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磁気ビーズによる目的細胞への高効率かつ特異的なウイルス導入用試薬 Viro-MICST / Viro-MICST Stem
掲載日情報:2025/01/10 現在Webページ番号:5678
Viro-MICSTは、OZ Bioisciences社のMagnetofectionとMiltenyi社のMACS®を組み合わせて開発したi-MICST(integrated Magnetic Immuno-cell Sorting and Transfection / Transduction)テクノロジーを用いたウイルス導入用の新しいナノ粒子試薬です。Viro-MICSTが結合したウイルス粒子と、特異的抗体により磁気ビーズ標識した目的細胞を同時に磁性カラムにアプライすることにより、目的細胞の分離濃縮とウイルス導入を同時に行え、操作の簡便化と高効率かつ特異的な導入を可能にしました。
株化細胞、初代細胞を含む幅広い細胞への幅広いウイルス導入に使用できるViro-MICSTと、幹細胞へのレンチウイルス導入に最適化されたViro-MICST Stemがあります。
※ 本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。
※ 本製品は単独では使用できません。Miltenyi社のMACS® column、Magnetic separatorおよび抗体標識Magnetic microbeadsを別途ご用意下さい。
※ MACS®はMiltenyi社の登録商標です。
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2022/11/21
試薬 サンプル
- MACS®テクノロジーについて
- 特長
- Viro-MICSTを用いたウイルス感染の原理
- 操作方法概略
- Viro-MICSTの推奨使用量
- Viro-MICSTで使用実績のある細胞とウイルスの種類
- Viro-MICSTの使用例
- Viro-MICST Stemの使用例
- キット内容
- 価格
MACS®テクノロジーについて
■ 細胞分離の原理
MACS® columnには、強磁性体スフィアが充填してあります。このMACS® columnをMagnetic separatorにセットすると、スフィアが磁場を10,000倍に増幅し、カラム中の磁場の勾配が高くなります。これにより、Magnetic microbeadsで標識された細胞のみが分離されます。分離された細胞には、他の抗体を用いて免疫染色するのに十分なエピトープが残されています。カラム内のスフィア間には、一般的な細胞の数倍ほどの大きさの間隙があり、細胞はカラム内を自由に通過することができます。Magnetic microbeadsで標識された細胞は、カラム内で浮遊状態で存在するため、スフィアとは直接結合しません。これにより、細胞へのストレスが最小限に抑えることができます。また細胞が凝集するのを回避し、効率よく細胞を洗浄することができます。
■ MACS® microbeads
MACS® microbeadsは、50 nmの超常磁性体粒子で、細胞表面の抗原に対する特定の抗体と高度に結合します。50 nmという小さな形状のために、細胞を活性化しません。他の粒子とは異なり、MACS® microbeadsは常にコロイド状の浮遊状態で存在しているため、細胞との結合や標識を素早く行うことができます。MACS® microbeadsは細胞毒性がなく、生分解性があります。細胞を分離した後に行う他のアッセイにおいて、MACS® microbeadsを取り除く必要がありません。
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特長
- 迅速かつ簡便な操作が可能です。
- 目的細胞の分離と、細胞へのウイルス感染による遺伝子導入をひとつの系で行うことができます。
- ウイルスの感染多重度(MOI:multiplicity of infection)が低い場合でも、高い効率での導入を可能とします。
- MACS®カラムを用いた細胞分離プロセスに干渉しません。
- 細胞表現型に影響を与えません。
- 細胞毒性はありません。
- 適用細胞:Viro-MICST:株化細胞や初代細胞などをはじめとするすべての細胞
Viro-MICST Stem:幹細胞 - 適用ウイルス:Viro-MICST:AAV、アデノウイルス、レンチウイルスやレトロウイルスなどをはじめとするすべてのウイルス
Viro-MICST Stem:レンチウイルス
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Viro-MICSTを用いたウイルス感染の原理

目的細胞に特異的な抗体で標識されたMagnetic microbeadsを結合させる。Viro-MICSTを結合させたウイルス粒子と、Magnetic microbeadsを結合させた細胞を、MACS® column中でインキュベートすることで、目的細胞が分離され、同時にウイルスと細胞が会合することにより、ウイルスが細胞に感染します。
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操作方法概略

- Viro-MICST:ウイルス粒子とViro-MICSTをピペッティングにより混合し、血清フリーの培地を加えた後、室温で20分インキュベートする。
Viro-MICST Stem:Reagent STとReagent VMを混合して調製したWorking solutionにウイルス粒子を加えた後、室温で25分インキュベートする。 - MACS® cell separation columnにウイルス粒子をアプライし、カラム中のマトリックス(スフィア)に十分拡散させた後、カラムをMagnetic separatorにセットする。
- カラムにMagnetic microbeadsを結合させた目的細胞をアプライし、カラム中のマトリックスに十分拡散させた後、培地で洗浄し、室温で30分インキュベートする。
※ 試料細胞中に含まれる目的細胞の割合が低い場合や、必要とする純度が高い場合は、あらかじめ別のMACS® cell separation columnで前濃縮を行って下さい。 - カラムをMagnet separatorから外し、細胞をカラムから流出させる。
