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培養液や環境試料に含まれる微生物や細菌のゲノムDNAを抽出するキット SPINeasy DNA Kit for Microbiome

掲載日情報:2024/02/22 現在Webページ番号:70919

培養液や、動物体液などの環境試料に含まれる微生物や細菌のゲノムDNAを抽出するためのキットです。特別に開発したシリカカラムMBおよびバッファーは、高収率で高純度のゲノムDNAを抽出できるように設計されており、qPCR、制限酵素消化、シークエンシングなどの下流アプリケーションにご使用いただけます。


SPINeasy DNA Kit for Microbiome(#6553-050)製品外観

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SPINeasy DNA Kit for Microbiome(#6553-050)製品外観

 🎁サンプル 

無料サンプル(5 preps)をお試しいただけます。ご希望の方は当社テクニカルサポート(試薬担当)までお問い合わせ下さい。


特長

  • 様々な試料中の微生物や細菌、真菌のゲノムDNAを30分以内に抽出することができます。
  • 特別に開発したシリカメンブレンカラムとバッファー、および最適化されたプロトコルにより、高収率で高純度のゲノムDNAを抽出できます。
  • フェノールおよびクロロホルムは使用しません。
  • 原理:シリカメンブレンカラムテクノロジー
  • 適応試料種
  • 溶出量:45~200 μl

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適応試料概略

試料の種別 最適試料量 前処理
細菌培養液
  • 湿重量:50~100 mg
    または
  • 細菌:≦1010cells
  • 酵母:≦108cells
沈殿物をBuffer MB1 800 μlで再懸濁し、Lysing matrix Eを加える。
唾液 <300 μl 唾液試料にLysing matrix Eを加え溶解する。
容量の多い唾液試料の場合はマニュアルをご参照下さい。
気管支肺胞洗浄液 1~10 ml 3,000 ×gで4℃、15分間遠心分離を行い、上清を破棄し、沈殿物を回収して、溶解ステップへ進む。
尿 1~20 ml 14,000 rpmで15分間遠心分離を行い、上清を破棄し、沈殿物を回収して、溶解ステップへ進む。
血液 1~20 ml
1~20 ml*
蒸留残渣 200 mg Buffer MB1 800 μlを直接加えて溶解する。
土壌 100~500 mg

乳については、高純度・高収量のDNAの抽出のためには1~10 mlでの使用を推奨します。


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使用例

 ☞ 細菌培養液試料からのゲノムDNAの抽出  ☞ 気管支肺胞洗浄液(BALF)試料からのゲノムDNAの抽出  ☞ 乳試料からのゲノムDNAの抽出  ☞ ヒト全血試料からのゲノムDNAの抽出  ☞ 阻害物質を含まないゲノムDNAの下流のアプリケーションの検証 

細菌培養液試料からのゲノムDNAの抽出

本製品および他社製品を使用し、E. coliおよびS. aureusそれぞれ約108 cfuから細菌ゲノムDNAを抽出し収量を比較した。本製品を使用した場合、他社製品を使用した場合に比べていずれの細菌からもより多くの細菌ゲノムDNAの収量が得られた。

細菌培養液試料由来細菌ゲノムDNA濃度の比較

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細菌培養液試料由来細菌ゲノムDNA濃度の比較

細菌培養液試料由来細菌ゲノムDNAの電気泳動による比較

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細菌培養液試料由来細菌ゲノムDNAの電気泳動による比較

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気管支肺胞洗浄液(BALF)試料からのゲノムDNAの抽出

本製品および他社製品を使用し、気管支肺胞洗浄液1 mlから細菌ゲノムDNAを抽出し収量を比較した。本製品を使用した場合、他社製品を使用した場合に比べてより多くの細菌ゲノムDNAの収量が得られた。

気管支肺胞洗浄液(BALF)試料由来細菌ゲノムDNA濃度の比較

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気管支肺胞洗浄液(BALF)試料由来細菌ゲノムDNA濃度の比較

気管支肺胞洗浄液(BALF)試料由来細菌ゲノムDNAの電気泳動による比較

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気管支肺胞洗浄液(BALF)試料由来細菌ゲノムDNAの電気泳動による比較

