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高活性で安定性に優れたヒトシトクロムP450 Cypex社ヒト組換え体CYP(Cytochrome P450)

掲載日情報:2017/09/15 現在Webページ番号:65692

Cypex社の開発した独自のE. coli 発現システムを用いることにより、市販の昆虫細胞により発現した各種CYPと比べて高い活性を有する高純度ヒト組換え体CYP(Cytochrome P450)です。

ヒト組換え体CYP

独自の製法により、従来法と比較して、N末端側の改変は非常に少なくなっています。

特長

  • 特許取得済みの大腸菌発現システムにより、ロット間差が少なく一貫性の高いデータが得られます。
  • 昆虫細胞で発現したCYPと比較して、より高い活性と回転数を示します。ヒトの酵素に匹敵する、高いcytochrome P450活性が得られます。
  • Cytochrome b5共発現の有無、NADPH P450 reductaseの活性(Low/High)を選択できます。
  • 酵素反応において、10~30分間は直線性が維持されます。
  • 各バッチは、Km、Vmax、継時的な直線性など幅広い項目において検証されています。
  • カルタヘナ法規制対象外です。
  • EasyCYPは、cytochrome P450の濃度(1 nmol/ml)、タンパク質含量(10 mg/ml)およびバイアルサイズ(0.5 nmol)をあらかじめ一定になるように調製されており、タンパク質結合の影響を考慮する必要がある試験などにおいて、操作を簡便化することができます。

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使用例

(1)Bactosomes(CYP3A4BLR)を用いた継時的酵素反応産物量の測定

酵素反応産物量

Settle K., et al., Presented at ISSX (2002).

(2)他社製品とBactosomesの酵素活性の比較

Bactosomesは、他社のCYP製品と比較してほぼ同等、またはそれ以上の酵素活性を示す。

酵素活性の比較

(3)凍結融解安定性試験

Bactosomesは5回凍結融解を繰り返しても活性を維持する。

活性を維持

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製品一覧

品種(cytochrome b5有/無)またはCYP分子種をクリックすると、対応する製品群の製品リスト/価格表をご覧いただけます。商品コードをクリックすると、個々の商品の価格表がご覧いただけます。

品種 Classic Bactosomes Easy CYPs
包装 1 nmol 0.5 nmol
タンパク質濃度 Lot specific 10 mg/ml protein
共発現
タンパク質
w/o cytochrome b5 w/ cytochrome b5 w/o cytochrome b5 w/ cytochrome b5
Reductase
Low High Low High Low High Low High
CYP分子種 商品コード
1A1 CYP018 CYP014 CYP/EZ018 CYP/EZ014
1A2 CYP012 CYP001 CYP/EZ012 CYP/EZ001
1B1*1 CYP023 CYP/EZ023
1B1*3 CYP021 CYP/EZ021
1B1*4 CYP024 CYP/EZ024
2A6 CYP011 CYP064 CYP/EZ011 CYP/EZ064
2A13 CYP032 CYP033 CYP/EZ032 CYP/EZ033
2B6 CYP016 CYP020 CYP061 CYP041 CYP/EZ016 CYP/EZ020 CYP/EZ061 CYP/EZ041
2C8 CYP047 CYP017 CYP052 CYP049 CYP/EZ047 CYP/EZ017 CYP/EZ052 CYP/EZ049
2C9*1 CYP006 CYP019 CYP038 CYP037 CYP/EZ006 CYP/EZ019 CYP/EZ038 CYP/EZ037
2C9*2 CYP031 CYP042 CYP/EZ031 CYP/EZ042
2C9*3 CYP039 CYP044 CYP/EZ039 CYP/EZ044
2C18 CYP022 CYP/EZ022
2C19 CYP028 CYP008 CYP062 CYP063 CYP/EZ028 CYP/EZ008 CYP/EZ062 CYP/EZ063
2D6*1 CYP013 CYP007 CYP/EZ013 CYP/EZ007
2D6*2 CYP027 CYP/EZ027
2D6*10 CYP029 CYP/EZ029
2D6*39 CYP030 CYP/EZ030
2E1 CYP009 CYP036 CYP/EZ009 CYP/EZ036
2J2 CYP034 CYP/EZ034
3A4 CYP010 CYP002 CYP035 CYP005 CYP/EZ010 CYP/EZ002 CYP/EZ035 CYP/EZ005
3A5 CYP015 CYP046 CYP045 CYP048 CYP/EZ015 CYP/EZ046 CYP/EZ045 CYP/EZ048
3A7 CYP053 CYP059 CYP054 CYP060 CYP/EZ059 CYP/EZ060
4A11 CYP025 CYP026 CYP043 CYP/EZ025 CYP/EZ026 CYP/EZ043
4F2 CYP040 CYP/EZ040
4F3B CYP055 CYP056 CYP057 CYP058 CYP/EZ055 CYP/EZ056 CYP/EZ057 CYP/EZ058
17A1 CYP065 CYP066 CYP/EZ065 CYP/EZ066 CYP/EZ069
46A1 CYP067 CYP068 CYP/EZ067 CYP/EZ068

