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ホルモン測定で優れたS/N比と高感度を両立したELISAキット ホルモン測定ELISAキット(Cayman Chemical社)

掲載日情報:2020/08/06 現在Webページ番号:6754

脳下垂体や副腎など、内分泌系から放出される各種ホルモンを競合法またはサンドイッチ法により高感度で比色定量できるキットです。Cayman Chemical社(以下Cayman社と記載)のホルモンELISAキットは、厳しい品質試験を実施し、優れたS/N比と高感度を両立しています。

キットに含まれる96ウェルプレートは、分割可能なストリップタイプ(Strip Plate)のプレートのほか、一体型(Solid Plate)プレートが選択可能な製品もあります。
Cayman Chemical社メーカーサイトにおいて製品情報、または同社製品データシートをご覧いただく場合、インターネットエクスプローラー(IE)以外のブラウザをご利用下さい。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

ヒト血清中のステロイドホルモン量とELISAキットの測定範囲

低濃度のステロイドホルモンは生理学的にしばしば関連しており、問題となる試料によっては様々な濃度範囲のステロイドホルモンが見られます。Cayman Chemical社のホルモンELISAキットは、pg/ml~ng/mlレベルでの感度を有しており、これらの因子に対して幅広いダイナミックレンジをサポートします。以下に、Mayo Clinicにおいて、ヒト血清中の生理学的ステロイドホルモンの濃度とCayman社のステロイドホルモンELISAキットの測定範囲と感度の比較例を示しました。

Range in Human Serum


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製品ラインナップ・価格

品名をクリックすると製品の詳細、pdfをクリックすると製品データシート、商品コードをクリックすると各製品の価格表をご覧いただけます。

測定因子 商品コード データ
シート
包装 Solid
plate
測定試料 測定原理 測定範囲 感度
(80% B/B 0)
測定波長
96
tests
480
tests
Aldosterone 501090 pdf※最新のデータシートでない場合があります なし 尿、血漿、血清 競合 15.6~2,000 pg/ml 30 pg/ml 405~420
nm
Corticosterone 501320 pdf※最新のデータシートでない場合があります あり 血清、糞便 競合 8.2~5,000 pg/ml 約30 pg/ml 405~420
nm
Cortisol 500360 pdf※最新のデータシートでない場合があります あり 血漿、尿 競合 6.6~4,000 pg/ml 35 pg/ml 405~420
nm
Cortisol Express 500370 pdf※最新のデータシートでない場合があります あり 血漿、尿 競合 39.1~5,000 pg/ml 110 pg/ml 405~420
nm
Endothelin 583151 pdf※最新のデータシートでない場合があります なし 血清、血漿、尿、細胞培養上清 サンド
イッチ
7.8~250 pg/ml 7.8 pg/ml 405~420
nm
Estradiol 501890 pdf※最新のデータシートでない場合があります あり 血清、血漿 競合 0.61~10,000 pg/ml 20 pg/ml 405~420
nm
Estrone-3-Glucuronide 501290 pdf※最新のデータシートでない場合があります あり 血清、血漿、尿 競合 2.7~6,000 pg/ml 23.2 pg/ml(overnight)
36.1 pg/ml(rapid)
405 nm
2-Methoxyestradiol 582261 pdf※最新のデータシートでない場合があります あり 血漿、尿 競合 13.1~8,000 pg/ml 40 pg/ml 405~420
nm
Estriol 582281 pdf※最新のデータシートでない場合があります あり 血漿など 競合 0.9~2,000 pg/ml 4 pg/ml
(4℃、18時間反応)、
12 pg/ml
(室温、2時間反応)
405~420
nm
卵胞刺激ホルモン
Follicle-Stimulating Hormone
500710 pdf なし ヒト血清 サンド
イッチ
0.6~100 mIU/ml 450 nm
黄体形成ホルモン
Luteinizing Hormone
500720 pdf※最新のデータシートでない場合があります なし ヒト血清 サンド
イッチ
0.5~200 mlU/ml 450 nm
11-Oxoetiocholanolone 501420 pdf※最新のデータシートでない場合があります あり 血漿 競合 0.031~200 ng/ml 0.196 ng/ml 405~420
nm
Oxytocin 500440 pdf※最新のデータシートでない場合があります あり 血漿 競合 5.9~750 pg/ml 20 pg/ml 405~420
nm
Progesterone 582601 pdf※最新のデータシートでない場合があります あり 血漿など 競合 7.8~1,000 pg/ml 10 pg/ml 405~420
nm
Pregnanediol-3-Glucuronide (PDG) 501300 pdf※最新のデータシートでない場合があります あり 尿 競合 0.4~50 ng/ml 0.94 ng/ml 405 nm
Prolactin 500730 pdf※最新のデータシートでない場合があります なし ヒト血清、血漿 サンド
イッチ
0.12~100 ng/ml 450 nm
Substance P 583751 pdf※最新のデータシートでない場合があります あり 尿、培養上清 競合 3.9~500 pg/ml 8 pg/ml 405~420
nm
Testosterone 582701 pdf あり 細胞培養上清、血漿、血清 競合 3.9~500 pg/ml 6 pg/ml 405~420
nm
Testosterone Glucuronide 501740 pdf※最新のデータシートでない場合があります あり 尿 競合 4.9~3,000 pg/ml 25 pg/ml 405 nm
11-Keto Testosterone 582751 pdf あり 血漿など 競合 0.78~100 pg/ml 1.3 pg/ml 405~420
nm
Vitamin D 501050 pdf あり 血清、血漿 競合 0.19~25 ng/ml 0.5 ng/ml 405~420
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FAQ

