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免疫調節のアゴニスト/アンタゴニストのスクリーニングに有用です(BPS Bioscience社) 免疫療法/免疫チェックポイント研究用細胞株

掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:65214

BPS Bioscience社の免疫療法(Immunotherapy)研究に有用な各種細胞株です。特定の免疫調節因子を恒常的に安定発現する細胞株および免疫応答実験に有用なレポーター遺伝子を免疫調節因子の遺伝子の下流に組み込んだ細胞株を取りそろえています。

本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。
細胞株製品は、輸入諸費用(約60,000円)を別途いただく製品です。

種類

下表の項目をクリックすると、各製品のラインナップをご覧いただけます。

免疫療法研究用細胞株 スクリーニング/アッセイキット 抗体/阻害物質
免疫チェックポイント関連因子阻害物質スクリーニングサービス


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免疫チェックポイントと免疫療法

私たちの身体は免疫系によって、ウイルス、細菌など多くの疾病から守られています。しかし、場合によって免疫系が病原体を脅威として認識しないことがあります。また、がん細胞は、免疫系の検出を回避するための機能を有しています。免疫系の樹立の失敗やがん細胞による免疫回避の結果、病原体またはがん細胞が体全体に広がり個体を壊滅に至らしめます。化学療法に代表される従来のがんの治療法では、がん細胞を殺すために毒素を患者に投与しますが、同時に健全な細胞も死に至らしめます。一方、免疫療法では、低分子のインヒビター、アクチベーター、抗体を使用し、特定のレセプターを標的とすることにより、危険細胞に対する高い特異性を確立しつつ、免疫応答を調節できます。

免疫療法


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特長

  • マイコプラズマ試験で陰性を確認しています。
  • 包装:2 vials(1 ml of 10% DMSO)