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乳試料からのゲノムDNAの抽出

本製品および他社製品を使用し、各種乳試料10 mlから細菌ゲノムDNAを抽出し収量を比較した。本製品を使用した場合、他社製品を使用した場合に比べて、特に新鮮乳ではより多くの細菌ゲノムDNAの収量が得られた。

各種乳試料由来細菌ゲノムDNAの収量の比較

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各種乳試料由来細菌ゲノムDNAの収量の比較

新鮮乳試料由来細菌ゲノムDNAの電気泳動による比較

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新鮮乳試料由来細菌ゲノムDNAの電気泳動による比較

スキムミルク試料および全乳試料由来細菌ゲノムDNAの電気泳動による比較

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スキムミルク試料および全乳試料由来細菌ゲノムDNAの電気泳動による比較

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ヒト全血試料からのゲノムDNAの抽出

本製品および他社製品を使用し、ヒト全血試料(10 μlの細菌溶液を添加)200 μlから細菌ゲノムDNAを抽出し収量および純度を比較した。本製品を使用した場合、他社製品を使用した場合に比べてより多くの細菌ゲノムDNAの収量および高純度なDNAが得られた。

ヒト全血試料由来細菌ゲノムDNA収量の比較

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ヒト全血試料由来細菌ゲノムDNA収量の比較

ヒト全血試料由来細菌ゲノムDNAの純度(A260/A280)の比較

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ヒト全血試料由来細菌ゲノムDNAの純度(AA260/A230)の比較

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ヒト全血試料由来細菌ゲノムDNAの純度の比較

各種乳試料由来細菌ゲノムDNAの電気泳動による比較

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ヒト全血試料由来細菌ゲノムDNAの電気泳動による比較

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阻害物質を含まないゲノムDNAの下流アプリケーションの検証

本製品および他社製品を使用して唾液試料および気管支肺胞洗浄液(BALF)試料から抽出したそれぞれのゲノムDNA20 ngをテンプレートとし、16S rRNA(197 bp)およびGlobin(400 bp)の各遺伝子に対するプライマーを用いてそれぞれqPCRを実施した結果を示した。結果から、本製品を用いて抽出したゲノムDNAは、qPCRなどの下流アプリケーションに直接用いることができた。これは、本製品の阻害物質の除去効果を裏付けている。

16S qPCR Globin qPCR
唾液 16S qPCR(唾液試料) Globin qPCR(唾液試料)
BALF 16S qPCR(BALF試料) Globin qPCR(BALF試料)

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キット内容

  • Lysing matrix E
  • RNase A solution
  • Buffer MB1~MB6
  • Column MB
  • 1.5 ml collection tube

関連製品 試料破砕装置FastPrep

短時間で効果的な試料の破砕を行う場合は、Buffer MB1、Lysing matrix Eと別売の試料破砕装置FastPrepの併用をおすすめします。

FastPrep 24-5Gへのバナー

Fastprep-24 5G Instrument(#6005-500

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Quick-Start Protocol

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価格

[在庫・価格 :2024年05月11日 20時55分現在]

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詳細 商品名
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  • 法規制等
納期 文献数
SPINeasy DNA Kit for Microbiome, 50 preps
1週間程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
説明文
国内に在庫がなく,海外から取り寄せの場合は納期が異なります。 培養液や、動物体液などの環境試料に含まれる微生物や細菌のゲノムDNAを抽出するキット。試料破砕装置FastPrep装置により細菌を効率的に溶解した後,精製用カラムでゲノムDNAを精製する。SKU:116553050
法規制等
保存条件 法規備考
掲載カタログ

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[在庫・価格 :2024年05月11日 20時55分現在]

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SPINeasy DNA Kit for Microbiome, 50 preps

文献数: 0

説明文 国内に在庫がなく,海外から取り寄せの場合は納期が異なります。 培養液や、動物体液などの環境試料に含まれる微生物や細菌のゲノムDNAを抽出するキット。試料破砕装置FastPrep装置により細菌を効率的に溶解した後,精製用カラムでゲノムDNAを精製する。SKU:116553050
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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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