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新バージョン!可溶性コラーゲン定量キット Sircol-2.0 Soluble Collagen Assay Kit

掲載日情報:2024/05/02 現在Webページ番号:70692

in vivo/in vitro試料中の可溶性コラーゲンを定量するキットです。本製品は、従来品(Sircol Soluble Collagen Assay Kit、#S1000)よりも感度と精度が向上しています。また、試料の処理と解析が簡単なため、従来のヒドロキシプロリン(Hydroxyproline)測定に代わる分析法として適しています。

製品外観 使用イメージ

左:製品外観
右:使用イメージ

コラーゲン(Collagen)とは

コラーゲンは細胞外マトリックスの基本的な構成成分であり、主要なタンパク質です。動物においては身体を構成するタンパク質のうち、約30%をコラーゲンが占めています。糖タンパク質であるコラーゲンは、三重らせん構造でよく知られています。これは、Gly-X-Yの繰り返し残基(Glyはグリシン、Xはプロリン、Yはヒドロキシプロリン)を持つ3本のポリペプチドα鎖から形成されています。

コラーゲンの種類

28種類以上のコラーゲンが同定されていますが、靭帯、腱、皮膚、骨組織によく見られるI型コラーゲンが最も多く含まれています。成熟した不溶性コラーゲンは強度に優れ、生物の移動にとって不可欠なものとなっています。また、コラーゲンには生化学的機能もあり、細胞の成長、増殖、分化に影響を与えます。

コラーゲンの応用

コラーゲンは、その多様な特性により、さまざまな産業で活用されています。医学の分野では創傷治癒の役割を果たしており、生物医学では組織工学および細胞培養で必要不可欠となっています。化粧品業界では肌の若返りとして人気が高まっており、化学製剤や食品業界では機能性食品サプリメントや添加物として使用されています。



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特長

  • 強化された色素配合により、従来品と比べてアルブミンなどの非コラーゲンタンパク質からの干渉が10分の1以上に減少し、コラーゲンの特異性が向上します。
  • 血清を含む培養液のような測定困難な試料も、時間のかかる試料の前処理工程を必要とせず、直接アッセイできます。
  • マイクロプレート形式を採用しており、一度に複数の試料を処理する場合に便利です。
  • コラーゲンはプレート内で標識・検出するため、液体のロスが減少し、アッセイ内CVが向上します。
測定対象 哺乳類*1由来の可溶性コラーゲン*2
測定試料 ・組織、軟骨、体液(in vivo
・2D/3D培養細胞外マトリックスおよび馴化培地(in vitro
必要試料量 10~100 μl
測定範囲 2~200 μg/ml(または0.25~20 μg/ml*3
検出限界 2 μg/ml(または0.25 μg/ml*3
検出方法 呈色
測定波長 530~560 nm(最適波長は556 nm)
アッセイ数 96 well

*1 本製品は主に哺乳類由来のin vivo/in vitro試料用に設計されていますが、他の分類群や界に由来するコラーゲンも解析可能です。詳細は製品マニュアルをご参照下さい。
*2 コラーゲンの可溶化には、事前に塩/酸/酸性ペプシンで溶解が必要な場合があります。
*3 オプションのコラーゲン濃縮プロトコルを使用した場合。詳細は製品マニュアルをご参照下さい。
本製品は、可溶性コラーゲンの検出・測定用のキットです。不溶性コラーゲンの解析が必要な場合は、Sircol Insoluble Collagen Assay Kitをご使用下さい。


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測定原理(従来品との違い)

本製品のDye reagentには、アッセイ条件下で可溶性コラーゲンのGly-X-Ynらせん構造に結合するよう、スルホン酸側鎖を持つ線状アニオン(陰イオン)染料であるシリウスレッドが含まれています。配合の改良により、従来品(Sircol Soluble Collagen Assay Kit、#S1000)と比べて色素とコラーゲンの特異性がさらに向上しました。


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操作方法概略

  1. 調製した試料をDye reagentとともにアッセイ用マイクロプレートのウェルに加える。30分間振とうするとコラーゲンと色素の複合体が沈殿物として形成されるため、遠心分離によってマイクロプレートウェルの底面に集める。
  2. 未結合の色素を穏やかに吸引して除去し、続いてPlate wash reagentで洗浄する。
  3. さらに遠心を行い、Dye release reagentとインキュベートすることにより、コラーゲンに結合した色素を溶出する。溶出した色素はマイクロプレートリーダー(556 nm)で検出する。
  4. 未知試料のコラーゲン含有量は、キットに付属のCollagen reference standardを用いて作成した検量線と比較することにより定量する。

操作方法の詳細は、クイックスタートガイドまたは製品マニュアルをご覧下さい。


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標準曲線の例

標準曲線の例


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キット内容

  • Dye reagent
  • Collagen reference standard
  • Plate wash reagent
  • Collagen concentration reagent
  • Neutralisation reagent
  • Dye release reagent
  • Assay microplate
  • Microplate seal

測定には、556 nmで吸光度を測定可能なマイクロプレートリーダー、およびマイクロプレート遠心機が別途必要です。


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価格

[在庫・価格 :2024年05月20日 00時00分現在]

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納期 文献数
Sircol 2.0 SOLUBLE Collagen Assay Kit (96 assays)
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掲載カタログ

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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