細胞株の融解方法、推奨培地組成、および継代方法については、各製品の製品データシートをご覧下さい。


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種類と機能

略称をクリックすると、そのタンパク質や作用に関連する細胞株の詳細をご覧いただけます。

免疫チェックポイント関連タンパク質

発現タンパク質または作用 タンパク質の特性と機能
略称 別名
ADCC Antibody-Dependent Cell-mediated Cytotoxicity ADCC(抗体依存性細胞傷害活性)とは、エフェクター細胞が関与する免疫防御機構です。がん細胞などの「標的細胞」の抗原に対して、特異的な抗体が結合します。次に、その抗体のFc部分に対し、Fcγレセプター(FcγⅢa)を持つエフェクター細胞(NK細胞、マクロファージ、好中球など)が結合します。その結果エフェクター細胞が活性化し、最終的にグランザイムなどが放出されて標的細胞を破壊(傷害)します。
ADCP Antibody-Dependent Cell-mediated Phagocytosis ADCP(抗体依存性細胞媒介食作用)は、抗体医薬開発のための重要な作用機序の一つとなっています。FcγRⅡaは、ADCPプロセスに関与する主要なFcγレセプターで、マクロファージおよび好中球を含む骨髄性エフェクター細胞において発現されており、エフェクター細胞の活性化に関与しています。FcγRⅡa多型(R131H)とRituximabなどのIgG1サブクラスモノクローナル抗体(mAb)に対する応答の研究報告もあります。マクロファージによる腫瘍細胞のモノクローナル抗体媒介性食作用を増強するため、Fc-mAbにおけるアミノ酸置換が開発されています。
BCMA tumor necrosis factor receptor superfamily member 17, TNFRSF17, CD269 BCMA(B-cell maturation antigen)は、TNFRSF17遺伝子によってコードされるタンパク質で、BAFF(B-cell activating factor)を認識するTNFレセプタースーパーファミリーの細胞表面レセプターです。成熟Bリンパ球および多発性骨髄腫(MM)細胞において優先的に発現されます。
CD19 Cluster of Differentiation 19, B-Lymphocyte Surface Antigen B4, CVID3 CD19は、形質細胞を除く濾胞性樹状細胞およびすべてのB系統細胞で発現される膜貫通タンパク質です。CD19は、ヒトB細胞において膜への細胞質シグナル伝達タンパク質を補充するためのアダプタータンパク質として働き、またCD19/CD21複合体内ではB細胞レセプターシグナル伝達経路の閾値を低下させます。全てのB細胞上に存在するため、Bリンパ球の発生およびリンパ腫診断のためのバイオマーカーであり、白血病免疫療法の標的としても用いられます。
CD22 Cluster of Differentiation 22, Siglec-2 CD22はB細胞の膜上に発現し、B細胞レセプターの阻害性共受容体として作用して身体のB細胞応答を制御することが報告されています。
CD27 Cluster of Differentiation 27 CD27は、T細胞共刺激レセプターOX40、4-1BBおよびヘルペスウイルス侵入メディエータ(HVEM)を含む腫瘍壊死因子(TNF)レセプタースーパーファミリーのメンバーです。CD27は、T細胞、B細胞およびナチュラルキラー細胞で発現され、多数の腫瘍細胞により発現されるTNF様リガンドとCD70との相互作用によりNF-κBおよびMAPK/ JNKシグナル伝達を活性化します。また、アダプタータンパク質TRAF2とTRAF5もCD27のシグナル伝達を刺激することができます。CD27の活性化は、リンパ増殖、分化、アポトーシスおよび長期記憶の誘導につながります。CD27/ CD70経路は、がんおよび炎症性疾患治療研究の重要な標的です。
CD40 Cluster of Differentiation 40 TNFレセプタースーパーファミリーのCD40は、最初にBリンパ球において同定されました。単球、好塩基球、樹状細胞などの抗原提示細胞(APC)はCD40を発現することが示されています。また、CD40は、内皮細胞および上皮細胞などの非免疫細胞にも見られ、様々ながん細胞がCD40を過剰発現します。CD4+ Tヘルパーリンパ球上のCD40リガンド(CD40L、CD154)との相互作用は、細胞間接着分子(ICAM)および他の炎症性サイトカインの発現を誘発します。D40:CD40Lシグナル伝達は、同時に抗原特異的T細胞の活性化を増加させます。CD40は、グラム陰性細菌病原体で見られるリポ多糖(LPS)に応答してNF-κB依存性シグナル伝達を活性化させます。また、アゴニスト性CD40モノクローナル抗体は、T細胞免疫の非存在下でがんを制御する可能性を有する細胞傷害性骨髄細胞を促進することに加えて、抗原提示細胞(APC)を活性化することにより抗腫瘍T細胞応答を促進することが示されています。腫瘍壊死因子レセプター(TNFR)またはTNFRスーパーファミリーメンバーCD40を介するNF-κBの活性化は、それぞれのリガンドのTNFαまたはCD40Lとの結合によって起きます。NF-κBの活性化は、細胞の炎症を増加し、アポトーシスを抑制し、また腫瘍の成長に貢献します。
