複数のE2酵素が入ったアッセイプレート E2^scan Kit

※ 本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

複数のE2酵素が入ったプレートです。E1酵素・E3酵素・ユビキチン化基質などを混合して、ユビキチン化アッセイを行うことができます。
基質特異性の解析や酵素活性の測定などに最適です。

※脱ユビキチン化酵素（DUB）のScan Kitもあります。詳細はこちらをご覧下さい。

⇒2014年2月号のニュースレターのダウンロードはこちら。

※各ウェル中のE2酵素は、個別購入することも可能です。フナコシホームページの製品検索で「メーカー略称：UBI」「キーワード：お探しの因子名（英語）」から検索下さい。

プレート上に分注されたE2酵素アレイ
positive control：E3酵素オートユビキチン化アッセイを行う際に使用できるE2酵素Ube2D4
buffer control：E2^scan enzyme storage buffer (50mM HEPES pH7.5 (NaOH), 5mM MgCl2, 5mM DTT, 5% Glycerol)

E1酵素（Ube1）、E2酵素（本製品）、E3酵素（NEDD4）、基質タンパク質（hDCNL1）、ATP、ユビキチンを混合し、基質のユビキチン化アッセイを行った。
E3酵素（NEDD4）を含む系では、基質タンパク質（hDCNL1）がユビキチン化された。また、そのユビキチン化は特定のE2酵素により触媒された。
E3酵素（NEDD4）を含まない系では、基質タンパク質（hDCNL1）のユビキチン化は生じなかった。
このことから、NEDD4へユビキチンを移行させるE2酵素に特異性があることが分かる。

E1酵素（Ube1）、E2酵素（本製品）、E3酵素（NEDD4）、基質タンパク質（hDCNL1）、ATP、ユビキチンを混合し、基質のユビキチン化アッセイを行った。

E1酵素（Ube1）、E2酵素（本製品）、E3酵素（CHIP）、ATP、ユビキチンを混合し、CHIPのオートユビキチン化アッセイを行った。
最初に基質にユビキチンを付加するE2酵素 Ube2Wと、ユビキチンが付加された基質上にポリユビキチン鎖を伸長させるE2酵素 Ube2NおよびUbe2V1をすべて混合すると、E3酵素（CHIP）上にポリユビキチン鎖が形成された。
Ube2Wを含まない系では、CHIP上の著しいポリユビキチン鎖形成は観察されなかった。
このことから、Ube2W / Ube2V1によるCHIPのオートポリユビキチン化には、Ube2Wによるプライミング（CHIPのモノユビキチン化）が必要であることが分かる。