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20μlの試料から測定可能 キヌレニン/トリプトファン測定ELISAキット

掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:65003

生体試料中のL-キヌレニン(L-Kynurenine)とL-トリプトファン(L-Tryptophan)を、競合法により比色定量するELISAキットです。20μlの試料から測定可能なため、マウスなど小型実験動物を用いた継続的な研究に有用です。

KTR (Kynurenine/Tryptophan ratio) とは

キヌレニン経路は、トリプトファン代謝経路のひとつです。キヌレニン/トリプトファン比(KTR)はキヌレニン経路におけるトリプトファン代謝の重要なマーカーと考えられています。トリプトファンはIndoleamine 2,3-dioxygenase (IDO1/2) またはTryptophan 2,3-dioxygenase (TDO2) の酵素活性により代謝され、キヌレニンが生じます。KTRはがん、感染病、神経障害を含む広い範囲の疾患において値が増加することが知られています。
IDO1は、L-キヌレニンなどの代謝産物の産生により、特に免疫機構に対する耐性や回避に寄与しています。

免疫抑制腫瘍のバイオマーカーとしてのキヌレニン/トリプトファン
Kynurenine/Tryptophan ratio ELISA packを使用して、免疫抑制の指標としてのキヌレニンとトリプトファンを測定した例

キヌレニン/トリプトファンレベルの測定とIDO1阻害による変化の解析
A. 各種がん細胞を移植した担がんマウスの腫瘍または正常な部位から微小透析液を回収し、キヌレニン/トリプトファン比(KTR)を測定した。その結果、KTRは腫瘍部位の方が高く、キヌレニン経路はがんの進行と免疫療法に対する耐性に関与していることがわかる。また、MCA205細胞を移植した担がんマウスをIDO阻害物質(Navoximod)で処理すると腫瘍中のKTRは大幅に低下した。
B. ヒトの成熟樹状細胞(mDCS)をHLA不適合のCD4+ T細胞と共培養し、IDO阻害物質で72時間処理した。細胞培養上清を回収し、Kynurenine/Tryptophan ratio ELISA pack (#ISE-2227R) を使用してキヌレニンとトリプトファンを測定した。KTRはIDO阻害物質の量依存的に減少した。

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特長

  • 多数の試料についてキヌレニン経路のトリプトファン代謝を定量的に測定できるキットです。
  • #ISE-2227RはL-キヌレニンELISAキット(#BA-E-2200R)とL-トリプトファンELISAキット(#BA-E-2700R)の2種類のセットです。試料中のL-キヌレニン/L-トリプトファン比(KTR)を算出できます。
  • キットにはアシル化処理用の試薬が含まれています。
  • 測定波長:450 nm(補正波長:620 nm~650 nm)
品名 L-Kynurenine ELISA kitL-Tryptophan ELISA kitKynurenine/Tryptophan ratio ELISA pack
商品コード BA-E-2200R BA-E-2700RISE-2227R
検出対象L-KynurenineL-TryptophanKynurenine/Tryptophan ratio
必要試料量20μl20μl~20μl~
測定試料血清、血漿血清、血漿、尿血清、血漿、尿(L-Tryptophan ELISA kit)
測定範囲 100~10,000 ng/ml2.5~250μg/ml KYN : 100~10,000 ng/ml
TRP : 2.5~250µg/ml
感度 <45.7 ng/ml <1.2μg/ml LoD KYN: <45.7 ng/ml
LoD TRP: <1.2µg/ml
プレートフォーマット96ウェルプレート96ウェルプレートKynurenine ELISA kit(#BA-E-2200R)と
Tryptophan ELISA kit(#BA-E-2700R)のセット

KYN : Kynurenine, TRP : Tryptophan

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使用例

キヌレニン定量ELISAキットとGC/MSの交差検証

キヌレニン定量ELISAキット(#BA-E-2200R)とGC/MSの相関性検証

ヒト血漿(クエン酸処理)を試料としてGC/MSとELISAでキヌレニン量を測定したところ、2つの結果に高い相関が見られた。

キヌレニン定量ELISAキットとマイクロダイアリシス法を用いた培養細胞中のL-キヌレニンレベルの測定

キヌレニン定量ELISAキット(#BA-E-2200R)とマイクロダイアリシス法を用いた培養細胞中のL-キヌレニンレベルの測定

Murine CT26大腸がん細胞野生型、Murine CT26大腸がん細胞IDO1 (Indoleamine 2,3 dioxygenase)過剰発現株、またはヒトU-87 MG神経膠芽(Glioblastoma)細胞株を48時間培養した。マイクロダイアリシス法により3種類の細胞培養液を回収し、キヌレニン定量ELISAキット(#BA-E-2200R)を用いてキヌレニン量を測定した。予想される通り、キヌレニンレベルはIDO1過剰発現CT26細胞とU-87 MG細胞で高い値を示した。