CD47 Cluster of Differentiation 47 CD47(Rh関連タンパク質、GP42、インテグリン関連タンパク質(IAP)、neurophilin)は、単球、マクロファージまたは樹状突起において、そのレセプターのシグナル調節タンパク質α(SIRPα)と相互作用する免疫グロブリン様タンパク質です。この結合相互作用は、遊走、酸化的バーストサイトカイン産生、および食作用を調節し、「CD47を食べるな」信号を生成します。CD47は、正常細胞の表面上に遍在して発現しますが、多くのがん細胞において過剰発現され、腫瘍の食細胞依存性クリアランスに対する耐性に寄与すると考えられています。
CD137L 4-1 BB Ligand, 4-1BBL, TNFSF9 CD137L(4-1BBL; TNLG5A)は腫瘍壊死因子(リガンド)スーパーファミリー(TNFSF9)に属するⅡ型糖タンパク質で、様々な抗原提示細胞上で発現されます。CD137(4-1BB)とTCRとの共刺激により、T細胞の増殖およびサイトカイン産生が促進されます。特にCD137Lは、ヒトCD8 T細胞活性化のためのアジュバントとして有望です。
CD155 Cluster of Differentiation 155 CD155は、免疫グロブリンスーパーファミリーに属する膜貫通糖タンパク質レセプターで、樹状細胞、線維芽細胞、内皮細胞、卵巣がん、非小細胞肺がん、グリア芽細胞腫および結腸直腸がんを含む複数の腫瘍細胞で高度に発現されます。CD155は、TIGIT(T細胞免疫グロブリンおよびITIMドメイン)と呼ばれるT細胞調節膜貫通型表面タンパク質に対して高い親和性を有し、腫瘍細胞の侵入および移動に重要な役割を果たしています。CD155とTIGIT間の相互作用は、CD4+およびCD8+ T細胞に対する免疫抑制作用を引き起こし、T細胞の増殖および機能を妨げます。CD155はまた、調節性レセプターCD226(ナチュラルキラー(NK)細胞、単球およびCD4+ T細胞上で発現される)およびCD96と相互作用します。CD155-CD226結合は、NK細胞の細胞傷害性およびT細胞の応答を活性化しますが、CD155-CD96の相互作用は、NK細胞の機能を阻害します。これらの相対する調節効果により、CD155-TIGITおよびCD155-CD226相互作用の遮断は、それぞれ、がん免疫療法および自己免疫疾患において有望な治療戦略として期待されています。
GITR/GITRL Glucocorticoid-Induced TNFR family-Related gene TNFRスーパーファミリーに属するグルココルチコイド誘発TNFR関連タンパク質(GITR)は、 T細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞および抗原提示細胞(APC)を含む多くの細胞で発現されます。GITRの天然リガンドであるGITRLは、主にAPCにより発現され、またGITR:GITRLの相互作用は免疫系の活性化に重要です。GITRを標的とするアゴニスト抗体は、免疫腫瘍学療法において活発に探求されています。腫瘍壊死因子(リガンド)スーパーファミリーメンバー18(TNFSF18)のGITRL(CD357; AITRL; TNLG2A)は、主に抗原提示細胞上で発現されます。GITRLは、リンパ球活性化を促進する共刺激シグナルとしてGITRレセプターと関わっています。
IDO1/2,
TDO
Indoleamine 2,3-dioxygenase、
Tryptophan 2,3 dioxygenase
L-tryptophan(L-Trp)は、哺乳動物細胞におけるタンパク質合成に必須なタンパク質であり、L-Trp~kynurenine(Kyn)経路は先天性および適応免疫の重要な調節因子としてあることがわかっています。
L-Trp~Kynの異化は、免疫細胞をL-Trpの飢餓状態にし、免疫抑制機能を持つL-Trpの分解生成物を放出することにより免疫抑制微小環境を維持します。IDO1&IDO2およびTDOは、がん細胞に免疫回避ルートを提供し、多くの腫瘍において上方調節されています。
IL-2 Interleukin-2 インターロイキン-2(IL-2)は、IL-2レセプターとの相互作用を介してT細胞のエフェクターT細胞への増殖および分化に関与している重要なサイトカインです。
LAG3 Lymphocyte-Activation Gene LAG3は、活性化T細胞、ナチュラルキラー細胞、B細胞および形質細胞様樹状細胞上で発現されます。その主なリガンドはMHCクラスⅡで、CD4より高い親和性で結合します。CTLA-4およびPD-1と同じくLAG3は、T細胞の細胞増殖、活性化およびホメオスタシスを抑制し、Treg抑制機能との関与が報告されています。多数のLAG3抗体が、がんおよび自己免疫疾患治療のための前臨床試験が実施されています。抗CTLA-4または抗PD-1抗体は、エフェクターT細胞を活性化するだけでTreg抑制活性は阻害しません。一方、アンタゴニストLAG3抗体は、LAG3抑制シグナルの下方制御によりエフェクターT細胞を活性化し、さらに誘導された(抗原特異的)Treg抑制活性も阻害することから、LAG3はCTLA-4またはPD-1よりも優れた免疫チェックポイントの標的阻害物質と考えられています。
