HOME > 試薬 > 遺伝子工学 > トランスフェクション > 核酸の導入 > Viro-MICST
磁性カラムを用いたウイルス導入用Magnetofection試薬 Viro-MICST
掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:5678
Viro-MICST reagentはI-MICST(Integrated Magnetic Immuno-cell Sorting and Transfection / Transduction)テクノロジーに最適化された、Magnetofection技術を用いた新しいナノ粒子試薬です。Miltenyi社製MACS column、Magnetic separator、目的細胞に特異的な抗体が標識されたMagnetic microbeadsと組み合わせて使用します。磁気ビーズによる目的細胞の分離とMagnetofectionを組み合わせたため、感染多重度(MOI:multiplicity of infection)が低い場合でも、高い効率での導入を可能にしました。
※本製品は単独では使用できません。上記のMiltenyi社製品および抗体標識Magnetic microbeadsを別途ご用意下さい。
※MACS(R)はMiltenyi社の登録商標です。
追加しました。
-
2022/11/21
試薬 サンプル
MACS technologyについて
■ 細胞分離の原理
MACS columnには、強磁性体スフィアが充填してあります。このMACS columnをMagnetic separatorにセットすると、スフィアが磁場を10,000倍に増幅し、カラム中の磁場の勾配が高くなります。これにより、Magnetic microbeadsで標識された細胞のみが分離されます。分離された細胞には、他の抗体を用いて免疫染色するのに十分なエピトープが残されています。カラム内のスフィア間には、一般的な細胞の数倍ほどの大きさの間隙があり、細胞はカラム内を自由に通過することができます。Magnetic microbeadsで標識された細胞は、カラム内で浮遊状態で存在するため、スフィアとは直接結合しません。これにより、細胞へのストレスが最小限に抑えることができます。また細胞が凝集するのを回避し、効率よく細胞を洗浄することができます。
■ MACS microbeads
MACS microbeadsは、50 nmの超常磁性体粒子で、細胞表面の抗原に対する特定の抗体と高度に結合します。50 nmという小さな形状のために、細胞を活性化しません。他の粒子とは異なり、MACS microbeadsは常にコロイド状の浮遊状態で存在しているため、細胞との結合や標識を素早く行うことができます。MACS microbeadsは細胞毒性がなく、生分解性があります。細胞を分離した後に行う他のアッセイにおいて、MACS microbeadsを取り除く必要がありません。
追加しました。
特長
- 迅速かつ簡便な操作が可能です。
- 目的細胞の分離と、細胞へのウイルス感染による遺伝子導入をひとつの系で行うことができます。
- 細胞分離プロセスに干渉しません。
- 細胞表現型に影響を与えません。
- 細胞毒性はありません。
- 適用細胞:株化細胞や初代細胞などをはじめとする、すべての細胞
- 適用ウイルス:AAV、アデノウイルス、レンチウイルスやレトロウイルスなどをはじめとする、すべてのウイルス
追加しました。
推奨使用量
MACS column サイズ | マグネット粒子で 標識された細胞数 | 感染ウイルス 粒子数 | Viro-MICST 使用量 |
MS | 1×106 | 1×106 | 10μl |
LS | 2.5×106 | 2.5×106 | 25μl |
XS | 1×107 | 1×107 | 100μl |
※特定のMOI値を設定したい場合は、血清フリー培地やHBSやPBSといった塩を含むバッファーで希釈して下さい。
追加しました。
使用実績のある細胞とウイルス
初代細胞 | 細胞のタイプ | 由 来 |
hUC-MSCs | 臍帯間充織幹細胞 | ヒト |
hCB-HSCs | 臍帯血造血幹細胞 | ヒト |
Sca-1+/LSK+ | Sca-1 + 造血幹細胞 | マウス |
hPBMC | 末梢血単核球 | ヒト |
CD4+、CD8+ | Tリンパ球 | マカクザル |
細胞株 | 細胞のタイプ | 由 来 |
293, HEK293, 293-T, 293-EBNA | ヒト胎児腎臓細胞 | ヒト |
CHO | チャイニーズハムスター卵巣細胞 | ハムスター |
HMEC-1 | 微小血管内皮細胞株 | ヒト |
Jurkat, CEMx174, H9 | Tリンパ球 | ヒト |
K562 | 慢性骨髄性白血病細胞株 | ヒト |
KOPN | Ph1陽性白血病細胞株 | ヒト |
RAW 264.7 | マクロファージ | ヒト |
U937 | 白血病性単球リンパ腫 | ヒト |
ウイルスのタイプ | ウイルス名 |
アデノウイルス/アデノ随伴ウイルス | Ad5-LacZ/-GFP, Ad5-PEG |
レンチウイルス/レトロウイルス | HIV, SIV, MuLV, MLV, FIV |
ヘルペスウイルス | HSV-I |
アルファウイルス | Sindbis virus |
ラブドウイルス | VSV |
ポリオーマウイルス | SV40 |
パラミクソウイルス | Measles |
追加しました。
Viro-MICSTを用いたウイルス感染の原理
目的細胞には、特異的な抗体で標識されたMagnetic microbeadsを結合させる。Viro-MICSTを結合させたウイルス粒子と、Magnetic microbeadsを結合させた細胞を、MACS column中でインキュベートすることで、目的細胞が分離され、同時にウイルスと細胞が会合することにより、ウイルスが細胞に感染します。
追加しました。
