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Th17細胞の分化誘導・機能研究に Th17細胞関連製品

掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:1200

Th17(T cell helper)細胞は Th1 細胞や Th2 細胞とは異なり、IL-17 を産生する CD4 陽性T細胞として近年注目されています。細胞は活性化の際に、異なる分化経路をたどって特殊な性質およびエフェクター機能を獲得します。ヘルパーT(Th)細胞は、サイトカインの分泌パターンの違いにより、Th1 細胞、Th2 細胞、Th17 細胞の3種類に大別できます。Th17 細胞は、自己免疫による細胞傷害の誘導で重大な役割を果たすことが示されました。

Th17細胞とは

IL-6 と TGF-β の共存下で活性化された Th0 細胞が、転写因子である RORγt を発現し、IL-17A, IL-17F, IL-22の分泌を促進します。IL-23 はこの系における増殖と維持に必須とされています。Th17 細胞は、Th1 細胞や Th2 細胞と同様に、特定病原体に対する応答に重要な役割を果たし、それが適正に制御されていない場合には自己免疫疾患を引き起こします。野生型マウスでは IL-23 欠損マウスに比べて Th17 細胞の数が増加していることが発見され、いくつかの細胞外細菌感染モデルにおいて IL-23 または IL-17 が重要な役割を果たすことが示唆されています。IL-23 ターゲティングマウスの研究では、Th17 細胞の実験的自己免疫性脳炎(EAE)やコラーゲン誘導関節炎との関連性も示唆されています。IL-22 は IL-10 サイトカインファミリーであり、近年内皮細胞において STAT3 のシグナル伝達による乾癬の炎症メディエーターとして同定されました。STAT3 は IL-6 と IL-23 により活性化され、Th17 細胞の分化や増殖において重要な役割を果たしています。

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特長

R&D Systems社では、Th17細胞の研究に役立つタンパク質、ポリクローナル/モノクローナル抗体、さらにはELISAキット、ELISpotキット、マルチプレックスアッセイキットを取り揃えています。

  • Quantikine:
    ELISA に必要な全ての試薬が含まれています。測定可能な試料などはキットにより異なります。
  • DuoSet:
    細胞培養上清を試料としたサンドイッチ ELISA をご自分で構築するためのキットです。
  • DuoSet IC:
    細胞ライセートを試料としたサンドイッチ ELISA をご自分で構築するためのキットです。
  • ELISpot:
    ELISpot に必要な全ての試薬が含まれています。細胞から分泌される各因子の検出と定量が可能です。
  • F-MAP:
    Luminex を利用したマルチプレックスアッセイ用のキットです。Baseキットが別途必要になります。

各製品の詳細はテクニカルサポート(試薬担当:下記参照)までお問い合わせいただくか、製品添付のプロトコルをご覧下さい。
Luminexの詳細はテクニカルサポート(機器担当:下記参照)までお問い合わせ下さい。

フローサイトメトリーによる細胞表面 IL-23R の染色
抗 IL-23R 抗体(#AF1400)とPE標識二次抗体を用い、ヒト赤白血球病細胞(K562)表面の IL-23R を検出した(緑色)。灰色の部分はアイソタイプコントロール。

IL-6 産生活性化T細胞の染色
抗 IL-6 抗体(#AF506)と Cy2 標識二次抗体を用い、IL-6 を産生するマウス活性化Tリンパ球を染色した(赤色)。対比染色には FluoroNissl Green を用いた(緑色)。

ELISpotによるIL-17産生脾臓細胞の検出
マウス IL-17 ELISpotキット(#EL421)を用い、PMA の存在下で培養したマウス脾臓細胞から産生される IL-17 を検出した(赤紫色)。左下図は PMA の非存在下で培養したコントロール。


製品一覧(画像クリックで拡大)

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
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