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アデノ随伴ウイルスを迅速かつ高回収率に精製できるキット ViraBind AAV Purification Kit

掲載日情報:2014/12/12 現在Webページ番号:62939

アデノ随伴ウイルス(Adeno-associated virus:AAV)を迅速に精製できるキットです。
アデノ随伴ウイルス精製には塩化セシウムを用いた密度勾配遠心法が広く利用されていますが、この手法は操作時間が長く、精製後のウイルス回収率やウイルスの品質が低いという問題点があります。
しかしViraBind AAV Purification Kitでは、超遠心分離の必要がなく、専用マトリックスを用いてウイルス精製をシングルステップで行えます。またウイルス精製後は、キット付属の濃縮ユニットを用いて遠心濃縮するだけと、操作が簡便です。優れたウイルス回収率を発揮します。


特長

  • 高純度(>95%)で、ゲノムコピー数/Infection Unit比が低いアデノ随伴ウイルス(AAV)を精製できます。
  • すべての操作は約3時間で完了します。
  • 使用文献もあり、お勧めです。
  • 精製可能なウイルス:アデノ随伴ウイルス-2(AAV-2)、アデノ随伴ウイルス-DJ(AAV-DJ)
  • 1回当たりの最大処理量:10cmディッシュ2枚分または15cmディッシュ1枚分のHEK293細胞(通常キット:#VPK-140)
    15cmディッシュ1枚分のHEK293細胞(Megaキット:#VPK-141)
  • 最終液量:100μl
  • AAV回収率:>60%

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精製の原理

アデノ随伴ウイルスを精製するキット ViraBind AAV Purification Kit

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使用例

アデノ随伴ウイルスを精製するキット ViraBind AAV Purification Kit

AAV2-GFPの精製例
ヘルパーフリーシステムによりHEK293細胞からAAV2-GFPを産生した。このAAV上清を、ViraBind AAV Purification Kitにより精製した。精製画分ごとにHEK293に感染させ、3日後にGFP蛍光を測定した。
A:AAV上清
B:フロースルー
C:ウォッシュ1回目
D:溶出

アデノ随伴ウイルスを精製するキット ViraBind AAV Purification Kit

精製したAAV2-GFPの電気泳動像

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キット内容

  • ViraBind AAV reagent A / B
  • AAV purification matrix
  • Purification buffer
  • Elution buffer
  • Centrifugal concentrator

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価格

[在庫・価格 :2024年04月26日 00時00分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
  • 商品コード
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  • 価格
  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
ViraBind AAV Purification Kit (10preps)
1週間程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 2
説明文
超遠心を使用せず,アデノ随伴ウイルス(AAV-2, AAV-DJ)を迅速に精製できるキット。
法規制等
保存条件 室温,4℃ 法規備考
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超遠心を使用せず,アデノ随伴ウイルス(AAV-2, AAV-DJ)を迅速に精製できるキット。
別包装品 別包装品あり
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超遠心を使用せず,アデノ随伴ウイルス(AAV-2, AAV-DJ)を迅速に精製できるキット。
別包装品 別包装品あり
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[在庫・価格 :2024年04月26日 00時00分現在]

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ViraBind AAV Purification Kit (10preps)

文献数: 2

説明文 超遠心を使用せず,アデノ随伴ウイルス(AAV-2, AAV-DJ)を迅速に精製できるキット。
法規制等
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文献数: 0

説明文 超遠心を使用せず,アデノ随伴ウイルス(AAV-2, AAV-DJ)を迅速に精製できるキット。
別包装品 別包装品あり
法規制等
保存条件 室温,4℃ 法規備考
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説明文 超遠心を使用せず,アデノ随伴ウイルス(AAV-2, AAV-DJ)を迅速に精製できるキット。
別包装品 別包装品あり
法規制等
保存条件 室温,4℃ 法規備考
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FAQ

Q-1.ViraBind AAV Purification KitはどのAAV血清型にも使用できますか?

A-1.ViraBind AAV Purification KitはAAV2のキャプシドタンパク質構造に基づいたアフィニティーマトリックスを用いており、AAV-2とAAV-DJにだけ使用可能で他のAAV血清型の精製には適していません。他の血清型は超遠心分離で精製できます。


Q-2.超遠心分離と比較してViraBind AAV Purification Kitの優位点は?

A-2.ViraBind AAV Purification Kitには主に3つの優位点があります。
1. 超遠心分離に比べて簡単です。
2. 超遠心分離は部分的な精製だけで、ウイルスを精製するというより濃縮するために用いられます。ViraBind AAV Purification Kitは超遠心分離より高い精製度のウイルスが得られ、in vivoでの使用に最適です。
3. ViraBind AAV Purification Kitでは収率60%以上が得られますが、超遠心分離では約40%の回収率です。


Q-3.AAV Purification Kitを使用後のウイルス力価は?

A-3.AAV purification Kitは、上清中のウイルスの60%以上を回収することができます。最終的な力価は、精製前の粗AAVライセートの力価に主に依存します。キットが作用するためには精製前のウイルスによるので、精製前のAAV産生の最適化が必須となります。遺伝子導入条件の最適化によって、精製前に15cmディッシュから1~2 ×1011 GCが得られます。


Q-4.AAV Purification Mega Kitがありますが、通常キットとの違いは?

A-4.通常キットとMegaキットの違いは、精製する出発試料の量です。通常キットは、1回当たり10 cmディッシュ2枚からの上清(2.5 mlのPBSに懸濁したペレット)を精製するように設計されています。Mega Kit (#VPK-141)は、1回当たり15 cmディッシュ10枚分、ウイルス上清で25 mlまでの量の処理を行なうことができます。精製に用いるウイルス上清の量によりどちらのキットが適切かを決定します。


Q-5.精製済AAVはin vivoでの使用に適していますか?

A-5.キットでは最低95%以上の精製度のウイルスが得られ、超遠心分離より高い純度となり、その結果精製済AAVはin vivoの研究に用いることができます。


Q-6.キットの試薬は滅菌済ですか?

A-6.AAV purification Kitの一部の溶液は滅菌されていません。もし滅菌試料が必要であれば、使用後に試料をフィルター滅菌することをお勧めします。


Q-7.精製マトリックスは複数回使用できますか?

A-7.マトリックスは1回のみ使用できます。


Q-8.精製したAAVを保存する方法は?

A-8.5~10%グリセロールを精製済AAVに加えることで安定性は増加しますが、必須ではありません。AAV試料をin vivoで使用するのであればグリセロールは避けるべきですが、in vitroの用途だけで使用するのであれば差し支えありません。凍結融解を避けるために、AAVを小分けすることをお勧めします。ウイルスは-80℃で約1年間安定です。


Q-9.AAV Purification Kitを用いる場合の注意点は?

A-9.AAV Purification Kit使用に当たり2つの重要な検討事項があります。
1. 精製前にAAVの力価を測定して下さい。キットのウイルス回収率は少なくとも60%で、最終的な力価は主に精製開始前の粗製293AAVライセートの力価に依存します。
2. ウイルスを放出する凍結/融解サイクルの前に、細胞ペレットを無血清培地に懸濁する必要があります。


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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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