CT26腫瘍細胞株におけるKTRの算出

CT26腫瘍細胞株におけるKTRの算出

IDO1を安定発現するネズミ科動物のCT26直腸結腸細胞株を作製し(IDO1)、空のベクターを形質転換したCT26細胞株をネガティブコントロール(Mock)として用いた。これらの異なる細胞株を24ウェルプレートで48時間培養後、Kynurenine/Tryptophan ratio ELISA pack(#ISE-2227R)によりキヌレニン・トリプトファンを定量しKTRを算出した。KTRはIDO1過剰発現株において、コントロール(Mock)または野生株(WT)と比較して高い値を示した。

キヌレニン・トリプトファンELISA標準曲線

Kynurenine/Tryptophan ratio ELISA Kit (#ISE-2227R)の標準曲線

LPS処理マウスにおけるKTR ELISA結果

LPS処理マウスにおけるKTR算出
C57BL/6マウスを10 mg/kgのLPSまたはPBS(Vehicle)で24時間処理した。マウス(n=5)血漿(EDTA処理)試料を採取し、Kynurenine/Tryptophan ratio ELISA Kit(#ISE-2227R)を用いてKTRを算出した。LPSが炎症反応を引き起こし、血漿中のKTRが増加している。



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キット内容

キヌレニン定量キット(#BA-E-2200R)

  • Macrotiter plate
  • Adhesive hoil
  • Wash buffer concentrate
  • Enzyme conjugate
  • Substrate
  • Stop solution
  • Kynurenune microtiter strips
  • Kynurenine antiserum
  • Standards and controls
  • Acylation buffer / reagent

トリプトファン定量キット (#BA-E-2700R)

  • Reaction plate
  • Adhesive hoil
  • Wash buffer concentrate
  • Enzyme conjugate
  • Substrate
  • Stop solution
  • D – reagent
  • Q – buffer
  • Standard A~F
  • Tryptophan antiserum
  • Assay buffer
  • Precipitating reagent
  • Equalizing reagent
  • Tryptophan microtiter strips
  • Control 1/2
  • PBS

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価格

[在庫・価格 :2024年04月26日 20時55分現在]

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詳細 商品名
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納期 文献数
L-Kynurenine ELISA Kit
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説明文
測定因子:L-Kynurenine,アッセイ法:ELISA kit
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2023年8月合併号 p.36
ニュース2022年11月15日号 p.32

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2週間程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
説明文
種交差性:All species,感度:< 1.2μg/ml,測定試料:血清,血漿,尿,細胞培養上清,アッセイ数:96 well,測定範囲:2.5- 250μg/ml,測定因子:L-Tryptophan,アッセイ法:ELISA kit
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2023年8月合併号 p.36
ニュース2022年11月15日号 p.32

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測定因子:Kynurenine/Tryptophan,アッセイ法:ELISA kit
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掲載カタログ ニュース2022年6月15日号 p.36

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[在庫・価格 :2024年04月26日 20時55分現在]

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L-Kynurenine ELISA Kit

文献数: 0

説明文 測定因子:L-Kynurenine,アッセイ法:ELISA kit
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説明文 種交差性:All species,感度:< 1.2μg/ml,測定試料:血清,血漿,尿,細胞培養上清,アッセイ数:96 well,測定範囲:2.5- 250μg/ml,測定因子:L-Tryptophan,アッセイ法:ELISA kit
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
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Kynurenine/Tryptophan ratio ELISA pack

文献数: 0

説明文 測定因子:Kynurenine/Tryptophan,アッセイ法:ELISA kit
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2022年6月15日号 p.36

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[在庫・価格 :2024年04月26日 20時55分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
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納期 文献数
Kynurenine/Kynurenic Acid/Quinolinic Acid ELISA pack (3 ELISA kits (1 KYN BA-E-2200,1 KYN IS-I-0200 and and 1 QA IS-I-0100))
2週間程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
説明文
測定因子:Kynurenine/Kynurenic Acid/Quinolinic Acid,アッセイ法:ELISA kit
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2022年6月15日号 p.36

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Kynurenine/Kynurenic Acid/Quinolinic Acid ELISA pack (3 ELISA kits (1 KYN BA-E-2200,1 KYN IS-I-0200 and and 1 QA IS-I-0100))

文献数: 0

説明文 測定因子:Kynurenine/Kynurenic Acid/Quinolinic Acid,アッセイ法:ELISA kit
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2022年6月15日号 p.36

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メーカーインタビュー: 低分子化合物認識抗体の最先端


Frontiers_ISM

ImmuSmol(イムスモル)社は、2012 年に設立されたフランスの抗体メーカーです。今まで作製が難しかった神経伝達物質や代謝マーカーなどの低分子化合物を特異的に認識する抗体と、それを用いた免疫染色キットの開発を行っています。今回は、同社の創業者(現CEO)であるDr. Bessede に設立の経緯や製品の特長について伺いました。

  Frontiers_ISM_Dr. Bessede CEO
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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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