Q-1. ヒト以外の動物種に使用できますか?

A-1. ステロイドホルモンは、種に関係なく同じ構造を持つ有機分子です。試料中に十分な量の測定因子が存在し(製品データシートに記載されている感度限界以上)、干渉する物質が存在しない場合には、測定因子を検出できます。

Cayman社の競合法によるステロイドELISAキットは、プレートに二次抗体が固定化されているため、試料中に抗原種のIgGを含む場合では、アッセイを妨害する可能性があります。このような場合には試料を精製してアッセイ前にIgGを除去することをお勧めします。


Q-2. 各キットはステロイドホルモンの総量または遊離量のどちらを測定しますか?

A-2. ステロイドはタンパク質と会合している場合や、一部の試料ではグルクロン酸抱合されている場合があります。非グルクロン酸抱合総ステロイド量(または親ステロイド総量)を確実に測定するには、マニュアルに記載された抽出プロトコルの実行をお勧めします。

分析するステロイドの種類により、いくつかの異なるプロトコルが用いられます。一例としては、メタノール、クロロホルム、酢酸エチル、ヘキサン、ジエチルエーテル、アセトン、または塩化メチレンによる抽出があり、目的分析物のトリチウム標識ステロイドを用いて試料の回収をトレースする場合もあります。要件や試料の種類、専門知識に応じて、別の前処理方法もご選択いただけます。

尿中の特定のグルクロン酸抱合ステロイドを測定するためのキットのセットも利用できます。これらのグルクロン酸ステロイドホルモンのレベルは、血清中の親ホルモンのレベルと高い相関性があります。グルクロン酸抱合代謝産物の分析は、ホルモンレベルの間接測定に有利で非侵襲的な代替手段を提供し、したがって特定の生物学的または病理学的活動におけるバイオマーカーの検出に役立つ可能性があります。


Q-3. アッセイにおける感度とは?

A-3. Cayman社のキットの感度は、標準曲線において80%B/B0 *ポイントとして定義されます。一般に、これは定量下限(LLOQ)に相当します。80%の結合は、信頼でき、再現性のあるデータを取得できる最小値であり、統計的バイアスの範囲外の最小の機能的感度を表します。Cayman社では、各アッセイキットにおける測定上限と下限、50%B/B0(標準曲線の中間値)とともに定量下限(LLOQ)をご提供いたします。

競合他社によっては、検出限界(LLOD)によって感度を定義しています。通常検出限界(LLOD)は、0+2つの標準偏差の平均値であり、キットの検出低限値ですが、この範囲は一般に信頼性も再現性もなく、アッセイのダイナミックレンジより低い濃度の場合もあります。

Range in Human Serum

Cortisol ELISA Kit(#500360)の検量線例


Q-4. 血漿試料と血清試料のどちらを使用するべきですか?

A-4. ほとんどのステロイドホルモンの場合、血漿中と血清中のレベルはほぼ同等でなければなりません。凝固過程はステロイドレベルに大きな影響を与えません。ただし、各ステロイドの血清レベルを報告する多数の文献があることから、血清中のステロイド量が一般的とされています。



Q-5. 唾液試料を測定できますか?

A-5. 一般に、唾液中では血中よりステロイドは低濃度で存在します。試料中にキットの測定感度以上の十分量の分析物があり、また干渉物質がない場合では、唾液でも分析が可能です。唾液試料は、比較的清浄ですが、干渉物質の除去のために濃縮や精製操作が必要な場合があります。



Q-6. 糞便試料を測定できますか?

A-6. 各ステロイドホルモンは、血清や他の試料で測定できますが、糞便中のストレス誘発性グルココルチコイド(コルチゾール、コルチコステロン)もしばしば測定されています。この非侵襲的な試料収集方法は、ストレスを引き起こさず、実験結果を妨害しないという利点があります。尿と唾液も代替の非侵襲的方法として探究されてきましたが、糞便のサンプリングが最も広く使用されています。Cayman社のグルココルチコイドELISAキットは、血清、糞便、他の試料での測定が検証されています。


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