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HOME > 試薬 > 細胞培養 > Cipro(Ciprofloxacin Hydrochloride)

マイコプラズマ除去試薬 Cipro(Ciprofloxacin Hydrochloride)

掲載日情報：2020/06/12 現在Webページ番号：5075

ジーンハンター /
GenHunter Corporation
[メーカー略称：GHC]

培地に添加して約2 週間培養するだけで、感染したマイコプラズマを除去できる試薬です。Ready-to-useタイプ（1,000×）の溶液の製品と、粉末の製品があります。

マイコプラズマ感染とは
特長
価格

マイコプラズマ感染とは

マイコプラズマは真正細菌の一種ですが、細胞壁がなく、形状に可塑性があります。そのため、ろ過滅菌を行っても0.22 μmのフィルターを通過してしまい、培地などが汚染される可能性があります。培養細胞の15～30％がマイコプラズマの感染を受けていると推定されています。マイコプラズマは光学顕微鏡による検出が不可能で、培養細胞の成長率にも大きな影響は見られません。しかし、マイコプラズマの感染は、宿主細胞のDNA・RNA・タンパク質合成への影響や、染色体の変異、細胞膜表面抗原の変化や修飾を引き起こします。従って、細胞培養実験で正確な結果を得るためにはマイコプラズマ感染を避ける必要があります。

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特長

ニューキノロン系の合成抗菌物質である塩酸シプロフロキサシンの作用により、マイコプラズマを除去できます。
10 μg/mlの濃度になるように培地に添加して使用します。1,000倍濃度のReady-to-useタイプはそのまま培地に添加できます。
本製品を添加し約2 週間培養することで、7種類のマイコプラズマ（ M. hyorhinis, M. gallisepticum, M. orale, M. salivarium, M. hominis, M. fermentans, M. arginini ）を完全に除去できることが確認されています。
培養細胞には影響を与えません。
マイコプラズマに感染した細胞だけでなく、新たに入手した株細胞で予防的に使用したり、トランスフェクション実験でのコンタミネーション防止などにも効果的です。またペニシリン／ストレプトマイシン耐性菌の除去にも適しています。

参考文献
Karl, S., et al., Journal of Immunological Methods, 109, 17～25 (1988).

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