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多量体の高活性ヒト可溶性BAFFタンパク質 Human Soluble BAFF (60-mer)

掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:63131

高活性を有する、多量体(60量体)のヒト可溶性BAFF(B Cell Activating Factor)組換え体タンパク質(Recombinant Human Soluble BAFF)です。

BAFFとは

BAFFは主に、好中球、単球、マクロファージ、樹状細胞、濾胞樹状細胞などの先天性免疫細胞によって産生されます。T細胞や活性化B細胞、いくつかの悪性B細胞、およびアストロサイト、滑膜細胞、上皮細胞などの非リンパ系細胞もまたBAFFを産生できます。活性化T細胞もBAFF-Rを発現しますが、BAFFは主にB細胞において発現される3つの異なる受容体(BAFF-R、TACIおよびBCMA)に結合します。BAFFは末梢B細胞の生存の優れた制御因子であり、IL-6と共に免疫グロブリン(Ig)クラススイッチおよび形質細胞分化を促進します。
B細胞における主要な役割に加えて、BAFFは活性化T細胞を共刺激します。マウスにおいて、BAFFの無秩序な発現は自己免疫疾患をもたらします。ヒトにおいては、シェーグレン症候群、関節リウマチ(RA)、多発性硬化症(MS)および全身性エリテマトーデス(SLE)などの様々な自己免疫疾患を有する患者の血清中で、可溶性BAFF濃度の上昇が検出されます。いくつかのリンパ系のがんにおいても、BAFF濃度が上昇します。

処理されたヒトのBAFFは、TNFファミリーリガンドにおいて通常の3量体または60量体(3量体が20個重合したもの)のいずれの形で滞在することができます。3量体から60量体への重合は、レセプターの結合に必要ない一方で3量体同士の相互作用に必須となるHis218の変異により防ぐことができます。膜結合型BAFFと類似する60量体はすべてのBAFFレセプターを活性化するのに対し、3量体の可溶性BAFFはBAFF-Rには作用しますが、TACIまたはBCMAには作用しません。

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特長

  • 純度:≧95%(SDS-PAGE)
  • 産生:E.coli
  • M.W.:~19kDa (還元条件下)、~1100kDa (未変性条件下)
  • エンドトキシン濃度:<0.01EU/μg 精製タンパク質(LAL test)
  • 配列:N末端にHisタグ付加したヒトBAFFの細胞外ドメイン (aa 134~285)
  • 特異性:ヒトおよびマウスのBAFF-R、TACI、BCMAに結合
  • Relative binding affinity (EC50):約3ng/ml BAFF-R(Human)
  • 生物活性:B細胞の生存/増殖、in vivoにおけるB細胞のCD21/CD23の発現を増大させる。
    BAFF-R、TACI、およびBCMAレセプターの活性化。(<20ng/ml)

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使用例

還元条件下におけるHuman Soluble BAFF(60-mer)の電気泳動像。数字は単量体のサイズを示す。


Superdex-200によるサイズ分画
A:BAFF(60-mer)をSuperdex 200ゲルろ過カラムでサイズ分画した。赤い点線で示されたピークを単離・処理し、精製ヒト可溶性BAFF(60-mer)(#AG-40B-0112)を得た。分子量マーカーの溶出位置を、図の一番上に示した。
B:比較用の3量体Human Soluble BAFFの溶出データ


Human Soluble BAFF(60-mer)のBCMAレセプターへの結合および活性化
ヒトBCMA細胞外ドメインとヒトFas細胞内ドメインのキメラレセプターを発現するJurkat T細胞を、様々な濃度のヒト可溶性BAFF(60-mer)に16時間さらし、細胞生存率をPMS / MTSアッセイで測定した。一定以上の濃度のヒト可溶性BAFF(60-mer)(#AG-40B-0112)では、BCMAレセプターへの結合および活性化が起こることが示された。

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価格

[在庫・価格 :2024年04月25日 15時55分現在]

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納期 文献数
BAFF, Soluble (human) (60-mer) Recombinant (highly active)
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説明文
高活性を有する,多量体(60量体)のヒト可溶性BAFF組換え体タンパク質。産生:E. coli,純度:>95% (SDS-PAGE),M.W.:~19kDa (under reduced conditions)~1100kDa (under native conditions),発現系:E. coli,タグ情報:His,活性:あり,形状:凍結乾燥品,エンドトキシン:<0.01EU/µg purified protein (LAL test; Lonza).
別名:BLyS,TALL-1,CD257,B Cell Activating Factor,TNFSF13B,Tumor Necrosis Factor Ligand Superfamily Member 13B
Protein Accession No: Q9Y275
別包装品 別包装品あり
法規制等
保存条件 -20℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2022年9月1日号 p.27
ニュース2017年2月15日号 p.30

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別名:BLyS,TALL-1,CD257,B Cell Activating Factor,TNFSF13B,Tumor Necrosis Factor Ligand Superfamily Member 13B
Protein Accession No: Q9Y275
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別名:BLyS,TALL-1,CD257,B Cell Activating Factor,TNFSF13B,Tumor Necrosis Factor Ligand Superfamily Member 13B
Protein Accession No: Q9Y275
別包装品 別包装品あり
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別名:BLyS,TALL-1,CD257,B Cell Activating Factor,TNFSF13B,Tumor Necrosis Factor Ligand Superfamily Member 13B
Protein Accession No: Q9Y275
別包装品 別包装品あり
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(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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