モルフォリノアンチセンスオリゴは,従来使用されている S - Oligo などのアンチセンスの問題点( 特異性,安定性,配列決定の難しさなど )を克服した,細胞毒性のない,第三世代のアンチセンスです。
モルフォリノアンチセンスオリゴは,従来のアンチセンスの限界を克服し,培養細胞への容易な導入方法が確立 されているため,遺伝学や薬物の標的分子の研究に広く使用されています。更に,最近では,発生に関わる遺伝子の機能解析の最適なツールとしても用いられています。特に,アフリカツメガエル,ゼブラフィッシュ,ウニなどの受精卵にモルフォリノオリゴをマイクロインジェクションで導入することにより,標的遺伝子の発現を特異的に阻害でき,その使用例も数多く発表されています*1。
*1:最新の情報は,GeneTools 社ホームページおよび Morpholino discussion board をご覧下さい。
※オンラインオーダーも可能です。ご利用下さい。
■モルフォリノ修飾アンチセンスオリゴ鎖( Morpholino Antisense Oligo )
![]() 図.各ヌクレオチドと RNA のハイブリッドの熱安定性 各アプリケーションのモルフォリノ適用濃度
■標的配列設計 1.タンパク質の翻訳を阻害する場合 ![]() mRNA の 5' キャップ部位から開始コドンの約 25 塩基下流までの領域を標的配列として,翻訳開始複合体を立体的に阻害します。ほとんどの場合,標的遺伝子に対して 1 つのモルフォリノオリゴをデザインするだけで非常に高い確率でタンパク質の翻訳阻害効果を示します。 2.mRNA のスプライシングを阻害する場合 ![]() pre - mRNA のエキソンとイントロンの境界領域を標的配列として,スプライシングを阻害し mRNA の成熟を不完全にします。ノーザンブロッティングや RT - PCR といった RNA レベルでの解析により阻害効果を確認できます。特定のスプライシングバリアントに対する発現阻害も可能です。 ※タンパク質の発現阻害を目的とし,RNA レベルでの解析が不要な場合は,タンパク質の翻訳を阻害するデザインをお勧めします。 ※ご注文の際には,スプライシング阻害を標的とする旨をお知らせ下さい。 ■ コントロール実験用モルフォリノオリゴ鎖( Control Oligo ) 1.汎用コントロールオリゴ鎖( Standard Control ) コントロール実験用の 25 - mer の Standard Control Morpholino Oligo です。 5' - CCT CTT ACC TCA GTT ACA ATT TAT A - 3' この配列は,ヘモグロビン異常症であるサラセミアにおける赤血球β- グロビン pre - mRNA 中 705 番目の部位のスプライシング異常により生じた配列に由来し,正常細胞では,特異的標的部位や生物学的活性を有しません。 2.カスタムデザインオリゴ鎖( Custom Designed Control )Invert of Antisense カスタム配列のコントロールオリゴ鎖が必要な方は,アンチセンスとは逆配列のオリゴ鎖を使用することをお勧めします。このオリゴ鎖は,アンチセンスオリゴ鎖と同一長,同一塩基組成であるため比較コントロールに適しています。
Antisense Containing 5 mis - pairs 厳密なコントロール実験を行いたい場合には,以下のように 5 か所にミスマッチ部位の入ったオリゴ鎖を用いることをお勧めします。ミスマッチコントロールを用いることにより,アンチセンスオリゴ鎖が実際に厳密な配列特異性を示すことが実証されます。
Sense Complement of Antisense 下記のようなセンス配列オリゴ鎖の作製もいたしますが,GeneTools 社ではモルフォリノアンチセンスのコントロール実験用としては,あまりお勧めしていません。
■ モルフォリノオリゴ鎖の細胞導入用製品 1. Endo - Porter 両親媒性のペプチドから成るトランスフェクション試薬です。エンドサイトーシスにより,モルフォリノオリゴヌクレオチド*1を 始め,ペプチド,タンパク質,抗体などを,細胞の代謝レベルや形態を変化させずに導入できます。あらかじめ導入物質とEndo - Porter の複合体を形成させる必要がなく,各々を直接培地に加えるだけで付着細胞,浮遊細胞のいずれにも導入できます。導入操作後,Endo - Porter の除去や培地交換の必要がなく,Endo - Porter が適切な濃度で培地中に存在する限り,目的物質が導入され続けます。 ※使用する Endo - Porter の量はロットごとに変動します。製品添付のプロトコルをご覧下さい。 *1:低分子量( M.W.:< 8 kDa )かつ負に荷電した物質の場合は,導入効率が低下します。モルフォリノオリゴヌクレオチドを導入する際は,未標識またはリサミン標識のものをご使用下さい。また,Endo-Porterによる細胞への導入には,10μMのモルフォリノオリゴヌクレオチドを使用することをお勧めします。 2. Scrape Delivery Method モルフォリノオリゴ( Classic )を付着細胞へ導入する方法です。専用のCell Scraper*2で培養用フラスコやディッシュに付着した培養細胞を剥がします。その際に生じた細胞膜上の微小な傷からアンチセンスオリゴを導入する物理的方法です。 *2:多くのCell Scraperが市販されていますが,剥離処理で細胞に重大なダメージを与えるものが少なくありません。GeneTools社では,細胞への物理的影響の少ない,良質の製品を提供しております。 ■価 格配列設計の有無による価格差はありません ■Standard Control( Negative Control )
Morpholino Antisense Oligo,Custom Designed Control
標識追加料金( Morpholino Antisense Oligo,Custom Designed Control共通 )
※Standard Controlは,単独でのご購入も可能です。上記商品コードでご注文下さい。 ■Positive Control( Classicのみ) ※Positive Control は,単独でのご購入も可能です。上記商品コードでご注文下さい。 ■導入用製品
■ご 注 文専用注文書( Order Form A:おまかせ設計 またはB:配列指定 )に必要事項をご記入の上,販売店担当者へお渡し下さい。 Morpholino オリゴアンチセンス専用注文書 A:おまかせ設計 約620 KB Morpholino オリゴアンチセンス専用注文書 B:配列指定 約610 KB ※ Morpholino アンチセンスの配列設計は,ホスホロチオエートオリゴ( S - Oligo )等の配列設計とは大きく異なります。配列設計のための Targeting Guideline を必ずご覧下さい。 Morpholino オリゴアンチセンス Targeting Guideline 約45 KB ※Gene Tools 社では設計した配列に関して,BLAST 等によるホモロジー検索は行っておりませんのでご注意下さい。 ※専用注文書ご記入の際は,以下の点にご注意下さい。
※従来,哺乳動物細胞(浮遊細胞および付着細胞)への導入にお勧めしていた,Special Delivery Oligo は販売を中止させていただきましたが,継続して使用されているお客様に限りご注文を承ります。Special Delivery Oligo をご希望のお客様は,注文書にその旨をご記入下さい。 ※正確な受注のため,標的遺伝子1種類につき1枚の注文書にご記入下さい。 ※注文書に必要事項をご記入の上,販売店担当者へお渡し下さい。 ※フナコシホームページからのオンラインオーダーも可能です。詳細はお問い合わせ下さい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| [掲載日情報:2007/12/31 現在] | ||||
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