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グルタチオン総量を測定するキット OxiSelect Total Glutathione (GSSG / GSH) Assay Kit

掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:63217

試料中に含まれるグルタチオン (Glutathione) の総量(酸化型グルタチオン(GSSG)+還元型グルタチオン(GSH))を比色法により定量するキットです。

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OxiSelect Total Glutathione (GSSG / GSH) Assay Kitの検出原理

希釈度の異なるNIH 3T3細胞ライセート中のグルタチオン総量の測定


グルタチオンとは

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グルタチオンとは

酸化ストレスは、体内に過剰のフリーラジカルまたは活性酸素種(ROS、Reactive oygen species)が存在する場合に発生します。過剰なROS蓄積により、DNA、タンパク質、および脂質膜への損傷などの細胞傷害を引き起こすことが知られています。ROSによる損傷は、老化、喘息、関節炎、糖尿病、がん、炎症、心臓血管疾患、アテローム性動脈硬化症、ダウン症候群、および神経変性疾患などの多くの生理学的問題の発生に関与しています。

グルタチオンは、グルタミン酸、システインおよびグリシンから構成される重要な細胞内トリペプチドチオールです。細胞内では、グルタチオンは還元型(GSH)および酸化型(GSSG)の状態で存在し、酸化防止剤として作用することによりフリーラジカルによる損傷から細胞を保護する働きを担っています。健康な細胞および組織では、プールされた総グルタチオンの90%以上が還元形態(GSH)であり、残る10%未満がジスルフィド形態(GSSG)で存在しています。GSHが高濃度となるのは、GSSGを変換するグルタチオンレダクターゼが恒常的に活性であり、酸化ストレスにより誘導されるためです。

GSSGに対するGSHの比率の増加は、酸化ストレスの指標と考えられています。GSHのチオール基は、等量の還元力を他の不安定なROSに与え、それにより不安定となります。この不安定となったGSHは、別の不安定なGSHと容易に反応し、安定なGSSG分子を形成します。グルタチオンは高濃度で存在するので、この反応は常に行われています。その後に、GSSGは、グルタチオンレダクターゼによって再びGSHに変換されます。

グルタチオンは、酸化ストレスにおけるその役割に加えて、ビタミンCおよびEなどの外因性抗酸化物質の維持にも役立ちます。グルタチオンは、過酸化物の分解、硝酸サイクルに調節に関与し、また多くの無機および有機生体異物(外来化学物質)、重金属水銀およびヒ素などの発がん性化合物に直接結合することができます。さらに、グルタチオンは、タンパク質およびプロスタグランジン合成、DNA合成および修復、タンパク質中のジスルフィド結合の維持、酵素活性化および細胞膜を越えたアミノ酸輸送などの多くの代謝および生化学的メカニズムにも深く関与しています。


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測定原理

まず、NADPHの存在下で、グルタチオンレダクターゼによりGSSGGSHに還元します。GSHのチオール基と反応して発色する発色試薬を添加することにより、OD405 nmで色素の生成量を測定します。未知試料中の総グルタチオン含量は、あらかじめ作製したグルタチオン標準曲線に基づいて決定します。色素の生成速度は、継時的に吸光度を測定することにより決定でき、試料中のグルタチオン濃度と比例します。本製品には、測定を妨害するタンパク質または酵素を除去するメタリン酸も含まれています。

反応図

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特長

  • 測定試料:血漿、尿、唾液、組織ホモジネート、細胞ライセート、血液など
  • 測定方法:比色
  • 測定波長:405 nm
  • 検出限界:8 nM
  • アッセイ数:100 assays

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検量線

グルタチオン総量検量線

:酸化型グルタチオン(GSSG:Glutathione-S-S-Glutathione)の検量線(継時変化):試料に異なる濃度でGSSGを添加し、その後の発色量を継時的に測定した。
GSSGの検量線(濃度依存):試料に異なる濃度でGSSGを添加し、それぞれのOD405 nmの変化率(傾き)をブロットした。

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キット内容

  • Glutathione reductase
  • Chromogen
  • Assay buffer
  • Metaphosphoric acid (MPA)
  • Glutathione disulfide (GSSG)
  • NADPH

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価格

[在庫・価格 :2024年03月29日 00時00分現在]

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詳細 商品名
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OxiSelect Total Glutathione (GSSG/GSH) Assay Kit, Trial Size (20assays)
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1週間程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 36
説明文
還元型および酸化型グルタチオンの両方を含む,グルタチオンの総濃度を測定するための定量アッセイ。
法規制等
保存条件 4℃,-80℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2019年4月1日号 p.27

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OxiSelect Total Glutathione (GSSG/GSH) Assay Kit, Trial Size (20assays)

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  • 商品コード:STA-312-T
  • メーカー:CBO
  • 包装:1kit
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文献数: 36

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法規制等
保存条件 4℃,-80℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2019年4月1日号 p.27

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(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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