操作が簡単なディスポーザブル細胞破砕デバイス OmniLyse Kit

※ 本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

溶解が困難なバクテリアや芽胞などの細胞試料を、迅速に破砕・溶解し、タンパク質調製を数分間で行えるデバイスです。

OmniLyseにより破砕されたB. subtilis芽胞の電子顕微鏡写真

A：破砕前、B：OmniLyse Kitで40秒間破砕後

B. subtilisの破砕効率の比較

B. subtilis芽胞をOmniLyseまたは他社類似製品で破砕し、溶出したDNA量をPicoGreenで測定することにより、破砕効率を確認した。他社製品で3分間破砕した時のDNA量を100％とすると、OmniLyseで30秒間処理した場合は約70％、45秒間処理した場合は約80％の破砕効率を示した。

他社製品との比較

上記に示した各量のB. subtilis（上図）またはM. bovis BCG（下図）を、OmniLyse（1分30秒間）または他社類似製品（1分間×3回）で破砕し、ライセートを用いてPCRを行い、Ct値を算出した。OmniLyseを使用した場合は、短時間で他社製品と同等の結果が得られることがわかる。

1. OmniLyse cartridgeにBattery packと空のSyringeをセットする。

2. Syringeの目盛りを100μlまで引き上げ、試料をOmniLyse cartridge内に吸引する。

3. モーターを作動させ、試料を破砕する。モーターを作動させたまま、1 ml／分の速度でSyringeを引き上げ、OmniLyse cartridge内に試料を順次吸引し、破砕を続ける。

4. 試料をすべて吸い上げたら、Syringeを押して、試料をOmniLyse cartridge内に戻す。

5. 3.4.の操作を繰り返す。

OmniLyse Kitにバッファーをセットにした製品です。わずか2ステップで細胞を破砕できます。得られたライセートから単離したDNA溶液は、PCRのテンプレートに使用できます。

1. OmniLyse cartridgeにBattery pack、空のSyringeをセットする。E. coli培養液を遠心分離し、ペレットを500μlのBinding bufferに懸濁させたものをOmniLyse Kitで破砕する。ライセートをマイクロチューブにすべて吐出する。

2. OmniLyse cartridgeのSyringeを新しいものと付け替え、新しいマイクロチューブに入れた125μlのElution bufferを吸引し、1分間撹拌後に吐出する。

Hisタグ融合タンパク質精製用カラムHisExpress columnとOmniLyse HL（大容量用）をセットにした製品です。OmniLyse Kitにより、わずか12分間でHisタグ融合タンパク質発現細胞を破砕でき、HisExpress columnに付け替えることで、続けてタンパク質の精製が可能です。

Hisタグ融合GFPを発現しているE. coli培養液50 mlをHisExpressで精製した。
M：マーカー、L：精製前のライセート、FT：精製時のフロースルー画分、W：精製時の洗浄画分、E：溶出画分

1. OmniLyse HL cartridgeにBattery packと空のSyringeをセットする。E. coli培養液（≦20 ml）を遠心分離し、ペレットを1 mlのLysis bufferに懸濁させたものをOmniLyse Kitで破砕する。

2. Syringe中にライセートを満たした状態で、SyringeをHisExpress columnに付け替え、ライセートをHisExpress columnへ注入する。

3. Wash bufferを満たしたSyringeと付け替え、bufferを注入する。

4. Elution bufferを満たしたSyringeと付け替え、bufferを注入する。

※キットにBufferは含まれていません。詳細は製品のプロトコルをご覧下さい。