NET Monoamine transporter responsible for the sodium-chloride (Na+/Cl-)-dependent reuptake of extracellular norepinephrine(NE) NETは、ノルアドレナリンとしても知られるモノアミン輸送体で、細胞外ノルエピネフリン(NE)の塩化ナトリウム(Na+ / Cl- )依存性の再取り込みに関与しています。NETは、細胞外ドーパミン(DA)を再取り込みすることができます。これらの2つの神経伝達物質の再取り込みは、シナプス間隙の濃度調節に不可欠です。NETは、他のモノアミン輸送体とともに、アルツハイマー病およびパーキンソン病などのうつ病および神経変性疾患(NDD)において重要な役割を果たしています。NETは多くの抗うつ薬およびレクリエーション薬の標的で、NETの過剰はADHDに関連付けられています。
OX40 Tumor necrosis factor receptor superfamily, member 4(TNFRSF4)、CD134 OX40は、活性化の24時間から72時間後に発現する二次共刺激性免疫チェックポイント分子です。このレセプターは、アダプタータンパク質TRAF2およびTRAF5とのその相互作用を介してNF-κBを活性化することが示されています。OX40のリガンドのOX40Lは、T細胞上のOX40レセプターに結合して死を防ぎ、その後サイトカイン産生を促進します。OX40Lによる生存率の向上能力により、OX40は活性化から記憶反応を起こすまでの免疫応答の維持において重要な役割を果たしています。
PAI-1 Plasminogen Activator Inhibitor-1 PAI-1は、TGF-βによって誘導されます。TGF-βは、細胞分化、増殖、移動およびタンパク質発現の強力な調節因子です。
PD-1/PD-L1 Programmed Cell Death Protein 活性化T細胞上に発現するPD-1とそのリガンドのPD-L1またはPD-L2との結合は、免疫応答を下方調節します。PD-1のリガンドはほとんどのがんに見られ、PD-1とPD-L1/2との相互作用はT細胞の活性を阻害し、がん細胞の免疫監視を回避できます。また、PD-1:PD-L1/2経路は、自己免疫応答調節に関与し、多くのがんや多発性硬化症、関節炎、狼瘡、Ⅰ型糖尿病の治療標的として期待されています。
SIRPα Signal-Regulatory-Proteinα シグナル調節タンパク質(SIRP)ファミリーのSIRPα(CD172A、PTPNS1)は、レセプターチロシンキナーゼ結合シグナル伝達プロセスを負に調節する膜貫通免疫グロブリンレセプターです。SIRPαは、主にマクロファージおよび樹状細胞上で発現されます。リガンドのCD47との相互作用は、ファゴサイトーシスをブロックするシグナルを媒介する(「食べない」シグナルとしても知られる)。
TCR Activator T-cell receptor Activator NFATレポーター発現Jurkat T細胞をTCR Activator-CHO細胞と共培養すると、Jurkat細胞上のTCR複合体がTCR Activator-CHO細胞上のTCR Activatorによって活性化され、NFATルシフェラーゼレポーターの発現を誘導します。
TCR Activator
TIGIT T-cell immunoreceptor with Ig and ITIM domains TIGITはナチュラルキラー(NK)細胞、活性化CD4+、CD8+および制御性T細胞において多く発現される共抑制性レセプターです。樹状細胞などの抗原提示細胞上のポリオウイルスレセプター(PVR; CD155)との相互作用により、tyrosine phosphatase SHP1およびSHP2、またはinositol phosphatase SHIP1およびSHIP2を含むSrc相同(SH)ドメインから、TIGHT ITIMドメインを動員します。これによりIL-10の放出が増加し、NF-κBおよびNFAT T細胞レセプター(TCR)シグナル伝達経路が抑制され、T細胞の増殖およびサイトカイン産生が抑制されます。TIGHTは、CD155の共刺激レセプターであるCD226の競合的阻害物質として働きます。前臨床試験においては、T細胞固有の影響を阻害する抗TIGIT抗体が、抗腫瘍および抗ウイルス機能を増強することが示されています。
TLR9 Toll-like receptors TLRのファミリーは、広範囲の微生物成分を検出し、自然免疫応答を誘発する主要なセンサーとして働きます。ヒトTLR9は、微生物にはあるが脊椎動物のゲノムDNAにはない特定の非メチル化CpG DNAモチーフを認識し、先天性および後天性免疫応答を誘導します。TLR9の刺激により、転写因子NF-κBの活性化を誘導するシグナル伝達カスケードを誘発し、これにより炎症性サイトカイン遺伝子の発現を調節します。
T-REx Tetracycline repressor protein テトラサイクリンリプレッサータンパク質を発現する細胞株です。最低限のプロモーターとtetオペロンの制御下に目的遺伝子を細胞にトランスフェクションします。Tetリプレッサータンパク質は、オペロンに結合し、転写を抑制します。テトラサイクリンの調節は、テトラサイクリン(またはドキシサイクリン)のTetリプレッサータンパク質への結合に基づいており、目的遺伝子の発現を制御するプロモーターを脱制御します。

