溶媒抽出でタンパク質を精製できる発現システム LYTAG Two-Phase Purification System
掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:4176
コリン結合性の新規タグ配列LYTAG を融合した組換え体タンパク質をE. coli内で発現させた後、2種類の水溶液を用いた溶媒抽出により、発現タンパク質を簡便に分離精製するシステムです。製品には発現ベクター、発現宿主、発現誘導試薬、精製用水溶液、コリンを含む溶出バッファーが含まれています。
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LYTAGについて
LYTAG はStreptococcus pneumoniaeのLytA(N-acetylmuramoyl-L-alanine amidase)に存在するコリン結合ドメインを基に開発された136個のアミノ酸残基からなるタグ配列で、コリンまたはコリンアナログ(3級または4級アミン)との非共有結合により穏和な条件下で精製できます。
Biomedal社の従来品であるC-LYTAG Purification System*などに用いられていたC-LYTAGと比べ、コリン結合ドメインと目的タンパク質の間にαヘリックスを形成するスペーサー配列が挿入され、精製時にコリンと目的タンパク質による立体障害が減少しました。
* C-LYTAG Purification Systemについての詳細は、C - LYTAG Protein Expression & Purification Systemをご覧下さい。
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特長
- タンパク質を発現させたE. coliライセートをTop solution、Lower solutionの混合物に加え、穏やかに撹拌すると、LYTAG融合タンパク質のみがTop solutionに抽出されます。Top solutionを分取、洗浄後、Choline chloride溶液を加えて、LYTAG融合タンパク質を溶出します。
- 精製操作は、レジンを用いた従来法よりも、非常に簡便、安価、短時間で行え、またスケールアップが容易です。
- 精製操作に特別な装置は不要です。
- 95%以上の純度で目的タンパク質を精製できます。
- 精製操作を穏和な条件で行うため、目的タンパク質の変性が抑えられます。
- 発現ベクターpALEX2による目的タンパク質の発現は厳密に制御されており、サリチル酸の添加により発現が誘導されます。
- 製品には読み枠の異なる3種類の発現ベクター(pALEX2a、b、c)が含まれており、挿入配列の導入に便利です。
- タグドメインは封入体を形成しません。
- タグ配列はEnterokinaseで切除できます。

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使 用 例

様々な量のLYTAG融合GFPタンパク質を溶媒抽出した。タンパク質の量に関わらず、抽出されている。

分取したTop solutionにCholine chloride溶液を加えると、LYTAG融合GFPタンパク質が溶出された。
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キット内容
- LYTAG two-phase wash buffer
- Top solution
- Lower solution
- Choline chloride
- Salicylate (inducer)
- pALEX2a, b, c
- pALEX2 Ca GFP (control)
- E. coli REG12
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価格
[在庫・価格 :2025年05月23日 17時55分現在]
詳細 | 商品名 |
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文献数 | ||
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LYTAG Two-Phase Purification System for 20ml Cellular Extract |
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本製品は取扱中止になりました | 0 | ||
LYTAG Two-Phase Purification System for 80ml Cellular Extract |
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本製品は取扱中止になりました | 0 | ||
[在庫・価格 :2025年05月23日 17時55分現在]
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