ERK Phosphorylation Assay Kit (#EERK-100)を用いて、pERKおよび総タンパク質を定量した。pERKの値は、試料の総タンパク質量で正規化した。IC50値はGraphpad Prismを用いて算出した。SorafenibのIC50値は、それぞれの細胞株に対するIC50は、2.1μM(RBL-2H3)、11.4μM(NIH-3T3)、および11.5μM(PANC-1)と算出された。
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