レポータータンパク質

発現タンパク質または作用 タンパク質の特性と機能
略称 別名
Foxp3 Forkhead box proteins フォークヘッドファミリーに属するFoxp3は、CD4+ T細胞のサブセットである制御性T細胞のみで発現する主要な転写因子です。Foxp3の調節は、免疫学的寛容を維持するために重要です。Foxp3の過剰発現は、エフェクターT細胞活性化を抑制することが知られています。
Foxp3
転写因子結合部位およびエンハンサー領域を有する代表的なFoxp3プロモーター領域図
NFAT Nuclear Factor of Activator T cells 転写因子のNFATの核因子は、免疫応答において重要な役割を果たしています。T細胞シナプスを介したT細胞活性化は、カルシウム流入をもたらします。細胞内カルシウム濃度の上昇により、NFATタンパク質のアミノ末端のセリンリッチ領域(SRR)およびSP-リピートを迅速に脱リン酸化するカルシウム感受性ホスファターゼ、カルシニューリンを活性化し、立体配座変化をもたらし、NFATの核内輸送を促進する核局在シグナルを発します。 核においては、NFATタンパク質は他のタンパク質と協働してDNAに結合します。
NF-κB Nuclear Factor kappa-light-chain-enhancer of activated B cells NF-κBシグナル伝達は、細胞発生および免疫恒常性の調節において中心的な役割を果たしています。それぞれのリガンドのTNFαまたはCD40Lとの関与により、腫瘍壊死因子レセプター(TNFR:Tumor necrosis factor receptor)またはTNFRスーパーファミリーに属するCD40を介してNF-κBの活性化が起こります。NF-κBの活性化は、細胞の炎症を増強し、腫瘍発生に寄与するアポトーシスを防止します。