操作法概略
1. ウイルス粒子とViro-MICSTをピペッティングにより混合し、血清フリーの培地を加えた後、室温で20分インキュベートする。
2. Cell separation columnにウイルス粒子とViro-MICSTの混合を加え、column中のマトリックス(スフィア)に十分拡散させ、Cell separation columnをMagnetic separatorにセットする。
3. Cell separation columnにMagnetic microbeadsを結合させた目的細胞を加え、column中のマトリックスに十分拡散させた後、columnを培地で洗浄し、室温で30分インキュベートする。
4. Cell separation columnをMagnet separatorから外し、細胞をcolumnから流出させる。
追加しました。
使用例
eGFP遺伝子が組み込まれたレンチウイルスについて、それぞれのMOIのものを用いて1×106のhUC-MSC細胞に導入し、3日後の遺伝子発現効率をフローサイトメトリー解析により比較した。hUC-MSC細胞には、抗CD105抗体標識Magnet microbeadsを結合させた。
eGFP遺伝子が組み込まれたレンチウイルスをhCB-HSC細胞に導入し、3日後の遺伝子導入効率をフローサイトメトリー解析により比較した。hCB-HSC細胞には、抗CD105抗体標識Magnet microbeadsを結合させた。細胞:1.5×105 cells/ml、MOI:10
ユーザーレビュー
“Magselectofection: an integrated method of nanomagnetic separation and genetic modification of target cells.”
—Sanchez-Antequera Y et al - Blood. 2011
追加しました。
価格
[在庫・価格 :2024年12月10日 19時15分現在]
詳細 | 商品名 |
|
文献数 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Viro-MICST Reagent |
|
0 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Viro-MICST Reagent |
|
0 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Viro-MICST Reagent |
|
0 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
[在庫・価格 :2024年12月10日 19時15分現在]
Viro-MICST Reagent
文献数: 0
- 商品コード:VMX250
- メーカー:OZB
- 包装:250μl
- 価格:¥75,000
- 在庫:無(未発注)
- 納期:2~3週間 ※※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。
- 法規制等:
説明文 | 25~50アッセイ分(細胞数1×106,MOI=1)。 |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
別包装品 | 別包装品あり | ||||||
法規制等 | |||||||
保存条件 | 4℃,凍結禁止 | 法規備考 | |||||
掲載カタログ |
ニュース2020年4月15日号 p.16
|
||||||
製品記事 | |||||||
関連記事 | トランスフェクション試薬 無料サンプルをご用意しています |
Viro-MICST Reagent
文献数: 0
- 商品コード:VMX500
- メーカー:OZB
- 包装:500μl
- 価格:¥138,000
- 在庫:無(未発注)
- 納期:2~3週間 ※※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。
- 法規制等:
説明文 | 50~100アッセイ分(細胞数1×106,MOI=1)。 |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
別包装品 | 別包装品あり | ||||||
法規制等 | |||||||
保存条件 | 4℃,凍結禁止 | 法規備考 | |||||
掲載カタログ |
ニュース2020年4月15日号 p.16
|
||||||
製品記事 | |||||||
関連記事 | トランスフェクション試薬 無料サンプルをご用意しています |
Viro-MICST Reagent
文献数: 0
- 商品コード:VMX1000
- メーカー:OZB
- 包装:1000μl
- 価格:¥246,000
- 在庫:無(未発注)
- 納期:2~3週間 ※※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。
- 法規制等:
説明文 | 100~200アッセイ分(細胞数1×106,MOI=1)。 |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
別包装品 | 別包装品あり | ||||||
法規制等 | |||||||
保存条件 | 4℃,凍結禁止 | 法規備考 | |||||
掲載カタログ |
ニュース2020年4月15日号 p.16
|
||||||
製品記事 | |||||||
関連記事 | トランスフェクション試薬 無料サンプルをご用意しています |
追加しました。
製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
表示価格に、消費税等は含まれていません。一部価格が予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。