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17,000種のヒト抗原を用いて単一抗原特異性を検証しています! UltraMAB抗体
掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:64511
UltraMABは、17,000種類のヒト抗原タンパク質をスポットした抗体特異性試験用高密度タンパク質マイクロアレイチップを用いて、単一抗原特異性を検証したモノクローナル抗体です。対象試料はヒトの正常またはがん組織25種類以上に対応しており、ウエスタンブロットや免疫染色、フローサイトメトリーなどの主要な適用についても検証済みです。
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- 30μl Trial Size
- UltraMAB抗体とは
- UltraMAB抗体の特異性検証方法について
- UltraMAB抗体の製品リスト
- Knockout検証済み抗体製品
- OriGene社の高密度タンパク質マイクロアレイチップとは
30μl Trial Size
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UltraMAB抗体とは
UltraMABは、下記のすべてのステップに合格した、最高レベルの検証済み抗体です。
標的タンパク質以外との交差反応性がなく、免疫組織化学染色(IHC)および他のアプリケーションで検証されています。
OriGene社は抗体の特異性を評価するため、ヒトcDNAクローンコレクションを用いた、高密度ヒト組換え体タンパク質マイクロアレイを開発しました。このアレイを用いて、抗体の標的タンパク質に対する特異性を確認しています。
この方法によりOriGene社は優れた性能を発揮する真に☞ HER2特異的な「UltraMAB」抗体を特定しました。

- 候補となる抗体は、ウエスタンブロット、免疫蛍光染色、免疫組織化学染色、フローサイトメトリーなどのアプリケーションでテストされます。
- アプリケーションテストに合格した抗体は、高密度ヒト組換え体タンパク質マイクロアレイで特異性が確認されます。
- 特異性が確認された抗体は、さらに病理組織を用いた免疫組織化学染色(IHC)で評価されます。
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UltraMAB抗体の特異性検証方法について
(1)HER2(ERBB2)抗体の特異性検証

4B5抗体(左)とOriGene社HER2 UltraMAB抗体(#UM500036)(右)を用いた高密度タンパク質マイクロアレイでの特異性試験
抗HER2抗体を用いた半定量的免疫組織染色解析は、乳がん組織におけるHER2タンパク質の過剰発現の決定に適用されます。この際使用する抗HER2抗体(クローン4B5など)の特異性は、薬剤(ハーセプチン)の有効性を検討する上で非常に重要です。本検証により、OriGene社のHER2 UltraMAB (clone UMAB36)はHER2を特異的に認識しますが、クローン4B5はZSCAN18およびHER4(ERBB4)にも反応することが明らかになりました。
(2)ERCC1抗体の特異性の検証


ERCC1(excision repair cross-complementation group 1)は、非小細胞肺がんのシプラチン化学療法に対する反応性を確認する上で重要なバイオマーカーです。従って、免疫組織染色で検証された特異性の高いモノクローナル抗体の開発は非常に重要です。いくつかの文献で、ERCC1に最も一般的に用いられているクローン8F1は、ERCC1欠損細胞株における未知タンパク質と交差反応を示すことを報じています。OriGene社では、高密度タンパク質マイクロアレイを用いてクローン8F1モノクローナル抗体の交差反応性を同定しました(上図)。この技術によって、さらに最も特異性の高いERCC1 UltraMAB (4F9、クローンUMAB8)を開発しました。さらにERCC1 UltraMAB抗体を用いて、ウエスタンブロット解析(下図左)による確認や、NSCLC FFPE組織切片を用いて免疫染色での検証を実施しています(下図右)。
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UltraMAB抗体の製品リスト
※ 下記の抗体はUltraMAB抗体ラインナップの一例です。最新のUltraMAB抗体一覧は、☞ OriGene Technologies社ウェブサイトでご確認下さい。
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Knockout検証済み抗体製品
OriGene Technologies社のUltraMAB抗体には、CRISPR技術による標的タンパク質のノックアウト(Knockout)に基づいた検証を行っている製品もあります。これまでに、11種類以上の抗体を検証してきました。今後もこの取り組みを拡大していきます。
KO(Knockout)試験に合格した抗体は、下記のように[KO]アイコンを示してあります。

Knockout検証例
※ご紹介した抗体はラインナップの一例です。KO検証済み抗体一覧は、☞ OriGene Technologies社ウェブサイトでご確認下さい。
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HER2 UltraMAB Antibody, Clone UMAB36(#UM500036)
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MET UltraMAB Antibody, Clone UMAB190(#UM800082)
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Knockout検証済み抗体の主要ラインナップ
商品コードをクリックすると価格表をご覧いただけます。
Knockout検証済み抗体 | クローン | 商品コード |
---|---|---|
CK8 UltraMAB Antibody | UMAB1 | UM500001 |
CTNNB1 UltraMAB Antibody | UMAB15 | UM500015 |
ERBB2 UltraMAB Antibody | UMAB36 | UM500036 |
ERCC1 UltraMAB Antibody | 2E12 | UM500011 |
ERCC1 UltraMAB Antibody | 4F9 | UM500008 |
LGALS3 UltraMAB Antibody | UMAB157 | UM500104 |
MET UltraMAB Antibody | UMAB190 | UM800082 |
SQSTM1 UltraMAB Antibody | UMAB12 | UM500012 |
VIM UltraMAB Antibody | UMAB159 | UM800054 |
VIM UltraMAB Antibody | UMAB160 | UM800055 |
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OriGene社の高密度タンパク質マイクロアレイチップとは
OriGene社の高密度タンパク質マイクロアレイチップは、現在10,380種類の過剰発現ライセートおよび708種類のポジティブ/ネガティブコントロールを含む11,088試料が単一のニトロセルローススライド上に二重にスポットされています。3ヶ所の赤色ボックスでハイライトされた部分には、ポジティブコントロールとして、段階希釈されたマウス、ヒトおよびウサギIgGの混合物が3箇所スポットされています(赤色ボックス部分)。ネガティブコントロールとして、段階希釈されたHEK293細胞ライセートが3箇所スポットされています(黄色ボックス部分)。また、全てのサブアレイに、標準的なポジティブおよびネガティブコントロールが含まれています。

OriGene社タンパク質マイクロアレイスライドの仕様
- Slide type: white nitrocellulose glass slide
- Slide NC pad dimension: 20 mm×60 mm
- Total subarrays:48 (4 columns×12 rows)
- Subarray size:4,200μm×4,400μm
- Subarray dimensions:21 rows (Vertical)×22 columns (Horizontal)
- Median spot diameter:~120μm
- Spot center to center spacing:200μm
- Distances between subarrays:100μm
- Replicates per sample:2
UltraMAB Antibody Specificity Service
OriGene社では、高密度タンパク質マイクロアレイを用いてお客様のお手元の抗体の特異性を検証する受託サービスも取り扱っています。詳細は、当社受託・特注品業務担当までお問い合わせ下さい。
お問い合わせ先(受託・特注品業務担当)
✉:jutaku@funakoshi.co.jp、☎:03-5684-1645、℻:03-5684-6539
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製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
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