Trigonelline (chloride) | CAS:6138-41-6

Cayman Chemical社のTrigonelline (chloride)です。サルコペニアや糖尿病に対する効果が研究されています。

Cayman Chemical社ではプロスタグランジンやステロイドホルモンをはじめとする高品質な低分子化合物などを販売しています。 生理活性や阻害効果を有する物質も多数取り揃えております。

※本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

トリゴネリンは、コーヒーなどに含まれるピリジン環を持つアルカロイドの一種です。ナイアシン（ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称、ビタミン B3）の窒素原子のメチル化によって形成される両性（双性）イオンで、ナイアシンの代謝産物として哺乳動物の尿中に排泄されます。トリゴネリンは、糖尿病モデルラットにおいて血糖値を低下させ、PPARγ発現を抑制するために使用されています。 また、Raf/ERK/Nrf2タンパク質レベルと、さらに下流にある SOD、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化酵素の活性を低下させることにより、肝がん細胞の遊走を阻害し、アポトーシスを起こしやすくすることも報告されています。サルコペニアの予防・治療に有用との報告もあります。

3. Yoshinari, O.,Sato, H., and Igarashi, K. Anti-diabetic effects of pumpkin and its components, trigonelline and nicotinic acid, on Goto-Kakizaki rats. Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry 73(5), 1033-1041 (2009).

4. Aoyahi, R.,Funakoshi-Tago, M.,Fujiwara, Y., et al. Coffee inhibits adipocyte differentiation via inactivation of PPARγ. Biological and Pharmaceutical Bullentin 37(11), 1820-1825 (2014).

4. Liao, J.C.,Lee, K.T.,You, B.J., et al. Raf/ERK/Nrf2 signaling pathway and MMP-7 expression involvement in the trigonelline-mediated inhibition of hepatocarcinoma cell migration. Food Nutr.Res. 59:29884, (2015).

5. Arlt, A.,Sebens, S.,Krebs, S., et al. Inhibition of the Nrf2 transcription factor by the alkaloid trigonelline renders pancreatic cancer cells more susceptible to apoptosis through decreased proteasomal gene expression and proteasome activity. Oncogene 32(40), 4825-4835 (2013).