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メーカー：	Horizon社Dharmacon製品 OriGene Technologies TransOMIC Technologies
	Horizon社Dharmacon製品(メーカー略称：DHA)のRNAiコレクション，cDNAコレクション，Yeastコレクションなど，遺伝子機能研究に有用な遺伝子リソースを検索することができます。クローンコレクション検索の使い方はこちら OriGene Technologies社(メーカー略称：ORI)のTrueClone / TrueORF / TrueORF Gold cDNAクローンなど，遺伝子機能研究に有用な遺伝子リソースを検索することができます。クローンコレクション検索の使い方はこちら TransOMIC Technologies社(メーカー略称：TOT)のRNAiコレクション，cDNAコレクション，Yeastコレクションなど，遺伝子機能研究に有用な遺伝子リソースを検索することができます。クローンコレクション検索の使い方はこちら
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HOME> 試薬> 遺伝子工学> 発現解析> 標識プローブの作製および検出> Cellular Thermoprobe^® for Fluorescence Lifetime
HOME> 試薬> 生化学一般試薬／その他> 蛍光／標識用試薬> 蛍光および標識試薬> Cellular Thermoprobe^® for Fluorescence Lifetime

細胞内部の温度を蛍光寿命で測定できる蛍光プローブ Cellular Thermoprobe^® for Fluorescence Lifetime

掲載日情報：2020/06/12 現在Webページ番号：63813

フナコシ /
フナコシ株式会社
[メーカー略称：FNA]

Cellular Thermoprobe^® for Fluorescence Lifetimeは、蛍光寿命顕微鏡システムを用いる事により、細胞内部の温度を測定できる蛍光プローブです。蛍光プローブを含む5％グルコース溶液で細胞を処理するだけで細胞へ導入できます。
※本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。
※マイクロインジェクションで細胞へ蛍光プローブを導入する☞ Diffusive Thermoprobe^®については、こちらをご覧下さい。

Cellular Thermoprobe<sup>®</sup> for Fluorescence Lifetimeの共焦点顕微鏡画像 — 共焦点顕微鏡画像

Cellular Thermoprobe<sup>®</sup> for Fluorescence Lifetimeの蛍光寿命像 — 蛍光寿命像

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細胞機能と温度
特長
構造と原理
操作方法概略
温度依存的な蛍光寿命変化と検出温度解像度
HeLa細胞への導入
使用文献
関連製品
価格

細胞機能と温度

温度は、細胞内におけるあらゆる化学反応を支配する物理量です。細胞機能を担うために、細胞内の特定の場所において発熱もしくは吸熱反応を伴う化学反応が起きると、局所的な温度変化が引き起こされます。そのため、細胞内の温度分布は細胞内分子の熱力学や機能を反映しています。また、医学的見地からは、がん細胞などの病態細胞では亢進した熱発生があることが報告されています。以上のことから、細胞内の温度分布が分かれば、細胞の機能に関する理解が深まるとともに、新規診断、治療法の開発にも貢献すると期待されています。

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特長

5％グルコース溶液と混合した液で細胞を処理するだけで、細胞に導入できます。
溶液と共培養するだけで導入できるため、接着細胞・浮遊細胞どちらにも導入できます。
10分の反応で細胞へ導入できます。
温度検出限界は、28℃から38℃の間で、0.05～0.54℃のわずかな温度差も検出できます。
蛍光寿命顕微鏡での空間分解能は200 nmであり、細胞内部の温度差を検出できます。
蛍光寿命計や蛍光寿命測定機能を備えたプレートリーダーを用いて、細胞集団として温度計測を行うことも出来ます。
Cellular Thermoprobe^® for Fluorescence Lifetimeによる温度測定は、細胞内のイオン強度、pH、タンパク質含有量および粘性による影響をほとんど受けません。
蛍光寿命により測定を行うため、蛍光プローブの局所濃度、励起光強度、退色、励起波長等に影響されず、正確な温度を測定できます。
可溶性：水溶性
形状：黄色粉末

※別途、蛍光寿命イメージングシステムが必要です。

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構造と原理

化学構造

機能メカニズム

Cellular Thermoprobe^® for Fluorescence Lifetimeは、感温性ユニット（NNPAM）、カチオン性ユニット（APTMA）、蛍光性ユニット（DBThD-AA）から構成され、プローブの水溶液が低温の際には、構造内の水分子の存在により環境応答性蛍光団である蛍光性ユニットの蛍光は弱い状態ですが、高温下では感温性ユニットの疎水性相互作用によってプローブは小さく丸まった状態となります。これにより水分子はプローブ外へ排除され、強い蛍光を発する状態となります。またカチオン性ユニットを組み込む事により、短時間で自発的に細胞内に導入されます。

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操作方法概略

粉末200μgに20μlの超純水を加え、溶解する。
5％グルコース溶液*で希釈する。
細胞にCellular Thermoprobe^® for Fluorescence Lifetimeを含む5％グルコース溶液*を加える。
細胞を25℃で10分間静置する。
細胞をPBSで洗浄し、適切な培地を加える。
蛍光寿命顕微鏡システムで観察する。

＊ 5％グルコース溶液で細胞が剥がれてしまう場合、0.1～0.3 mMのCaCl₂を含む5％グルコースにすることで改善できる場合があります。

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温度依存的な蛍光寿命変化と検出温度解像度

図をクリックすると拡大します（拡大図）

●：蛍光寿命
○：検出温度解像度
試料：HeLa細胞

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HeLa細胞への導入

図をクリックすると拡大します（拡大図）

共焦点顕微鏡での蛍光像

反応時間の違いによるCellular Thermoprobe<sup>®</sup> for Fluorescence Lifetimeの導入効率

図をクリックすると拡大します（拡大図）

反応時間の違いによるCellular Thermoprobe^® for Fluorescence Lifetimeの導入効率

Cellular Thermoprobe<sup>®</sup> for Fluorescence Lifetime濃度の違いによる導入効率

図をクリックすると拡大します（拡大図）

Cellular Thermoprobe^® for Fluorescence Lifetime濃度の違いによる導入効率

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使用文献

Kato H., et. al., Life Sci. Alliance, 3 (3), e201900576 (2020). [PMID:32029570]
Inada N., et. al., Nat. Protoc., 14(4): 1293-1321 (2019). doi:10. 1038/s41596-019-0145-7 [PMID:30903107]
Hoshi Y., et. al., J. Neurosci., 38(25), 5700～5709 (2018). [PMID:29793978]
Hayashi T., et. al., PLoS ONE., 10(2), e0117677 (2015). [PMID:25692871]