細胞膜を透過し,室温で動物組織や培養細胞の DNA を長期間安定に保存できる試薬です。屋外で採取した組織試料を直ちに保存できます。また,試料の長期保存や運搬に最適です。
- 操作は動物組織や培養細胞に DNAgard を加えるだけで使用できます。
- DNA の分解を最小限に抑え,室温で少なくとも 2 か月間 DNA を安定に保存できます。
- PCR 阻害物質を含みません。
- 保存後の試料からの DNA 抽出には,カラム精製法を推奨します(フェノール・クロロホルム法には対応していません)。
- より長期間(1 年間)保存できる,乾燥保存プロトコルもあります。
※保存中に,DNA は DNAgard に溶出します。DNA を全量回収したい場合には,試料だけでなく,保存に用いた DNAgard からも DNA を回収して下さい。
長期保存による組織中ゲノムDNA の安定性の比較
マウスの組織を DNAgard 使用(DG),水のみ(NP),または -80℃でそれぞれ 70 日間保存した後,組織からゲノム DNA を抽出した。本製品で保存した組織中のゲノム DNA が分解していないことが分かる。
■ 組織試料の保存- 組織を 75 mg 以下になるよう切断する。
- 組織試料 10 mg あたり,100 μl 以上の DNAgard を加える。
※組織の一片を 5 mm 以下にすると,DNAgard が浸透しやすくなります。
■ 培養細胞の保存- 培養液に懸濁した細胞を 3,500 × g で 1 ~ 2 分遠心し,上清を捨てる。
- 培養細胞 106 cells あたり,100 μl 以上の DNAgard を加える。
- ボルテックスにより,細胞を DNAgard に再懸濁する。