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小動物の中枢細胞に迅速かつ高効率に目的遺伝子を導入できます! BrainFectIn Transfection Reagent

掲載日情報:2017/01/05 現在Webページ番号:65436

ウイルスを媒介せずに小動物の中枢神経に短時間かつ高効率で目的遺伝子(DNA、mRNA、siRNA)を送達する新しいポリマーベースのトランスフェクション試薬です。脳の特定領域内の神経細胞に目的遺伝子を効果的に導入でき、かつ低免疫原性で、迅速かつ長期間の遺伝子発現が可能など優れた特長を有しています。

ラットにおけるGFPの発現

BrainFectIN / pGFP(比率1.5μl:1μg、pGFP 1μgをBrainFectIN 1.5μlと混合)インジェクション後48時間のラット(生後11日)海馬におけるGFPの発現(スケールバー:100μm) BrainFectIN/pGFP(1μl)を、ブレグマ2 mm後方、正中線3 mm外側および頭蓋表面4 mm腹部にナノ針を用いて注入した。心臓内のパラホルムアルデヒド灌流によって脳を収穫し、ビブラトームを用いて100μmの厚さにスライスし、抗GFP抗体による免疫組織化学(IHC)によりシグナルを増加した。 GFP+細胞は、Dentate Gyrus(A)およびCA1(A、B、C)、CA2(A)およびCA3(A、D)の海馬領域に位置する。同条件でDNAのみを定位インジェクションしたネガティブコントロールでは、目的遺伝子が組み込まれた細胞はほとんどなかった(データ未表示)。

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in vivo Magnectofectionシリーズの製品リスト

OZBiosciences社では、他にも、各種in vivo Magnectofectionに適応するトランスフェクション試薬を取り扱っています。品名をクリックすると製品の詳細、商品コードをクリックすると価格表がご覧いただけます。

品名 基材 製品概要 包装 インジェクション可能数 商品コード
ウイルス
ベクター
DNA mRNA siRNA
miRNA
in vivo ViroMag 250μl 10~25 IV-VM30250
500μl 20~50 IV-VM30500
BrainFectIn ポリマー 100μl 20~30 IV-BF30100
250μl 50~80 IV-BF30250
500μl 100~160 IV-BF30500
in vivo
PolyMag
500μl 5~50 IV-PN30500
1,000μl 10~100 IV-PN31000
in vivo
DogtorMag
陽イオン性脂質 2×500μl 5~50 IV-DM30500
2×1,000μl 10~100 IV-DM31000
in vivo
SilenceMag
500μl 5~50 IV-SM30500
1,000μl 10~100 IV-SM31000

in vivo Magnetofectionシリーズ製品の詳細についてはこちらをご覧下さい。

in vivo Magnetofectionシリーズ製品のご使用に当たっては、マグネットが別途必要です。

Magnets Set

Magnets Set(#IV-MAG1) φ2mm Extra small cylinder×4, φ5 mm Small cylinder×4、φ10 mm Cylinder×4 magnets

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特長

  • 定位インジェクションにより、脳の特定部位の中枢細胞にトランスフェクションします。
  • 高いトランスフェクション効率が得られます。
  • トランスフェクション試薬のインジェクション量や使用するDNA量を低減できます。
  • 低免疫原性で、毒性を最低限に抑えることができます。
  • 導入遺伝子の迅速かつ長期的な発現が可能です。
  • 推奨使用量:1.5μl BrainFectIN/1μg DNA

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使用例

GFPおよびGAD 65/67発現

BrainFectIN / pGFP(比率1.5μl:1μg)インジェクション後48時間のラット(生後11日)海馬におけるGFPおよびGAD 65/67発現(スケールバー:50μm) BrainFectIN / pGFP(1μl)を、ブレグマの2 mm後方、正中線3 mm外側および頭蓋表面4mm腹部海馬にナノ針を用いて注入した。心臓内のパラホルムアルデヒド灌流により脳を収穫し、ビブラトームを用いて100μmの厚さにスライスし、二重免疫蛍光染色を行った。
核染色:Hoechst 33342
矢印A:トランスフェクトされた細胞(GFP+標識)
矢印B:介在ニューロン(GAD 65/67)
矢印C:GABA作動性ニューロン
顆粒細胞も歯状回に見えることから、海馬内注射後にBrainFectINが少なくとも3つの異なる神経細胞型をトランスフェクトできることを示している。

海馬におけるGFP発現

BrainFectIN / pGFP(A, 比率1.5μl:1μg)(B, 比率1μl:1μg)インジェクション後48時間のラット(生後12日)海馬におけるGFP発現(スケールバー:100μm) BrainFectIN / pGFP(1μl)をブレグマ2 mm後方、正中線3 mm外側および頭蓋骨表面3 mm腹部皮質の上にナノ針を用いて注入した。 GFP+細胞は、皮質のクラスターとして位置付けられる。

定量と免疫蛍光顕微鏡分析

A:BrainFectIN / DNAのラット海馬(生後12日)における拡散の画像分析による定量
B、C:免疫蛍光顕微鏡分析
BraganFectIN / pGFP(比率1.5μl:1μg)をブレグマ2 mm後方、正中線3 mm外側および頭蓋骨4 mmの腹側海馬に注入した。PFA灌流した脳を、ブレグマ(Bregma)から-4.8 mm~+ 0.6 mmの範囲で70μmの厚さにスライスした。GFPのシグナルを免疫化学的手法で増感した。
GFP +細胞は、海馬C領域(CA1、CA2およびCA3)および歯状回と同様に、前頭回(B)に局在していた。 これらの結果、BrainFectIN/ pGFP複合体が、比率依存的に吻側~尾側方向に拡散できることが示された。

GFP発現の定性分析

BrainFectIN / pGFPでトランスフェクトしたラット海馬(生後11日)におけるGFP発現の定性分析 インジェクション3週間後に同じ側および反対側の側面海馬を引き離して海馬を解剖し、タンパク質をRIPAバッファーで抽出後にPierce BCA Protein Assay Kit(Thermo Scientific社)を用いて定量した。ウエスタンブロット分析の結果、GFPの発現が検出された(27 kDa)。

ユーザーレビュー

“BrainFectIN was successfully tested in my lab for in vivo stereotaxic purpose and is now extensively used to modify neuronal cells. This reagent provides a new approach leading to an efficient transfection rate and a large diffusion scale from ipsi to contralateral hemisphere by adjusting the injected volume. Our plasmid DNA- which can be detected for weeks after injection- is expressed shortly after transfection when compared to a viral approach.”
—Christophe P., PhD - University of Aix-Marseille - France


“A new polymer-based approach for in vivo transfection in postnatal brain”
—Di Scala C. et al - J.Neuro Methods. 2018-Submitted

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価格

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ニュース2017年7月1日号 p.8

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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