DMSOフリーの皮膚および神経組織用冷蔵保存液
セリオキープ（ThelioKeep^®）

セリオキープはDMSOや血清タンパク質を含まない、上皮・内皮組織および神経組織に最適な冷蔵保存液です。
※本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。

ヒト角膜内皮組織の形態および増殖速度の比較

ヒト角膜内皮組織を、本製品（右）または他社製品（左）中で2週間（4℃）保存した後の形態を比較した（上図）。本製品を用いて保存した組織は六角形の細胞膜形態が維持されている。これに対し、他社製品で保存した組織では細胞膜形態が完全に消失していることがわかる。また本製品を用いて保存した組織は約2倍の速度で増殖していることが確認できた（下図）。

神経組織の形態および電気伝導率の比較

ラット末梢神経組織を本製品(右）または他社製品（左）中で、4℃で2週間保存後、別のラットに移植し、更に24週間後に取り出した時の透過電子顕微鏡による形態（上図）と運動神経伝導速度（MNCV：下図）。新鮮組織は、保存していない神経を移植した時の値を示す。
移植前の神経のMNCV値を100％とした。本製品を用いて保存した組織は移植24週間後においても形態萎縮せずに維持されており、機能も保たれていることが確認できた。
画像中のバーの長さは20μm。
参考文献
Ikeguchi, R., et al., Experimental Neurology, 184, 688～696 (2003).
Ikeguchi, R., et al., Transplantation, 79, 688～695 (2005).

本製品で保存したヒト培養骨膜シートを再度培養した場合の増殖

21日間培養したヒト培養骨膜シートを4℃で2日間保存後、再度開始した。
データ提供：新潟大学医歯科学系　歯科基礎移植・再生学分野　川瀬知之先生
参考文献：Kamiya, M., et al., Biopreservation and Biobanking, 10 (3), 245～252 (2012)

1. 保存剤（EGCG）の入った付属のマイクロチューブに、本製品約0.5 mlを無菌的に入れて溶解し、全量をセリオキープのボトルに戻して撹拌する。

2. 保存剤が完全に溶解したことを確認した後、溶液を遠沈管などに数ml入れ、4～10℃に冷却する。

3. 実験動物より摘出した上皮・内皮組織を2.の溶液に浸漬し、ふたをして4℃で保存する。

4. 3.の状態で保存された組織を冷PBS内で軽く洗浄後、試験用培地に移し、組織が生きている状態で実験に用いる。

※調製した溶液は、できるだけ速やかにご使用下さい。小分けした場合は、－20℃で1～2週間保存できます。
※培養する場合は、早期に通常の生理活性温度（37℃など）に戻して下さい。
※スライドなどの組織標本を作製する場合は、速やかに固定を行って下さい。
※組織内物質などを抽出する場合は、あらかじめ冷PBS中でよく洗浄して下さい。

微細金型加工技術を応用した、高精度なディスポーザブル細胞計算盤です。1枚の計算盤で4種類の試料を計測できるため、コストパフォーマンスに優れた製品です。
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