抗ヒトCD45組換え抗体 | Anti- Human CD45 recombinant antibody

CD45 （白血球共通抗原, LCA）は、分化した全ての造血細胞表面上に存在することで知られる抗原です。ただし赤血球上には発現しません。抗CD45抗体はフローサイトメトリーで細胞を同定するためによく使われるツールで、臨床的にリンパ腫や骨髄腫を癌腫（carcinomas）と区別するのにも使われます。 近年、抗CD45抗体を免疫系細胞の除去に用いることが検討されており、造血幹細胞移植を必要とする患者にとっては従来の放射線・免疫抑制剤による治療に代わる処置となることが期待されます。

● 精製度
Absolute Antibody 社では、成分既知の無血清哺乳類発現系により組換え抗体を作製しているため、BSA や IgG の混入が起こりにくく、高純度（＞98％）の抗体を提供しています。
● 再現性と品質管理
ロットごとに製品の品質保証を行っています。ハイブリドーマ系を用いた場合のような遺伝的な変異は起こりえません。
● 産生時間の短縮
短期間で大量の組換え抗体を産生するため、多収量哺乳類発現系を用いています。
● 再フォーマット
ハイブリドーマ由来抗体とは異なり、組換え抗体は異なるアイソタイプやサブタイプに再フォーマットできます。これにより、in vitro や in vivo での使用にさらに適したフォーマットに切り替えが可能です。
● 抗体エンジニアリング
組換え抗体は DNA を元に作製されるため、FabやFab2 などの断片や、二重特異性抗体（bispecific 抗体）、部位特異的抗体の作製も可能になります。
Absolute Antibody 社の Fc Silent 製品は、これらの結合部位に点変異を導入して、非特異的な交差を抑え、バックグラウンドを減少させています。