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細胞株の種類

商品コードをクリックすると価格表を、BPS社ロゴマークをクリックすると、メーカーサイトで製品のより詳細な情報をご覧いただけます。

発現タンパク質 レポーター 細胞株 商品コード
メーカーサイト
細胞数 製品概要 適用
FcγRⅢa NFAT
(Luc)
Jurkat T 60540
ロゴ
2×106
cells/vial
低親和性(F158)変異体およびFcγ鎖を含むヒトFcγRⅢaを恒常発現し、NFAT応答エレメントの制御下においてホタルルシフェラーゼ遺伝子を発現する組換えJurkat T細胞。
  • 抗体のFcエフェクター機能の評価
  • 細胞アッセイを用いたADCC活性の測定
60541
ロゴ
高親和性(V158)変異体およびFcγ鎖を含むヒトFcγRⅢaを恒常発現し、NFAT応答エレメントの制御下においてホタルルシフェラーゼ遺伝子を発現する組換えJurkat T細胞。
FcγRⅡa NFAT
(Luc)
Jurkat 71273
ロゴ
2×106
cells/vial
ヒスチジン変異体のヒトFcγRIIaを恒常発現し、NFAT応答エレメントの制御下でホタルルシフェラーゼ遺伝子を発現する組換えJurkat T細胞。
  • 抗体のFcエフェクター機能解析
BCMA CHO-K1 79500-H
ロゴ
2×106
cells/vial
完全長ヒトBCMAタンパク質を恒常的に発現する組換えクローン安定性CHO細胞株。フローサイトメトリーによりBCMAの表面発現を検証済み。BCMAの恒常的発現レベルの違いにより、3種類の細胞株から選択できる。
  • BCMA特異的細胞死滅アッセイおよびサイトカイン産生アッセイで、BCMA-CAR-T細胞との共培養アッセイにおけるBCMA発現標的細胞として用いることができる。
  • BCMAおよび抗BCMA CAR-Tに対する抗体のスクリーニング
  • BCMAリガンドのスクリーニングのためのBCMA結合アッセイ
79500-M
ロゴ
79500-L
ロゴ
CD19 CHO-K1 79561-H
ロゴ
2×106
cells/vial
完全長ヒトCD19タンパク質を恒常的に発現する組換えクローン安定性CHO細胞株。フローサイトメトリーによりCD19の表面発現を検証済み。CD19の恒常的発現レベルの違いにより、3種類の細胞株から選択できる。
  • CD19特異的細胞死滅アッセイおよびサイトカイン産生アッセイで、CD19-CAR-T細胞との共培養アッセイにおけるCD19発現標的細胞として用いることができる。
  • 免疫療法研究および創薬のためのCD19および抗CD19 CAR-Tに対する抗体のスクリーニングおよび検証
  • CD19リガンドのスクリーニングのためのCD19結合アッセイ
79561-M
ロゴ
79561-L
ロゴ
CD22 CHO-K1 79557-H
ロゴ
2×106
cells/vial
完全長ヒトCD22タンパク質を恒常的に発現する組換えクローン安定性CHO細胞株。フローサイトメトリーによりCD22の表面発現を検証済み。CD22の恒常的発現レベルの違いにより、2種類の細胞株から選択できる。
  • 免疫療法研究および創薬のためのCD22およびCD22 CAR-Tに対する抗体のスクリーニングおよび検証
  • CD22リガンドのスクリーニングのためのCD22結合アッセイ
79557-M
ロゴ
CD27 CHO-K1 60624
ロゴ
2×106
cells/vial
ヒト完全長CD27を恒常的に発現する組換えCHO細胞株。
  • 抗CD27抗体のスクリーニング
  • NFκB, MAPK、SAPK/JNKなどのCD27媒介シグナル伝達経路の活性化
CD40 NF-κB
(Luc)
HEK293 60626
ロゴ
2×106
cells/vial
CD40/NF-κBを恒常的に発現する組換えHEK293細胞株。ホタルルシフェラーゼ遺伝子は、TATAプロモーター上流の4コピーのNF-κB応答エレメントによって制御されます。ヒトCD40リガンドによる活性化の後、NF-κB転写因子はDNA応答エレメントに結合しルシフェラーゼ遺伝子の転写を誘導します。
  • CD40アゴニストモノクローナル抗体のスクリーニング
  • CD40特異的阻害物質のスクリーニング
CD47 HEK293 71249
ロゴ
3×106
cells/vial
ヒト完全長CD47を過剰発現する組換えHEK293細胞株。
  • タンパク質結合解析
  • SIRPαレセプター活性の研究
CHO-K1 60602
ロゴ
TCR活性化因子と完全長ヒトCD47を発現する組換えCHO-K1株。
  • 結合アッセイ
  • TCRとSIRPレセプターの同時活性化
CD137L
(4-1BBL)
CHO-K1 60523
ロゴ
2×106
cells/vial
完全長ヒトCD137Lを構成的に発現する組換えCHO-K1細胞。細胞表面における発現は、フローサイトメトリーによって確認できます。
  • 免疫細胞上のヒトCD137(4-1BB)の刺激
  • CD137結合アッセイ
CD155 (PVR) HEK293 60537
ロゴ
3×106
cells/vial
ヒトCD155を恒常的に発現する組換えHEK293細胞株。
  • 細胞増殖およびサイトカイン放出などのリンパ球におけるTIGIT特異的なシグナル応答
  • 抗原提示細胞(APC)としてTIGHTレポーター細胞株(#60538)の刺激
  • TIGHTまたはCD155およびCD266への結合親和性の評価
CD155/TCR Activator CHO 60548
ロゴ
2×106
cells/vial
ヒトCD155とTCR Activatorを恒常的に発現する組換えCHO細胞株。
  • 細胞の状況における活性化因子またはTIGITシグナル伝達の阻害物質のスクリーニング
  • 結合親和性に対するCD155抗体のスクリーニング
  • CD155を用いたT IGITまたはCD226相互作用の生物学的活性の特性評価
GITR HEK293 79092
ロゴ
2×106
cells/vial
ヒトGITRを発現するHEK293細胞株。
  • GITRレセプター活性の研究
NF-κB
(Luc)
Jurkat 60546
ロゴ
