好中球/単球の呼吸バースト測定キット Neutrophil/Monocyte Respiratory Burst Assay Kit

好中球／単球の呼吸バーストをフローサイトメーターにより定量するキットです。細胞透過性非蛍光のジヒドロローダミン123（DHR123）を用いて、過酸化水素や過酸化窒素の酸化作用で蛍光性のローダミン123に変換する原理を用いています。

※本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

※測定にはフローサイトメーターが必要です。

ヒト末梢血のフローサイトメトリー分析

ヒト末梢血をDHR123で処理し、次いでPMAで45分間刺激して呼吸バースト誘導した。赤血球を溶解し、フローサイトメーターで白血球を分析した。

左パネル：前方角散乱光（FLS-A）と側方面散乱光（SSC-A）による好中球の分離（gate P1）、単球（gate P2）、白血球（gate P3）以降の他のパネルの分析用
残りのパネル：白血球を除くゲートの好中球と単球において、X軸FL1蛍光の右へのシフトにより、DHR123からローダミン123への酸化が示された。黒線は未処理細胞を示し、赤線はPMA-処理細胞を示す。

マウス好中球呼吸バーストのフローサイトメトリー分析

マウス骨髄細胞（上図）とカゼイン誘導腹腔滲出細胞（下図）をDHR123で処理し、次いでPMA（100 nM）で45分間刺激し呼吸バーストを誘導した。赤血球を溶解し、白血球をフローサイトメトリーで分析した。

左パネル：好中球を中間前方角散乱光（FLS-A）と高側面散乱光（SSC-A）で同定し、（P1）を他のパネルの後の分析に取り分けた。
右パネル：PMA処理（赤線）vs 未処理（黒線）細胞の試料から取り分けた好中球において、X軸FL1蛍光の右へのシフトによりDHR123からローダミン123への酸化が示された。

PMA用量反応

ヒト末梢血液をDHR123で処理し、次いで表記の濃度で45分間PMAを処理し呼吸バーストを誘導した。赤血球を溶解し、白血球をフローサイトメトリーで分析した。