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試料中のマトリックス干渉を抑制し、優れたS/N比が得られます! ELISA用試料希釈液(SurModics社)

掲載日情報:2021/07/16 現在Webページ番号:5808

試料中に含まれるヒト抗マウス抗体(HAMA)やリウマチ因子(RF)などによるマトリックス干渉を抑えることを目的とした試料希釈液です。タンパク質を含有しないAssay Diluent (Protein-Free)(#SM01)とBSAを含むMatrixGuard Diluent(#SM02)の2種類があります。

製品の種類

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品名

Assay Diluent (Protein-Free)

Assay Diluent (Protein-Free)製品外観

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MatrixGuard Diluent

MatrixGuard Diluent製品外観

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タンパク質 含まない ウシ由来タンパク質
バッファー PBS MOPS
pH 6.6~7.2 6.9~7.9
防腐剤
  • 0.02%メチルイソチアゾリノン
  • 0.02%ブロモニトロジオキサン
  • クロロメチルイソチアゾリノン/メチルイソチアゾリノン
    (CMIT / MIT)
包装 50 ml 1,000 ml 50 ml 1,000 ml
商品コード SM01-0050 SM01-1000 SM02-0050 SM02-1000


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特長

  • バックグラウンドを低減させ、偽陽性結果を減少させることができます。
  • 試料の希釈および、標準曲線作成時の溶液希釈に使用できます。
  • 適用:ELISA

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操作方法概略

方法1

  1. Assay Diluent(Protein-Free)またはMatrixGuard Diluent 50~150μl*1をすべてのプレートウェルに加える。
  2. 標準試料、コントロール試料、および測定試料をプレートに加える。
  3. 標準アッセイプロトコルに従ってELISAを行う。

*1 容量については、最適化を実施して下さい。

方法2

  1. 標準試料、コントロール試料、および測定試料をAssay Diluent(Protein-Free)またはMatrixGuard Diluentで希釈する。
  2. 希釈した標準試料、コントロール試料、および測定試料をプレートに加える。
  3. 標準アッセイプロトコルに従ってELISAを行う*2

*2 試料の一般的な希釈率は1:2~1:100です。

方法1、2とも、必要に応じ追加の試薬を加えて下さい。


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Assay Diluent(Protein-Free)(#SM01

比較例

Assay Diluent (Protein-Free)の標準曲線のシグナル/ノイズ比(S/N比)の比較

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標準曲線のシグナル/ノイズ比(S/N比)の比較
HAMAを含む血清試料を、PBS、本製品、他社製品(A~D)のいずれかで希釈し、それぞれの吸光度を測定した。トロポニンの標準曲線についても、トロポニンスタンダードを同様に希釈して作成し、上記の式を用いてS/N比を求めた。HAMAを含む血清試料は、トロポニンのサンドイッチ法によるELISAにおいて偽陽性結果を引き起こすが、本製品を使用した場合は高いS/N比を示すことがわかる。

FAQ

Q-1. マトリックス干渉とは何ですか?

A-1. マトリックスとは、目的因子以外の試料中に存在する未知の物質のことです。未知の物質が試料分析に干渉する現象を、「マトリックス干渉」と呼んでいます。マトリックス干渉は、イムノアッセイにおいて不正確で信頼性に欠ける結果の原因になります。


Q-2. マトリックス干渉の原因は何ですか?

A-2. いくつかのマトリックス干渉は、内因性の物質とその性質(塩濃度、pH、溶液の粘性)により引き起こされます。特にヒト抗マウス抗体(HAMA)やリウマチ因子(RF)を含む異好性抗体や、抗動物抗体などは試料中の抗体に非特異的に結合することによって、マトリックス干渉を引き起こします。本製品を使用することで、このような内因性物質によるマトリックス干渉を最小限に抑えることができます。


Q-3. 本製品はBSAを含みますか?

A-3. 含みません。本製品はタンパク質を含まない合成溶液であり、BSAに起因するリスクを完全に排除した組成となっています。



Q-4. 捕捉用抗体や検出用抗体を使用するアッセイにおいて、これらの抗体の希釈液として使用することはできますか?

A-4. 本製品は、異好性抗体やRF、その他のマトリックス干渉を含む試料を希釈するようにデザインされています。本製品を捕捉用抗体の希釈液として用いることは推奨していません。また、検出用抗体の希釈については、試験を行っておりません。個々のアッセイを行う際には、あらかじめ条件検討を行ってからご使用下さい。



Q-5. 競合法による測定に使用することができますか?

A-5. できます。本製品はサンドイッチ法、直接法、競合法を含む、様々な種類のイムノアッセイで使用できます。



Q-6. IgGに対するIgMのように特定のクラスの異好性抗体に良く作用することがありますか?

A-6. いいえ。本製品は、完全合成溶液であり、試料中の補体に対する動物抗体を含みません。その代わり、非特異的結合による弱い結合を抑制するための安定化物質を含んでいます。



Q-7. キャリブレーション用のコントロールの希釈にも使用できますか?

A-7. できます。試料の希釈だけでなく、標準曲線やコントロールの希釈にもお勧めします。


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MatrixGuard Diluent(#SM02

比較例

偽陽性のシグナルの抑制

MatrixGuard Diluentの偽陽性のシグナルの抑制

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抗体をコーティングした96ウェルプレートのウェルに検出抗体を含む50μlのバッファーを添加した。直後に100μlの試料(陽性、偽陽性、陰性の3種類)を各ウェルに加えインキュベートし、洗浄後にストレプトアビジン-HRPを加え、TMBで発色させた。グラフは、各試料とバッファーの組み合わせのOD650 nmMの測定結果を示す。MatrixGuard Diluentを希釈液に用いた場合、偽陽性のシグナルが顕著に減少することが示された。

シグナル強度の比較

MatrixGuard Diluentの偽陽性のシグナルの抑制

図をクリックすると拡大します(拡大図

希釈液に1% BSA/PBS、MatrixGuard Diluent(本製品), 1% BSA/PBS+Serum、および他社希釈液を用いてPappalysin 1アッセイを行った。インキュベーションステップ中に血清50μl、または偽陽性試料20点を各100μl、各アッセイ希釈液に添加した。MatrixGuard Diluentを希釈液に用いた場合、陽性試料のシグナル強度を維持する一方で、偽陽性のシグナルが顕著に抑制されることが示された。

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価格

Assay Diluent(Protein-Free)

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Assay Diluent, Protein-free, SurModics
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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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