細胞表面ヒトGITRおよびNF-κBレポーターコンストラクトを発現するJurkat細胞株。TATAプロモーター上流のNF-κB応答因子によりホタルルシフェラーゼ遺伝子が制御されており、促進剤で活性化されると、内在するNF-κB転写因子がDNA応答エレメントに結合し、ルシフェラーゼ遺伝子の転写を誘導します。
  • GITRL応答性NF-κBシグナル伝達活性のモニター
GITRL CHO-K1 60547
ロゴ
2×106
cells/vial
完全長ヒトGIRLを恒常発現する組換えCHO-K1細胞。細胞表面における発現は、フローサイトメトリーによって確認できます。
  • GITRに対する結合アッセイ
  • 免疫細胞上のヒトGITRの刺激
hIDO1 HEK293 60532
ロゴ
1.5×106
cells/vial
ヒトIDO1をテトラサイクリン誘導により発現するHEK293組換え細胞。
  • IDO1経路の活性のモニタリング
  • 細胞状態でのIDO1の促進
  • 阻害物質のスクリーニング
hIDO2 HEK293 60533
ロゴ
1.5×106
cells/vial
ヒトIDO2をテトラサイクリンにより誘導発現するHEK293細胞株。
  • IDO2経路活性のモニター
  • 細胞状況におけるIDO2の阻害物質のスクリーニング
LAG3 NFAT
(Luc)
Jurkat 71278
ロゴ
2×106
cells/vial
ヒトLAG3を恒常発現し、NFAT応答因子制御下でホタルルシフェラーゼ遺伝子を発現する組換えJurkat T細胞。
  • LAG3シグナル伝達の活性化物質または阻害物質のスクリーニング
  • LAG3の生物学的活性およびリガンドとの相互作用の評価
NET CHO 60557
ロゴ
2×106
cells/vial
ヒトNETを発現する組換えCHO細胞。
  • ノルエピネフリン取り込み活性のモニター
  • 細胞状況によるNET活性促進または阻害物質のスクリーニング
OX40 NF-κB
(Luc)
HEK293 60482
ロゴ
2×106
cells/vial
ヒトOX40を恒常発現し、NF-κB応答エレメントの制御下でホタルルシフェラーゼ遺伝子を発現する組換えHEK293細胞。
  • OX40シグナル伝達の活性化物質および阻害物質のスクリーニング
  • OX40の生物活性とリガンドとの相互作用に関する評価
PD-1 NFAT
(Luc)
Jurkat T 60535
ロゴ
2×106
cells/vial
NFAT応答エレメントの下流にホタルルシフェラーゼ遺伝子を挿入されたJurkat Tレポーター細胞株。ヒトPD-1を恒常的に発現する。TCR activator発現細胞に対するエフェクター細胞として用いられる。
  • 細胞状況におけるPD-1シグナル伝達の促進または阻害物質のスクリーニング
  • PD-1の生物活性またはリガンドとの相互作用の評価
HEK293 60680
ロゴ
ヒトPD-1を恒常的に発現するHEK293細胞
  • PD-1結合分子(抗PD-1抗体など)のスクリーニング
  • 細胞状況におけるプロファイリング
PD-L1 CHO 60543
ロゴ
2.5×106
cells/vial
ヒトPD-L1(Programmed Cell Death 1 Ligand 1, CD274, B7 homolog 1 (B7- H1), GenBank accession#NM_014143)を恒常的に発現する組換えCHO-K1細胞。
  • 抗PD-L1抗体の結合親和性のスクリーニング
  • 生物学的アッセイ
SIRPα HEK293 60689
ロゴ
2×106
cells/vial
ヒト完全長SIRPαを恒常的に発現する組換えHEK293細胞。
  • SIRPα:CD47タンパク質結合分析
  • 抗CD47抗体または阻害物質のスクリーニング
TCR Activator / PD-L1 CHO-K1 60536
ロゴ
2.5×106
cells/vial
膜結合型TCR activatorとPD-L1を恒常的に発現する組換えCHO-K1細胞。
  • PD-1シグナル伝達阻害物質のスクリーニング
  • 抗PD-L1抗体の結合親和性のスクリーニング
  • PD-1とPD-L1の相互作用の生物活性評価
TCR Activator CHO-K1 60539
ロゴ
2.5×106
cells/vial
膜結合型TCR activatorのみを恒常的に発現するコントロール用組換えCHO-K1細胞株。
  • in vitro におけるT細胞の刺激
  • #60536のコントロール細胞株
hTDO HEK293 60534
ロゴ
1.75×106
cells/vial
ヒトTDOを恒常的に発現する組換えHEK293細胞。
  • TDO経路の活性のモニタリング
  • 細胞状態でのTDOの促進
  • 阻害物質のスクリーニング
TIGIT NFAT
(Luc)
Jurkat T 60538
ロゴ
2×106
cells/vial
NFAT応答エレメントの下流にホタルルシフェラーゼ遺伝子を挿入された、ヒト完全長TIGHTを恒常的に発現するJurkat Tレポーター細胞株。
  • 細胞状況におけるTIGHTまたはTIGHTリガンドに対する活性化物質または阻害物質(モノクローナル中和抗体)のスクリーニング
  • TIGHTの生物学的活性とリガンドとの相互関係の評価
TLR9 NF-κB
(Luc)
HEK293 60485
ロゴ
2×106
cells/vial
NF-κB応答エレメントの下流にホタルルシフェラーゼ遺伝子を挿入された、ヒトTLR9を恒常的に発現するHEK293細胞株
  • TLR9シグナル伝達の促進物質または阻害物質のスクリーニング
  • TLR9の生物学的活性、およびそのリガンドとの相互作用研究
TREx HEK293 71227
ロゴ
1.5×106
cells/vial
テトラサイクリンリプレッサー遺伝子を導入した組換えHEK293細胞株。Tetリプレッサータンパク質は、オペロンに結合し転写を抑制する。テトラサイクリンの調節は、テトラサイクリン(またはドキシサイクリン)のTetリプレッサータンパク質への結合に基づいており、標的遺伝子の発現を制御するプロモーターを脱抑制する。
  • 哺乳動物細胞において、標的遺伝子のテトラサイクリン誘導性タンパク質を一過性発現する。


