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IDO1に対する阻害作用機構の検出 IDO1(indoleamine-(2,3)-dioxygenase 1) Inhibitor Mechanism of Action Assay Kit

掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:64627

ID50が既知の試験化合物のIDO1に対する阻害作用機構(例:可逆または不可逆的阻害)を、段階希釈と紫外部の吸光度測定により、簡便に決定することができます。

酵素阻害機構の測定例

本製品を用いた試験化合物の酵素阻害機構の測定例

NC:IDO1の代わりにアッセイバッファーを用いたネガティブコントロール
PC:試験阻害物質を含まないポジティブコントロール(IDO1)(100%酵素活性)
0.3×:0.3×IC50濃度の阻害物質を用いた際のIDO1相対酵素活性
10×:10×IC50濃度の阻害物質を用いた際のIDO1相対酵素活性
test:試験化合物

測定方法:
試験化合物のDMSO溶液を調製し、まず基質(L-Trp)を添加せずにIDO1とともにプレインキュベートを行った。別に、ネガティブコントロールとポジティブコントロールを上記の通り調製し、プレインキュベートを行った。基質溶液を加えて試験化合物を0.3×IC50および10×IC50濃度に希釈し、それぞれ5分ごとに紫外部吸収(OD321)を継時測定することにより、ポジティブコントロールの測定結果に対する比率により相対酵素活性を決定した。試験化合物(test)は、10×IC50濃度でプレインキュベート後(100%阻害)に 0.3×IC50濃度に希釈し、継時的に相対酵素活性を測定した。試験化合物が可逆的な阻害機構を有する場合(左図)、継時的に反応液の紫外部吸収の増加(酵素反応生成物の増加)が確認されるが、非可逆的な阻害機構を有する場合(右図)ではほとんど変化が見られないことにより、試験化合物の阻害様式を決定することができる。

BPS Bioscience社のIDO/TDOアッセイキットの種類

商品コードをクリックすると、価格表がご覧いただけます。

動物種IDO品名測定数商品コード製品概要
HumanIDO1Human IDO1 Inhibitor Screening Assay Kit96 reactions72021ヒトIDO1の阻害活性を紫外部吸収で測定するキット。測定波長:320~325 nm
384 reactions72034
Human IDO1 Fluorogenic Inhibitor Screening Assay Kit96 reactions72037ヒトIDO1の阻害活性を蛍光で測定するキット。測定波長:励起400 nm/蛍光 510 nm
384 reactions72047
Human IDO1 Cell-Based Assay Kit100 reactions72031培養細胞において発現したヒトIDO1の酵素活性のモニタリングするキット。細胞状況におけるヒトIDO1酵素活性阻害物質のスクリーニングに有用。
IDO1 Inhibitor Mechanism of Action Assay Kit50 reactions72050試験化合物のIDO1に対する阻害作用機構(例:可逆または不可逆的阻害)を、紫外部の吸光度測定により測定するキット。測定波長:320~325 nm
IDO2Human IDO2 Inhibitor Screening Assay Kit96 reactions72022ヒトIDO2の阻害活性を紫外部吸収で測定するキット。測定波長:320~325 nmm
TDOHuman TDO Inhibitor Screening Assay Kit96 reactions72023ヒトTDOの阻害活性を紫外部吸収で測定するキット。測定波長:320~325 nm
TDO Fluorogenic Inhibitor Screening Assay Kit96 reactions72039ヒトTDOの阻害活性を蛍光で測定するキット。測定波長:励起400 nm/蛍光 510 nm
Human TDO Cell-Based
Assay kit
100 reactions72033培養細胞において発現したヒトTDOの酵素活性のモニタリングするキット。細胞状況におけるヒトTDO酵素活性阻害物質のスクリーニングに有用。
IDO1
IDO2
TDO
Universal IDO1/IDO2/TDO Inhibitor Screening Assay Kit3×50 reactions72035ヒトIDO1、IDO2およびTDOの阻害活性を紫外部吸収で測定するキット。測定波長:320~325 nm
MouseIDO1Mouse IDO1 Inhibitor Screening Assay Kit96 reactions72041マウスIDO1の阻害活性を紫外部吸収で測定するキット。測定波長:320~325 nm
IDO2Mouse IDO2 Inhibitor Screening Assay Kit96 reactions72042マウスIDO2の阻害活性を紫外部吸収で測定するキット。測定波長:320~325 nm

上記以外のIDO/TDO研究用製品(組み換え体タンパク質、阻害物質、IDO/TDO産生細胞株など)はこちらをご覧下さい。

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IDO(indoleamine-(2,3)-dioxygenase)経路と阻害物質の機能について