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Viro-MICSTの推奨使用量
MACS column サイズ | 磁気粒子で 標識した細胞数 | 感染ウイルス 粒子数 | Viro-MICST 使用量 |
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MS | 1×106 | 1×106 | 10 μl |
LS | 2.5×106 | 2.5×106 | 25 μl |
XS | 1×107 | 1×107 | 100 μl |
※ 特定のMOI値を設定したい場合は、血清フリー培地やHBSやPBSといった塩を含むバッファーで希釈して下さい。
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Viro-MICSTで使用実績のある細胞とウイルスの種類
ウイルスのタイプ | ウイルス名 |
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アデノウイルス/アデノ随伴ウイルス | Ad5-LacZ/-GFP、Ad5-PEG |
レンチウイルス/レトロウイルス | HIV、SIV、MuLV、MLV、FIV |
ヘルペスウイルス | HSV-I |
アルファウイルス | Sindbis virus |
ラブドウイルス | VSV |
ポリオーマウイルス | SV40 |
パラミクソウイルス | Measles |
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Viro-MICSTの使用例
ユーザーレビュー
“Magselectofection: an integrated method of nanomagnetic separation and genetic modification of target cells.”
Sanchez-Antequera, Y., et al,. Blood, 117 (16), e171 (2011). [PMID:21357765]
以下のViro-MICST使用例はすべて本文献からの引用となります。
目的細胞への高効率かつ特異的なウイルス導入
さまざまな血球細胞へのレンチウイルス導入
ヒト臍帯間充織幹細胞へのアデノウイルス導入
ヒト臍帯間充織幹細胞(hUC-MSC)に、標準的なアデノウイルス導入法およびViro-MICSTを用いて、図中に記載のMOIでアデノウイルスを導入した。
Viro-MICSTを用いた手法は、1×106 cellsのhUC-MSCに抗CD105抗体標識microbeadsを反応させた後、eGFP発現アデノウイルス/Viro-MICST複合体(106 VPのウイルスに3 μl Viro-MICSTを添加)を結合させたMACS® LS columnに、細胞をアプライした。
導入効率は、感染3日後にフローサイトメトリーで解析した。
写真は、それぞれの手法でMOI 2で導入2日後のもの。
Viro-MICSTでレンチウイルス導入したヒト臍帯間充織幹細胞の分化能維持について

ヒト臍帯間充織幹細胞(hUC-MSC)に抗CD105抗体標識microbeadsを反応させた後、eGFP発現レンチウイルス/Viro-MICST複合体(106 VPのウイルスに10 μl Viro-MICSTを添加、MOIは図中に記載)を結合させたMACS® LS columnに、細胞をアプライした。
ウイルス導入2日後に骨形成培地を用いて細胞を刺激し(写真上段)、細胞刺激18日後(ウイルス導入20日後)にアリザリンレッド染色を用いて細胞を解析した。
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Viro-MICST Stemの使用例
CD34陽性細胞へのレンチウイルス導入
KG1a細胞(ヒト急性骨髄性白血病由来、CD34+、造血幹細胞の代用)に、抗CD抗体標識microbeadsを反応させた後、MACS® columnにアプライした。レンチウイルス単独(図中:NT)、またはレンチウイルス/Viro-MICST Stem複合体(図中:Viro-MICST Stem)を併せてアプライし、カラムをMagnetic Separatorにセットして室温で30分間インキュベートした。その後、溶出した細胞を72時間インキュベートし、GFPをフローサイトメーターおよび蛍光顕微鏡で測定したところ、CD34陽性細胞におけるレンチウイルス導入促進が示された。
A:GFP陽性細胞の割合、B:平均蛍光強度、C:蛍光顕微鏡像
Viro-MICST Stemでレンチウイルス導入したCD34陽性細胞の細胞生存率について
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キット内容
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価格
Viro-MICST
[在庫・価格 :2025年04月25日 20時55分現在]
詳細 | 商品名 |
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文献数 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Viro-MICST Reagent |
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Viro-MICST Reagent |
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Viro-MICST Reagent |
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[在庫・価格 :2025年04月25日 20時55分現在]
Viro-MICST Reagent
文献数: 0
- 商品コード:VMX250
- メーカー:OZB
- 包装:250μl
- 価格:¥75,000
- 在庫:無(未発注)
