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三次元コラーゲンマトリクスにより線維芽細胞などの収縮性を測定するキット Collagen-Based Cell Contraction Assay Kit (2-Step Model)

掲載日情報:2020/06/12 現在Webページ番号:62941

in vitroにおいて、三次元コラーゲンマトリクスを用いた2ステップのコラーゲン収縮モデルにより線維芽細胞などの収縮性を解析するキットです。細胞収縮メディエーターのスクリーニングに有用です。
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本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。


細胞の収縮性を測定するキット Collagen-Based Cell Contraction Assay Kit

Collagen-Based Cell Contraction Assay Kitを用いたBDMによる細胞収縮阻害解析
コラーゲンゲル中でCOS-7細胞を2日間培養し、BDMで1時間処理した。その後細胞の収縮を誘導し、ゲルサイズの経時的変化を調べた。


細胞収縮について

創傷治癒は、上皮形成、結合組織沈着、収縮の3つの過程から成り、収縮は筋線維芽細胞によって媒介されると考えられています。線維芽細胞の収縮解析には、三次元コラーゲンゲルを用いた培養モデルが広く使用されています。
in vitroにおける線維芽細胞によるコラーゲンマトリクスの再編・収縮能の解析には、下記のようなモデルが用いられています。

モデル名詳 細
2ステップのコラーゲン収縮モデル
(2-Step Model:本製品)
最初に接着したマトリクスの収縮で機械的負荷が発生し、その後にマトリクスを剥がすことでの機械的負荷の消失によって更なる収縮が起こります。
浮遊マトリクス収縮モデル
(Floating Matrix Contraction Model)
細胞を含む新たに重合したコラーゲンマトリクスがディッシュから剥離され、培地中に浮遊します。外部からの機械的負荷がなくなり、かつ細胞内のストレスファイバーの形成が行われない場合に、マトリクスの収縮が起こります。
接着モデル
(Attached Model)
細胞を含む重合コラーゲンマトリクスをディッシュに接着させたままにします。収縮の際に機械的負荷が発生し、細胞のストレスファイバーが集合します。

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特長

  • キットには、24ウェルプレートで24回分のアッセイに必要な試薬が含まれています。
  • 線維芽細胞を始め、三次元コラーゲンマトリクスで培養可能な細胞(内皮細胞、筋細胞、心臓細胞など)の解析も行えます。

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操作方法概略

  1. 細胞懸濁液とCollagen Solutionを混合してプレートに播種し、37℃で1時間インキュベートし、重合させる(Polymerization)。
  2. 培地を添加し2日間培養する(Stress Developed)。
  3. 必要に応じてBDMなどの収縮メディエーターで処理し、その後滅菌スパチュラでコラーゲンゲルをウェル壁面から剥がす(Release)。
  4. コラーゲンゲルサイズ(収縮)の経時変化を、定規や画像解析ソフトを用いて調べる。(Contraction)
細胞の収縮性を測定するキット Collagen-Based Cell Contraction Assay Kit

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キット内容

  • Collagen solution (Bovine type Ⅰcollagen)
  • Neutralization solution
  • DMEM medium
  • PBS
  • Cell contraction inhibitor (2,3-Butanedione monoxime(BDM))

キットに細胞、培地などは含まれていません。


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FAQ

Q-1. ウェルからのゲルの剥離はどのように行いますか?

A-1.培養2日後に、滅菌済みのスパチュラでプレート壁面とゲルの間を丁寧に差し込みます。スパチュラを壁面に沿って、ゆっくりと動かし、ゲルを壁面から完全に剥がします。スパチュラは、mg単位の化合物を秤量する際に使用するような、先端が薄く、細くて平らなものをお使い下さい。ゲルを剥がす前に、スパチュラは70%エタノールで滅菌して下さい。

Q-2. 経時変化を測定するため、ゲルをウェルから取り出す必要はありますか?

A-2.ゲルサイズの経時変化を測定する際は、プレートに入れたまま行うことを推奨します。ゲルは非常に軟らかく、プレートから取り出した場合、測定が難しくなります。

Q-3. この方法は線維芽細胞だけに適用するものですか?

A-3.コラーゲンベースで収縮を測定する本キットは、線維芽細胞だけでなく三次元コラーゲン培養を行える細胞(内皮細胞、筋細胞、心臓細胞など)に適用できます。

Q-4. このキットで、培養細胞を三次元コラーゲンマトリクスに用いるプロトコルはありますか?

A-4.本製品を三次元コラーゲン培養に用いるためには、データシートに記載されている「Assay Protocol」の4.に従って下さい。ゲルの剥離のステップを除いて同じプロトコルです。細胞は倒立顕微鏡で可視化できます。

Q-5. アッセイに用いた細胞を回収することはできますか?

A-5.細胞の回収はテストしていないため、プロトコルはございませんが、可能です。細胞はウシⅠ型コラーゲン中に含まれるため、コラゲナーゼⅠでインキュベートすることで、コラーゲンを消化できます。消化に必要な酵素ユニットについては最適化する必要があります。


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価格

[在庫・価格 :2024年03月29日 00時00分現在]

※ 表示されている納期は弊社に在庫が無く、取り寄せた場合の納期目安となります。
詳細 商品名
  • 商品コード
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  • 価格
  • 在庫
  • 法規制等
納期 文献数
Collagen-based Cell Contraction Assay (24assays)
1週間程度 ※ 表示されている納期は弊社に在庫がなく、取り寄せた場合の目安納期となります。 2
説明文
法規制等
保存条件 4℃ 法規備考
掲載カタログ ニュース2020年6月1日号 p.14
ニュース2018年10月15日号 p.28

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Collagen-based Cell Contraction Assay (24assays)

文献数: 2

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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