L-トリプトファン(L-Trp)は、哺乳動物細胞におけるタンパク質合成において必要不可欠なアミノ酸であり、L-Trp-キヌレニン(kyn)経路は先天性および適応免疫の重要な調節因子とされています。L-Trpからキヌレインへの異化は、免疫細胞をL-Trpの飢餓状態にし、免疫抑制機能を有するL-Trpの分解産物を放出することにより免疫抑制微小環境を維持しています。L-Trp-キヌレニン(kyn)経路の律速酵素であるIDO1およびIDO2(indoleamine-(2,3)-dioxygenase)は、多くの腫瘍において上方調節されており、がん細胞の免疫機構回避に関与しています。


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特長

  • およそのID50が既知の試験化合物*のIDO1に対する阻害作用機構(例:可逆または不可逆的阻害)を段階希釈により簡便に決定することができます。
  • キットには、可逆および不可逆的標準阻害物質と紫外線透過性の96ウエルプレートが添付されています。
  • 測定波長:320~350 nm

* 本製品を使用する前に、試験化合物のおよそのIC50を決定する必要があります。試験化合物のIC50には、Human IDO1 Inhibitor Screening Assay(#72021)のご利用下さい。

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キット内容

  • IDO1 His-Tag
  • IDO1 reaction solution
  • IDO1 assay buffer
  • Reversible reference inhibitor
  • Irreversible reference inhibitor
  • UV transparent 96-well reaction plate
  • 96-well pre-incubation plate

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参考文献

  1. Liu, X., et al., Blood., 115(17), 3520~3530(2010).
  2. Seegers, N., et al. J. Biomol Screen., 19(9), 1266~1274 (2014).
  3. Strelow, J., et al., Assay Guidance Manual (2012).

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価格

[在庫・価格 :2024年04月19日 09時15分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
  • 商品コード
  • メーカー
  • 包装
  • 価格
  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
IDO1 Inhibitor Mechanism of Action Assay Kit (50reactions)
2週間程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 0
説明文
試験化合物のIDO1に対する阻害作用機構(例:可逆または不可逆的阻害)を,紫外部の吸光度測定により測定するキット。測定波長:320~325 nm。
法規制等
保存条件 -20℃,-80℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2017年3月1日号 p.4

製品記事 IDO (indoleamine-(2,3)-dioxygenase)関連製品
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[在庫・価格 :2024年04月19日 09時15分現在]

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IDO1 Inhibitor Mechanism of Action Assay Kit (50reactions)

文献数: 0

説明文 試験化合物のIDO1に対する阻害作用機構(例:可逆または不可逆的阻害)を,紫外部の吸光度測定により測定するキット。測定波長:320~325 nm。
法規制等
保存条件 -20℃,-80℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2017年3月1日号 p.4

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その他の主なIDO研究用製品

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品種動物種IDO品名商品コード製品概要
組換え体
タンパク質
HumanIDO1Human IDO1, His-tag71182産生:E. coli、M.W.:46 kDa、a.a. 2~403(end), UniProt:P14902、GenBank:NM_002146
IDO2Human IDO2, His-tag71194産生:E. coli、M.W.:46 kDa、a.a. 15~407(end), UniProt:Q6ZQW0、GenBank:NM_194294
MouseIDO1Mouse IDO1, His-tag71196産生:E. coli、M.W.:46 kDa、a.a. 2~407(end), UniProt:P28776、GenBank:NM_008324
IDO2Mouse IDO2, His-tag71240産生:E. coli、M.W.:46 kDa、a.a. 2~407(end), UniProt:Q8R0V5、GenBank:NM_145949
阻害物質 IDO1Epacadostat (INCB024360)
#27339
27339経口投与が可能なヒドロキシアミジンIDO1阻害物質。IDO2やTDOに対しては阻害活性が弱い。ID50:10 nM。潜在的な免疫調節や抗新生物活性が報告されている。純度:≧98%、M.W.:438.2 Da
INCB024360 Analog
#27338
27338経口投与が可能なヒドロキシアミジンIDO1阻害物質。IDO2やTDOに対しては阻害活性が弱い。ID50:10 nM。潜在的な免疫調節や抗新生物活性が報告されている。純度:≧98%
IDONLG919
#27337
27337経口投与が可能なIDO経路阻害物質。T細胞の分化および増殖に関与する。純度:≧98%、M.W.:282.4 Da
組換え
細胞株
HumanIDO1hIDO1-HEK293 Recombinant Cell Line60532ヒトIDO1産生組み換え細胞株、細胞種:HEK293
3か月間の使用に限りお試し価格でご提供いたします。詳細はお問い合わせ下さい。

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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