- 納期:2~3週間 ※※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。
- 法規制等:
説明文 | Viro-MICSTが結合したウイルス粒子と、特異的抗体により磁気ビーズ標識した目的細胞を同時に磁性カラムにアプライすることにより、目的細胞の分離濃縮とウイルス導入を同時に行える。幅広い種類の細胞用。25~50アッセイ分(細胞数1×106,MOI=1)。 |
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別包装品 | 別包装品あり | ||||||
法規制等 | |||||||
保存条件 | 4℃,凍結禁止 | 法規備考 | |||||
掲載カタログ |
ニュース2020年4月15日号 p.16
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製品記事 | |||||||
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Viro-MICST Reagent
文献数: 0
- 商品コード:VMX500
- メーカー:OZB
- 包装:500μl
- 価格:¥138,000
- 在庫:無(未発注)
- 納期:2~3週間 ※※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。
- 法規制等:
説明文 | Viro-MICSTが結合したウイルス粒子と、特異的抗体により磁気ビーズ標識した目的細胞を同時に磁性カラムにアプライすることにより、目的細胞の分離濃縮とウイルス導入を同時に行える。幅広い種類の細胞用。50~100アッセイ分(細胞数1×106,MOI=1)。 |
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別包装品 | 別包装品あり | ||||||
法規制等 | |||||||
保存条件 | 4℃,凍結禁止 | 法規備考 | |||||
掲載カタログ |
ニュース2020年4月15日号 p.16
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Viro-MICST Reagent
文献数: 0
- 商品コード:VMX1000
- メーカー:OZB
- 包装:1000μl
- 価格:¥246,000
- 在庫:無(未発注)
- 納期:2~3週間 ※※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。
- 法規制等:
説明文 | Viro-MICSTが結合したウイルス粒子と、特異的抗体により磁気ビーズ標識した目的細胞を同時に磁性カラムにアプライすることにより、目的細胞の分離濃縮とウイルス導入を同時に行える。幅広い種類の細胞用。100~200アッセイ分(細胞数1×106,MOI=1)。 |
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別包装品 | 別包装品あり | ||||||
法規制等 | |||||||
保存条件 | 4℃,凍結禁止 | 法規備考 | |||||
掲載カタログ |
ニュース2020年4月15日号 p.16
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Viro-MICST Stem
[在庫・価格 :2025年04月25日 20時55分現在]
詳細 | 商品名 |
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ViroMICST Stem 100 transductions |
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ViroMICST Stem 300 transductions |
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[在庫・価格 :2025年04月25日 20時55分現在]
ViroMICST Stem 100 transductions
文献数: 0
- 商品コード:VMXS100
- メーカー:OZB
- 包装:1kit
- 価格:¥93,000
- 在庫:無(未発注)
- 納期:2~3週間 ※※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。
- 法規制等:
説明文 | Viro-MICSTが結合したウイルス粒子と、特異的抗体により磁気ビーズ標識した目的細胞を同時に磁性カラムにアプライすることにより、目的細胞の分離濃縮とウイルス導入を同時に行える。幹細胞へのレンチウイルス導入に最適化されている。 |
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法規制等 | |||
保存条件 | 法規備考 | ||
掲載カタログ |
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製品記事 | |||
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ViroMICST Stem 300 transductions
文献数: 0
- 商品コード:VMXS300
- メーカー:OZB
- 包装:1kit
- 価格:¥204,000
- 在庫:無(未発注)
- 納期:2~3週間 ※※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。
- 法規制等:
説明文 | Viro-MICSTが結合したウイルス粒子と、特異的抗体により磁気ビーズ標識した目的細胞を同時に磁性カラムにアプライすることにより、目的細胞の分離濃縮とウイルス導入を同時に行える。幹細胞へのレンチウイルス導入に最適化されている。 |
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法規制等 | |||
保存条件 | 法規備考 | ||
掲載カタログ |
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