レポータータンパク質単発現細胞

レポーター
タンパク質
細胞株 商品コード
メーカーサイト
細胞数 製品概要 適用
Foxp3
(Luc)
Jurkat 60628
ロゴ
2×106
cells/vial
ヒトFoxp3ルシフェラーゼレポーター構築物がJurkat T細胞のゲノムに安定的に組み込まれており、ヒトFoxp3プロモーターおよびFoxp3プロモーターの上流のエンハンサー様の保存された非コード配列によってホタルルシフェラーゼ遺伝子が制御されます。
  • 刺激物質に対するFoxp3転写活性のモニター
  • Foxp3刺激分子を特異的に標的とする阻害物質の細胞ベーススクリーニングの確立
IL-2
(Luc)
Jurkat 60481
ロゴ
2×106
cells/vial
ヒトIL-2ルシフェラーゼレポーター構築物がJurkat T細胞のゲノムに安定的に組み込まれた細胞株。
  • 刺激物質に対するIL-2の転写活性、およびIL-2を特異的に標的とする阻害物質の細胞ベーススクリーニングの確立
NFAT
(Luc)
Jurkat 60621
ロゴ
2×106
cells/vial
NFAT応答エレメントの制御下にあるホタルルシフェラーゼ遺伝子が安定的に組み込まれたJurkat細胞株。タプシガルギン、イオノマイシンおよびPMAに対する応答が確認されています。
  • EMSAの代替として、NF-κB転写因子活性のモニタリング
NF-κB
(Luc)
A549 60625
ロゴ
3×106
cells/vial
NF-κBレポーターコンストラクトを発現するA549細胞株。TATAプロモーター上流のNF-κB応答因子によりホタルルシフェラーゼ遺伝子が制御されており、促進剤で活性化されると、内在するNF-κB転写因子がDNA応答エレメントに結合し、ルシフェラーゼ遺伝子の転写を誘導します。
  • EMSAの代替として、NF-κB転写因子活性のモニタリング
Jurkat 60651
ロゴ
2×106
cells/vial
NF-κBレポーターコンストラクトを発現するJurkat細胞株。TATAプロモーター上流のNF-κB応答因子によりホタルルシフェラーゼ遺伝子が制御されており、促進剤で活性化されると、内在するNF-κB転写因子がDNA応答エレメントに結合し、ルシフェラーゼ遺伝子の転写を誘導します。
  • 薬物応答におけるNF-κBシグナル伝達活性をモニターし、 NF-κB特異的刺激分子を標的とした、細胞ベースの阻害物質スクリーニング
PAI-1
(Luc)
Mv1 Lu(NBL-7) 60544
ロゴ
2×106
cells/vial
PAI-1応答エレメントの制御下で、TGF-β経路の応答を示すホタルルシフェラーゼ遺伝子を含んでいます。
  • TGF-β誘導性のPAI-1発現のモニタリング

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関連製品

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種類 品名 包装 商品コード
Cell-Based Assay Human IDO1 Cell-Based Assay Kit 100 reactions 72031
Human TDO Cell-Based Assay Kit 100 reactions 72033
PD-1:PD-L1/PD-L2 Cell-Based Inhibitor Screening Assay Kit 100 reactions 60800
PD-1:PD-L1 Cell-Based Inhibitor Screening Assay Kit 100 reactions 79377
PD-1:PD-L2 Cell-Based Inhibitor Screening Assay Kit 100 reactions 79378
Mammalian Expression Assay TCR Activator / PD-L1 Mammalian Expression Kit 500 reactions 60610
TCR Activator / PD-L2 Mammalian Expression Kit 500 reactions 60620
Culture Supplements IDO1 Cellular Activity QuickDetect Supplements 100 reactions 62000-1
1,000 reactions 62000-2
IDO2 Cellular Activity QuickDetect Supplements 100 reactions 62001-1
1,000 reactions 62001-2
IDO Cellular Activity QuickDetect Supplements 100 reactions 62002-1
1,000 reactions 62002-2

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