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[掲載日情報:2017/09/01 現在]

Xona Microfluidics社 ニューロンの形態観察用チャンバーNeuron DeviceのFAQ

Xona Microfluidics社 ニューロンの形態観察用チャンバーNeuron DeviceのFAQ

Q1. Neuron deviceの材質は?
A1. ポリジメチルシロキサン (PDMS:Polydimethylsiloxane)です。

Q2. その材質は安全ですか?
A2. はい,PDMSはヒトにも細胞にも生物学的に不活性で安全と考えられています。

Q3. PDMSは顕微鏡観察や生細胞イメージングを妨害しますか?
A3. PDMSは,光学的に透明で,ほとんどの顕微鏡観察や細胞イメージングに適しています。

Q4. Neuron Microfluidic Deviceの使用目的は何ですか?
A4. Neuron Microfluidic Deviceの使用により,神経細胞を区分けして培養できます。
 Neuron deviceは,微小な溝(microgrove barrier)によって分離された2つのチャンバーで構成されています。ニューロンを,片側のチャンバーにアプライすると,細胞体(ソーマ)はチャンバー内に残ったまま,軸索のみがmicrogrove barrier を通って伸長します。ただし,microgrove barrierは,細胞体の遊走を止めるわけではなく,高密度で培養した場合,細胞体の一部がmicrogrove barrier内に入る可能性があります。
 Neuron deviceでは,片側のチャンバー内をアスピレートして軸索切断 (axotomy) を行い,再伸長を観察することもできます。また,Neuron deviceは容量が小さいため(約600μl),神経培養における高価な試薬を節約することができます。

Q5. 流体分離とは?
A5. Neuron deviceは,高さ3 μmのmicrogrove barrierによって接続された2つのチャンバーから構成されています。microgrove barrierで分離された2つのチャンバー間の静水圧により,個々のチャンバーを流体的に分離することができます。
 流体分離は,片側のチャンバー容量を,他方のチャンバーより高く保つことにより行えます。容量の違いにより,各区画を流体的に分離する静水圧が発生します。

Q6. デバイス内で免疫染色はできますか?
A6. はい,デバイス内で試料を免疫染色し,観察できます。また,デバイスとカバーガラスの接着の際,プラズマ洗浄装置を用いない方法(Non-plasma Bonding)で処理した場合,観察のためカバーガラスからデバイスを除去することも可能です(通常の観察ではデバイスの除去は不要です。)

Q7. タンパク質ライセートをデバイスから単離できますか?
A7. はい。ただし,ほとんどの場合,デバイス当たり80,000~200,000個細胞をアプライしていることに注意して下さい。アプリケーションによっては適切なタンパク質量が得られない可能性もあります。
 軸索分離部分で得られるタンパク質量はさらに低減します。軸索分離部分からタンパク質を得て,存在量の少ないタンパク質に対する抗体でウエスタンブロットを行う場合,一つのデバイスでは十分な量のタンパク質が得られない場合があります。複数のデバイスを用いてライセートを得ることもできますが,目的タンパク質を検出できる保証はありません。

Q8. RNAをデバイスから単離できますか?
A8. はい。ただし,タンパク質と同様にデバイス内の細胞の数が少ないと,一般にRNAの収率も低くなります。タンパク質と同様に,十分量のRNAを得るために,複数のデバイス使用することも可能です。

Q9. プラズマボンディング(plasma bonding)とは?
A9. プラズマボンディングは,Neuron deviceとカバーガラスを接着する際に,プラズマ洗浄装置を用いて両方の表面上に活性酸素種を生成させる方法です。プラズマ処理により,洗浄と滅菌操作を同時に行うことができます。プラズマ処理後,Neuron deviceとカバーガラスを接着すると,不可逆的かつ強固な結合が形成されます。またプラズマ処理により,表面が親水性になるため,培地などの液体がデバイスに導入しやすくなります。一般的には, Harrick plasma cleanerをお勧めします。

Q10. プラズマ洗浄装置は必要ですか?
A10. いいえ,Neuron deviceはプラズマ洗浄装置を使用せずにカバーガラスと結合できます。ただし,清浄で滅菌済のカバーガラスを使用することが重要です。超音波洗浄機を使用してカバーガラスを洗浄後,エタノール浸漬による殺菌をお勧めします。エタノール浸漬から取り出した後,無菌状態を維持するためバイオセーフティーキャビネット内で,ガラス染色皿に入れたカバーガラスを滅菌水で3回すすいで下さい。カバーガラスを,数時間から一晩バイオセーフティーキャビネット内で乾燥させます。
 また,Neuron deviceも滅菌する必要があります。使用前に70%エタノールでデバイスをすすぎ,バイオセーフティーキャビネット内で完全に乾燥させるか,オートクレーブによって滅菌することができます。ただしオートクレーブ滅菌の場合,デバイスを入れる容器に注意が必要です。プラスティックコンテナやバッグの種類によっては細胞毒性のある物質がデバイスに付着してしまい,それが細胞を死滅させる場合があるので注意して下さい。

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