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All-in-oneのKDM4A(JMJD2A)阻害活性測定キット KDM4A Inhibitor Enzymatic Assay Kit

掲載日情報:2017/04/11 現在Webページ番号:65572

ヒトKDM4A (Histone Nε-methylated Lysine residue De-Methylases 4A、JMJD2A)阻害活性を2段階反応による蛍光法で測定するキットです。96ウェルフォーマットで、測定に必要な試薬が全てReady-to-useで含まれており、簡便にKDM4Aの阻害物質のハイスループットスクリーニングを行うことができます。

Assay Kit KDM4A活性を測定

組換え体GST-KDM4A、基質(H3K9me3およびH3K36me6)、コファクターPKF118-310(最終濃度:10μM)をインキュベートし、KDM4A活性を測定した。いずれの基質においても、PKF118-310はKDM4A活性を有意に阻害することが示された。

PKF118-310

KDM4A(JMJD2A)とは

ヒストンリジンデメチラーゼJMJD2A-D(KDM4A-D)は、JMJDを構成する主要なサブファミリーで、ジメチル/トリメチル化H3K9残基の脱メチル化を触媒します。KDM4A、BおよびCは、N末端ドメインにJumonji n(jmjn)およびJmjCドメイン、次いでホモドメインのC末端(PHD)およびTuderドメインを有しています。一方、KDM4Dは、PHDおよびTuderドメインを含むN末端領域が欠如しています(PMID:26101715)。最近の研究により、いくつかのヒストンデメチラーゼが、がんにおいて非制御となっていることが示されています。その結果は、

  1. がん遺伝子発現の活性化
  2. 腫瘍サプレッサーサイレンシング
  3. 染色体安定性変化
  4. ホルモン受容体相互作用

となって現れ、実際に乳がん、前立腺がんおよびリンパ腫のような様々ながんにおいてKDM4の過剰発現が示されています。

結腸がん細胞HCT116におけるKDM4Dの低下により、KDM4Dが前増殖酵素であることが明らかになりました。KDM4Aは、腫瘍の発症や進行、および運命において重要な役割を果たしています。Kim TDらは、ヒト前立腺腫瘍において、KDM4Aの過剰発現がGleasonスコアと正の関係にあることを示しました。また、KDM4A過剰発現は、前立腺上皮内の新形成の発達に関与しています。これらの結果は、KDM4Aが前立腺がんを発生源である可能性を強く示唆しています(PMID:26731476)。KDM4Aは、腫瘍抑制因子ARHIが抑制された乳がんなど、いくつかのヒトのがんにおいて高度に発現が認められています(PMID:24886710)。さらにKDM4Aは、乳がんにおけるSp1発現パターンを阻害し、転移の可能性を高めます(PMID:25193278)。結果的に、これらの酵素の強力な阻害物質の合成や探索が、ヒトのいくつかのがんの治療において重要となっています。


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KDM4A Inhibitor Enzymatic Assay Kitの特長

  • 感度と安定性に優れた2段階反応により、生成される蛍光強度の測定を行います(測定原理参照)。
  • 96ウェルフォーマットで、KDM4Aの阻害物質のハイスループットスクリーニングに有用です。
  • 測定波長:励起 370 nm/蛍光 470 nm

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KDM4A Inhibitor Enzymatic Assay Kitの測定原理

キットに含まれるKDM4A substrate(H3K9me3)がKDM4Aにより特異的に脱メチル化される1st Reactionと、その際に生じるホルムアルデヒドがアンモニアの存在下でアセトアセトアニリドと反応して、定量的に蛍光物質(励起 370 nm/蛍光 470 nm)を生成する2nd Reactionからなる2段階反応で、KDM4A活性を測定します。

Assay Kitの測定原理

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KDM4A Inhibitor Enzymatic Assay Kitのキット内容

  • KDM4A buffer
  • KDM4A substrate
  • KDM4A human protein
  • KDM4A inhibitor
  • DMSO control
  • KDM4A developer 1/2
  • Black half-area plate
  • 96-well cover sheet

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KDM4A Inhibitor Enzymatic Assay Kitの関連製品

品名をクリックすると製品の詳細、商品コードをクリックすると価格表がご覧いただけます。

測定因子 品名 メーカー
略称
商品コード 測定方法 製品概要
KDM4C
(JMJD2C)
JMJD2C, Chemiluminescent
Assay Kit (96 reactions)
BPS 50405 化学発光 ヒストン脱メチル化酵素JMJD2Cの酵素活性を、化学発光により測定するキット
KDM4D
(JMJD2D)
JMJD2D, Chemiluminescent
Assay Kit (96 reactions)
BPS 50418 ヒストン脱メチル化酵素JMJD2Dの酵素活性を、化学発光により測定するキット

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KDM4A Inhibitor Enzymatic Assay Kitの価格

[在庫・価格 :2024年09月19日 00時01分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
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  • 包装
  • 価格
  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
KDM4A Inhibitor Enzymatic Assay Kit
3~4週間 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
  • お問い合わせ
説明文
脱メチル化酵素KDM4A (JMJD2A) のハイスループットな阻害剤スクリーニングキットです。KDM4A の活性を蛍光測定(ex.370 nm / em. 470 nm)で検出でき、簡便に阻害剤探索が可能です。リコンビナントKDM4A、基質、検出用化合物、コントロール阻害剤などを含むReady to Useのオールインワンキットで、迅速に実験構築が可能です。
法規制等
保存条件 室温,-20℃,-80℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2017年6月1日号 p.21

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[在庫・価格 :2024年09月19日 00時01分現在]

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KDM4A Inhibitor Enzymatic Assay Kit

文献数: 0

説明文 脱メチル化酵素KDM4A (JMJD2A) のハイスループットな阻害剤スクリーニングキットです。KDM4A の活性を蛍光測定(ex.370 nm / em. 470 nm)で検出でき、簡便に阻害剤探索が可能です。リコンビナントKDM4A、基質、検出用化合物、コントロール阻害剤などを含むReady to Useのオールインワンキットで、迅速に実験構築が可能です。
法規制等
保存条件 室温,-20℃,-80℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2017年6月1日号 p.21

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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