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医薬品候補、機能素材の各種評価を行います iPS細胞由来未成熟樹状細胞Mylcミルクを用いた効能/安全性評価受託サービス

掲載日情報:2021/03/03 現在Webページ番号:67245

マイキャン・テクノロジーズ社(MCT社)の製造する、iPS細胞由来のヒト未成熟樹状細胞Mylcミルク(Myeloid lineage cell)を用いた医薬品候補・機能素材の各種評価試験を行う受託サービスです。多様で信頼性の高い検査結果をスピーディーにレポートします。血球細胞を自由に選択・設計もでき、高精度&効率的な評価で時間やコストを大幅に削減します。

Mylc細胞及び評価キットについては、こちら「Mylc ELISA (human IL-6) Kit」をご覧下さい。

Mylc細胞(未成熟樹状細胞)の写真

分化段階が揃って均質性が高い状態のMylc細胞(未成熟樹状細胞)
Mylcは、iPS細胞技術(再生医療技術)で生み出されるヒトの樹状細胞です。詳細は「Mylcとは」をご覧下さい。

試験に用いる血球の種類

本受託サービスでは、元となる細胞の種類により3種類の未成熟樹状細胞をご用意しています。例えば敏感肌やアレルギー体質等の個体特性を加味した試験なども実現でき、評価デザインの可能性が大きく広がります。

3種類の未成熟樹状細胞製品ロゴ
  • aMylc(ヒト末梢血単核球):生体に近い特性・反応を持つ血球です。
  • iMylc(iPS細胞由来血球):標準化した遺伝子背景を持つ血球で、標準的な反応を引き出せます。
  • uMylc(提供血液からのオーダーメイド):体質や疾患など提供者の性質を保持した血球素材の作製も可能です。

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効能評価受託サービス

医薬・機能素材の薬効・効能評価を高い精度でスピーディーに行う受託サービスです。スピーディーで信頼性の高い評価が 医薬や素材の開発を大きく加速します。

特長

  • 成熟段階を均質にコンロールした、刺激前の樹状細胞を用いるため、同一遺伝子背景・分化状態という研究・評価に理想的な条件下で評価できます。
  • THP-1やMono-Mac-6細胞など白血病細胞由来の細胞株と比較して、よりNativeに近い形で測定できます。
  • 試薬添加後にMylcが放出する伝達物質を量的に測定することで、細胞の反応を高い精度で簡潔に計測でき、コストや時間も大幅に削減できます。
  • 同一遺伝子の細胞を用いることができ、継続的な試験でも正確な結果が得られます。

提供血液による血球作製や成熟樹状細胞を抗原提示細胞として用いた評価系の構築も可能です。詳細はお問い合わせ下さい。

評価例 - LPS/SACの感度試験

効能試験のモデル物質であるLPSやSAC(Staphylococcus aureus Cowan l)に、高い感度で反応した。

LPSの感度試験

LPSの感度試験の結果グラフ

SACの感度試験

SACの感度試験の結果グラフ


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安全性評価受託サービス

実験動物代替法に基づく各種試験を、Mylcを用いて実施する受託サービスです。
従来の実験動物代替法に基づく検査法では、使用する細胞(THP-1やMono-Mac-6等)がヒトの生体内の通常細胞と異なるため、結果の精度やコスト・時間などさまざまな課題がありました。MCT社の提供する安全性評価受託サービスでは、実験動物代替法に基づく各種試験の時間やコストを大幅に削減できます。

特長

  • iPS細胞由来のミエロイド系細胞のみを純粋使用するため、刺激による伝達物質やサイトカイン等の 高精度な測定が可能です。
  • 実験動物代替法で使用するモデル細胞(Mono-Mac-6など)に比べ、Mylcは生体に近い反応を示すため、 感作の感度や安定性が非常にすぐれています。
  • 由来別に3種類の血球が利用でき、目的に応じた遺伝的背景の血球を選択可能です。

評価例

皮膚感作性試験

実験動物代替法の主な手法である皮膚感作性試験「h-CLAT法」では、コストや評価時間、再現性や感度、偽陽性の問題など様々な課題がありました。Mylcのみを純粋に使用するMCT社の手法では、評価物質の刺激と、その結果発生する伝達物質(サイトカインIL-8)との因果関係が明確です。また、ELISAによる測定のため時間やコストを大幅に削減できます。また、量的な測定により、刺激への反応の有無だけでなく、反応の強弱など数値的な比較、時系列的な変化測定も可能で、今までにない効率的な試験が実現できます。

h-CLAT法とiMylc-2の比較結果表

h-CLAT法との比較
皮膚感作試験の標準的な10化合物(P1~N10)において実施、h-CLAT法、Mylcで比較した。
Mylc(図中のiMylc-2)は、h-CLATのCD86とCD54の反応がまちまちなところにもしっかり反応し、動物評価(LLNA)と一致した結果が得られた。

現状では、代謝化合物が感作性活性を示す場合は陽性を示しません。

発熱性試験

実験動物代替法MAT試験で使用する細胞(Mono-Mac-6など)に比べ、低濃度でも高い反応性があります。生体に近い反応を示すMylcは、感作の感度や安定性が非常にすぐれています。

MAT試験とiMylc-2の比較結果グラフ

MAT試験との比較
発熱物質(LPS)を添加し、IL-6産生評価を比較した。THP-1やMono-Mac-6に比べ、この実験で使用したMylc(iMylc-2)は、低濃度から検出可能で高い反応性を示した。

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ご注文方法/納期/価格

ご依頼の内容に応じてお見積もりします。詳細は、当社受託・特注品担当までお問い合わせ下さい。

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