Bactosomes High/Low Reductase Screening Kit

上表に示したHigh(桃色カラム)/Low Reductase Kit(橙色カラム)のCYPの分子種5種類と、Control(CYP003)を各1バイアルずつ含んだキットです。CYPの分子種の網羅的な研究に有用です。

品名 商品コード キット内容
1A2 2C9*1 2C19 2D6*1 3A4 Control
Bactosomes Reductase
Screening Kit
Low CYP050 CYP012 CYP006 CYP028 CYP013 CYP010 CYP003
High CYP051 CYP001 CYP019 CYP008 CYP007 CYP002

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関連製品

商品コードをクリックすると価格表をご覧いただけます。

品名 商品コード 包装 製品概要
Control Bactosome CYP003 10 mg 空のコントロールプラスミドを含むE. coli 由来の膜タンパク質
EasyCYP Control CYP/EZ003 5 mg 空のコントロールプラスミドを含むE. coli 由来の膜タンパク質
タンパク質濃度:10 mg/ml
Human Reductase Bactosomes CYP004 4 nmol 組換え体ヒトNADH-CYPレダクターゼ。産生:E. coli

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使用文献

この他の使用文献はこちらをご覧下さい。

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FAQ

FAQ (クリックで開閉します)

Q-1. Bactosomesと、予測/モデリング用ソフトウエアとを組み合わせて使用できるものがありますか?
A-1. はい。Simcyp simulatorが使用できるとのユーザーからのフィードバックをいただいています。詳細はお問い合わせ下さい。

Q-2. Bactosomesの使用に際して、アッセイの大幅な変更が必要となりますか?
A-2. いいえ。Bactosomesは、ご使用されているアッセイシステムと互換性がありますが、酵素の比活性が変わる点にのみご考慮いただく必要があります。Bactosomesへの切り換えの際には、最適化を行うことをお勧めします。

Q-3. Cypex cytochrome P450がE.coli で産生されていることに関する問題はありますか?
A-3. いいえ。原核生物発現系の使用が組換えP450の活性に何らかの影響を与えることを示す証拠はありません。Cypexで用いられる新しいシステムは、N末端が修飾されたcytochrome P450を使用する他の細菌発現系に対して著しく改善された天然型ヒトP450の産生を可能にします。

Q-4. Bactosomesを再凍結できますか?
A-4. Bactosomesの凍結融解サイクルを最小限に抑えるために、ご使用前に解凍し、1回分の使用に十分な量に分注することを推奨します。その際、Bactosomesは凍結融解回数が限定されていることに留意し、氷上で融解し、解凍後はできるだけ早く再凍結して下さい。Bactosomesの反復凍結/融解時の安定性試験データは、こちらをご覧下さい。

Q-5. Bactosomesは、分注および再凍結前に希釈できますか?
A-5. できるだけ高いタンパク質濃度でBactosomesを保存することを推奨されますが、保存バッファー(50 mM Tris-酢酸pH 7.6、250 mMスクロース、0.25 mM EDTA)にBactosomesを希釈して再凍結後、-80℃で保存して下さい。指定以外のバッファーを用いた場合、問題が生じる可能性があります。

Q-6. 使用前にBactosomes懸濁液の均一性を確認するためにはどうしたら良いですか?
A-6. Bactosomes懸濁液を混合する最良の方法は、気泡が入らないように気を付けながら数回穏やかに上下にピペッティングすることです。チューブをゆっくりと軽くたたきます。チューブをボルテックスすると活性がわずかに減少することから、ボルテックスによる混合はお勧めしません。

Q-7. BactosomesのR、HRおよびLRの違いは何ですか?
A-7.HR:High Reductase、LR:Low Reductase
多くのcytochrome P450活性は、利用可能なNADPH P450レダクターゼ量によって大きく変化します。
Bactosomes RおよびHRは、NADPH P450レダクターゼ濃度が高く、高活性を有し、それにより基質代謝回転の直線性の持続時間が制限されます。
Bactosomes LRは、低濃度のNADPH P450レダクターゼを含有し、基質に対するVmaxがより低くなり、基質代謝回転の直線性の持続時間が延長します(下図参照)。

直線性の持続

Q-8. アッセイにおいて、Bactosomesはどれくらいまで希釈できますか?
A-8. Bactosomesの全ロットにおけるQCでP450を用いた基質代謝回転の直線性を検証しています。この上限値は、製品データシートに記載されています。下限の典型的な値を示したグラフは、Cypex社のウェブサイトに示されています。アッセイにおいてBactosomesの希釈による悪影響は見られませんが、基質非存在下における希釈酵素(特に1/10以上の希釈液)は安定性が低いため、アッセイの直前にBactosomesを希釈することをお勧めします。

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