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プロテオームの濃縮、分画キット NuGel NRicherシリーズ
掲載日情報:2020/08/18 現在Webページ番号:65375
6種類の異なる表面処理を施した多孔質シリカビーズを用いて、それぞれのプロテオームへの親和力の違いにより、プロテオーム試料中の少量のタンパク質の濃縮(NuGel NRicher Mx)や12種類のサブプローテオーム分画(NuGel NRicher 6)を行うキットです。タンパク質の構造や機能を保持したまま、濃縮、分画が行えます。
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NuGelベースの機能性プロテオミクス製品を用いたプロテオミクスのワークフロー
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製品ラインナップ
品名 | NuGel NRicher Mx | NuGel NRicher 6 | ||
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処理回数 | 10 preps | 50 preps | 5 preps | 25 preps |
商品コード | SRPRO-10 | SRPRO-50 | SR610-5 | SR610-25 |
試料の種類 | 10 preps | |||
最大試料処理量 | 0.5~1 mg / prep(全タンパク質量) | |||
ビーズの種類 | NuGel NRicher Mx beads | PRO-(A, B, C, L, N, R) reagent powder | ||
主な用途 | 少量のタンパク質の濃縮 | 少量の機能性バイオマーカーの濃縮、 サブプロテオームへの分画 |
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製品概要 | 6種類の異なる表面処理を施した多孔質シリカビーズPRO-(A, B, C, L, N, R)の混合物です。Compound-centric Displacement Proteomics(CCPD)と呼ばれる新しい技術により、各ビーズとの親和力によってタンパク質を吸着、溶出することにより、特に試料中に含まれる少量のタンパク質を非選択的かつ効果的に濃縮できます。濃縮したプロテオームは、さらにNuGel NRicher 6 Kitによりサブプロテオームに分画することも可能です。 | 6種類の異なる表面処理を施した多孔質シリカビーズPRO-(A, B, C, L, N, R)が、個別にパッケージされています。タンパク質を含む試料と各ビーズとを混合し、個々のビーズとの親和性の違いによって段階的に吸着/非吸着画分に分画することで、最終的に最大12種類のサブプロテオームに濃縮または分画することができます。 | ||
応用例 | ・LC-MSとの併用による、結合タンパク質の特性研究および同定 ・薬剤標的解析 ・on-targetまたはoff-targetでの特異性解析 ・患者別の医薬品開発 |
・機能性バイオマーカーの配列決定や構造解析のための濃縮 ・天然物から部門別の薬物反応の研究 |
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タンパク質濃縮・分画原理
NuGel NRicher Mx
NuGel NRicher Mx は、Compound-centric Displacement Proteomics(CCDP)と呼ばれる化学的プロテオミクスを採用しており、6種類の異なる表面処理を施したシリカビーズPRO-(A, B, C, L, N, R)がそれぞれ等量予め混合されています。試料中の各種タンパク質と混合ビーズは、それぞれの親和力に応じて非共有結合性の弱い結合力で非選択的に結合します(上図参照)。試料中に多く含まれるタンパク質がビーズ吸着容量より過剰に存在する場合、タンパク質分子間でビーズとの結合に際して競合が生じるために結合率は低下します。一方、試料中に少量しか含まれていないタンパク質では、ビーズとの結合に際して競合がないために、相対的に結合率は高くなります。この原理によって、試料中に少量含まれるタンパク質を効果的に濃縮することができます。濃縮されたプロテオームは、さらにNuGel NRicher 6 Kitにより12種類のサブプロテオームに分画することが可能です。
NuGel NRicher 6
NuGel NRicher 6 は、6種類の異なる表面処理を施したシリカビーズPRO-(A, B, C, L, N, R)がそれぞれ別々に包装されています。各ビーズは、それぞれタンパク質に対する親和力に違いがあります。この親和力の違いにより、上図に示したようにBead BからBeads Rまで順に吸着画分(Beads)、非吸着画分(Flowthrough)に分けることで、最大12種類のサブプロテオームに分画することができます。
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共通特長
- 全てのプロテオミクス解析に適用が可能なタンパク質濃縮物が得られます。
- 結合、洗浄および溶出と、操作が単純です。
- HPLC以外の特別な装置は不要です。
- キットコンポーネントはディスポーサブルで、カラムの再生は不要です。
- ”on-bead”でトリプシン消化を行うことができます。
- 試料の種や組織型に関わらず使用できます。
- 存在量や分子量によるバイアスの影響はありません。
PRO-(A, B, C, L, N, R)と親和力を有するタンパク質の数量分布図
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キット内容
商品コードをクリックすると、直接価格表がご覧いただけます。
品名 | NuGel NRicher Mx | NuGel NRicher 6 | |||
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商品コード | SRPRO-10 | SRPRO-50 | SR610-5 | SR610-25 | |
処理回数 | 10 preps | 50 preps | 5 preps | 25 preps | |
キット 内容 |
NuGel NRicher Mx beads | ● | - | ||
PRO-(A,B,C,L,N,R) reagent powders | - | ● | |||
PRO-CBB binding buffer, pH 6.0 | ● | - | |||
PRO-BB binding buffer, pH 6.0 | - | ● | |||
PRO-CWB wash buffer, pH7.0 | ● | - | |||
PRO-CEB elution buffer, pH7.0 | ● | - | |||
PRO-EB elution buffer, pH 10.0 | - | ● | |||
Spin-X microfuge filters | ● | ● |
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使用例
NuGel NRicher Mx
CCPD法を用いた一般的な組織ホモジェネートからImatinibと相互作用するタンパク質のLC-MS/MSによる同定およびスペクトルの測定値
カフェインを非特異的なコントロール物質とし、採集洗浄バッファーをネガティブコントロールとした。
NuGel NRicher 6
NuGel NRicher 6のBeads A, B, C, L, N, Rを用いたPEP機能活性解析-正常血清(上カラム)vs. 結腸がん血清(下カラム)(ArrayBridge提供、St. Louis, MO)
各ビーズを用いて血清25μlの分離を行った。変性SDS-PAGEによりサイズを分画し、電気的に溶出してウェルに添加した。リフォールディング溶液を添加後、カスケード酵素として牛肉エキスを用い、最終的に分光光度計でNADPの減少量の測定により各ウェルのヘキソキナーゼ活性をモニターした。円で囲まれた領域は、バックグラウンドを差し引いた後に上方調節された酵素活性値を示す。これらの数値は、6 NRicher beads A、B、C, L、N、Rのそれぞれで異なるパターンを示し、正常人(上部パネル)の一般的なパターンは、結腸がん患者(下部パネル)と区別される。
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価格
[在庫・価格 :2025年05月01日 13時55分現在]
詳細 | 商品名 |
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文献数 | ||
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NuGel NRicher Mx (10preps) |
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本製品は取扱中止になりました | 0 | ||
NuGel NRicher Mx (50preps) |
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本製品は取扱中止になりました | 0 | ||
NuGel NRicher 6 (5preps) |
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本製品は取扱中止になりました | 0 | ||
NuGel NRicher 6 (25preps) |
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本製品は取扱中止になりました | 0 | ||
[在庫・価格 :2025年05月01日 13時55分現在]
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