FRETペプチドを使用して血管疾患関連因子の活性を測定するキット 血管疾患関連研究用アッセイキット
掲載日情報：2020/06/12 現在Webページ番号：65140
AnaSpec社では、高感度で信頼性に優れた「血管疾患関連の酵素活性測定キット」を取りそろえています。
96ウェルプレートフォーマットで、阻害物質のスクリーニングに最適です。
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特長
- 酵素により特異的に切断されると蛍光を生じるFRETペプチドを用いて測定を行います。
- 酵素活性測定において、高いS/N比が得られます。
- アッセイフォーマット：96 well plate
- アッセイ数： 100 assays
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血管疾患と標的因子
血管で作用するレニンやACE2、血液凝固カスケードの酵素（プラスミン、トロンビン）は、心臓血管疾患の有望な治療標的です。
- レニンが持つ電解質恒常性の調節機能は、関連疾患の治療標的として期待されています。
- ACE2（Angiotensin I converting enzyme 2）エキソペプチダーゼは、心臓血管疾患に加え、腎臓疾患および重症急性呼吸器症候群（SARS）の重要な治療標的と考えられています。
図1. SensoLyte 520 Renin Assay Kit(#AS-72040)を用いてAc-HPFV-(Sta)- LF-NH2のレニン酵素活性の阻害作用を測定した。
Coagulation（凝固）は血液が凝塊を形成する過程です。
- トロンビンは、凝固カスケードで機能するセリンプロテアーゼで、可溶性血漿フィブリノーゲンを不溶性フィブリン塊に変換し、血小板の凝集を促進します。トロンビンは炎症、組織修復、胚形成、血管新生および腫瘍浸潤にも関連しています。
- 凝固関連メタロプロテアーゼADAMTS13は、血小板の接着・凝集で機能するフォン・ビルブラント因子（vWF）を特異的に切断し、循環において血小板凝集を防止する役割を担っています。
- セリンプロテアーゼは、血漿中のプラスミノーゲンの変換により生成され、血栓中のフィブリンを分解します。
- 組織プラスミノーゲン活性化因子（tPA）は、血栓溶解酵素として機能する不活性型プラスミノーゲンを、活性型プラスミノーゲンへ変換する機能を有します。
- ウロキナーゼ型プラスミノーゲン活性化因子（uPA）は、活性型プラスミノーゲンを遊離し、細胞接着／増殖および遊走を調節するシグナル経路を開始します。
図2. プラスミン（セリンプロテアーゼ）は、フィブリンを分解し、チモーゲン（プラスミノーゲン）として放出される。プラスミンの生成は、組織プラスミノーゲン活性化因子（tPA）によっても補助される。フィブリン溶解の阻害物質には、tPAを阻害するプラスミノーゲン活性化因子阻害（PAI-1）などがある。
Cathepsin S(カテプシンS)はリソソーム性システインプロテアーゼです。
カテプシンSは、がん、肥満などにも関与していますが、主な役割は組織適合性複合体に関連した不変ペプチド鎖の分解です。血管疾患には、高血圧およびアテローム性動脈硬化症を含む心臓、血管障害などがあります。血管の閉塞は、アテローム性動脈硬化症（コレステロールなどが蓄積した結果、動脈壁が厚くなること）によって発症します。
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製品ラインナップ
品名をクリックすると製品の詳細、商品コードをクリックすると価格表をご覧いただけます。
| 測定因子 | 品名 | 商品コード | 測定波長 | |
|---|---|---|---|---|
| 励起 | 蛍光 | |||
| ACE2 | SensoLyte 390 ACE2 Activity Assay Kit | AS-72086 | 330 nm | 390 nm |
| ADAMTS13 | SensoLyte 520 ADAMTS13 Activity Assay | AS-72232 | 490 nm | 520 nm |
| カテプシン | SensoLyte 440 Cathepsin S Assay Kit | AS-72100 | 354 nm | 442 nm |
| SensoLyte 520 Cathepsin S Assay Kit | AS-72099 | 490 nm | 520 nm | |
| プラスミン | SensoLyte Rh110 Plasmin Assay Kit | AS-72125 | 496 nm | 520 nm |
| SensoLyte AFC Plasmin Assay Kit | AS-72124 | 380 nm | 500 nm | |
| レニン | SensoLyte 390 Renin Assay Kit | AS-72039 | 330 nm | 390 nm |
| SensoLyte 520 Renin Assay Kit | AS-72040 | 490 nm | 520 nm | |
| SensoLyte 520 Mouse Renin Assay Kit | AS-72161 | 490 nm | 520 nm | |
| SensoLyte 520 Rat Renin Assay Kit | AS-72140 | 490 nm | 520 nm | |
| トロンビン | SensoLyte 520 Thrombin Assay Kit | AS-72129 | 490 nm | 520 nm |
| SensoLyte AFC Thrombin Assay Kit | AS-72130 | 380 nm | 500 nm | |
| tPA | SensoLyte AMC tPA Activity Assay Kit | AS-72160 | 354 nm | 442 nm |
| uPA | SensoLyte AFC Urokinase (uPA) Activity Assay Kit | AS-72159 | 380 nm | 500 nm |
| 第X因子 | SensoLyte 520 Factor Xa Fluorimetric | AS-72208 | 490 nm | 520 nm |
| SensoLyte Rh110 Factor Xa Fluorimetric | AS-72207 | 490 nm | 520 nm | |
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使用文献の一例
SensoLyte 520 Renin Assay Kit
- Miyake T., et al., Hypertension pii: HYPERTENSIONAHA, 117, 09815 (2017).
- Fukushima, A., et al., Eur. J. Pharmacol., 779, 147～156 (2016).
- Pokkunuri, I., et al., Clin. Exp. Hyp., 37, 1～7 (2015).
- Harlan SM, et al., American J. Physiol-Regul. Integ. Comp. Physiol., 309(5), R467～474 (2015).
- Kakoki M., et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA., 110(14), 5600～5605 (2013).
- Prysyazhna O., et al., Nat. Med., 18(2), 286～290 (2012).
SensoLyte 520 Thrombin Assay Kit
- Dong A., et al., Thromb. Res., 159, 58～64 (2017).
- Wang X., et al., Sci. Rep., 7 (2017).
- Li YT, et al., Sci. Rep., 27, 6, 25077 (2016).
- Huang L, et al., Sci. Rep., 5, 18117 (2015).
- Zheng C., et al., Mol. Divers., 18(3), 621～635 (2014).
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レニン関連製品
| 分類 | 品名 | 商品コード | 製品概要 |
|---|---|---|---|
| 組換え体タンパク質 | Rat Renin, Recombinant Protein | AS-72141 | 産生：HEK、 M.W.：38.5 kDa |
| Mouse Renin, Recombinant Protein | AS-72174 | 産生：HEK、 M.W.：41.7 kDa (SDS-PAGE) | |
| 阻害物質 | Rat Renin Inhibitor Peptide, WFML Peptide | AS-60463-1 | 純度：≧95%、M.W.：957.3 配列：Ac-HPFV-(Sta)-LF-NH2 |
| 抗体 | Anti-Renin, C-terminal, Rabbit-Poly | AS-54371 | 免疫動物：ウサギ 交差性：ヒト、ラット、マウス 適用：ELISA、IHC、West |
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