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(膵臓がんの薬剤応答と耐性の研究に有用な新規の三次元in vitroモデル)

ATCC®ウェビナーのお知らせ
(膵臓がんの薬剤応答と耐性の研究に有用な新規の三次元in vitroモデル)

掲載日情報:2024/03/21 現在Webページ番号:71567

ATCC®(メーカー略称:ACC)では2024年3月29日(金)に、膵臓がんの化学療法開発に有用な新規のオルガノイドについて無料のウェビナーを開催します。
夜遅い時間になりますが、ぜひご覧いただき、皆様の今後のご研究にお役立て下さい。
ATCC® ウェビナー一覧についてはこちらをご覧下さい。


膵がんオルガノイドウェビナー案内

・演題:Novel 3-D In Vitro Models for Studying Pancreatic Cancer Drug Response and Resistance Webinar
・演者:Naomi Walsh, MPH, PhD.(Associate Professor, Life Sciences Institute, School of Biotechnology, Dublin City University)
・言語:英語
・開催日:2024年3月29日(金)1:00 am(日本時間)
・視聴方法:登録フォームからご登録下さい。ご登録いただいたメールアドレスに、ウェビナー参加先のURLを記したメールを配信いたします

Human Cancer Models Initiative(HCMI)作製の次世代がんモデルの詳細についてはこちらをご覧下さい。


ウェビナー要旨

膵管腺がん(PDAC)は致死率の高い疾患であり、化学療法に対する治療抵抗性は、治療の失敗、ひいては死亡の主な原因となります。そのため、効果的な前臨床モデルが、in vitroin vivoの研究の間に架け橋を提供し、臨床に関連する発見を行うために必要です。
患者由来オルガノイド(PDO)は、三次元細胞外マトリックス内に埋め込んだ腫瘍細胞から培養された複雑な自己組織化構造体です。それらは、元の腫瘍の自己複製能力、異種性、保存された構造、薬物応答、遺伝的背景を示し、患者の表現型の特徴に酷似しています。しかしながらPDO培養には、特有の成長因子を含む複雑な組成の培地と高度な技術が必要であり、その準備には時間とコストがかかります。
本ウェビナーでは、PDOおよびアイソジェニックな初代細胞株を開発するための方法論と実験的アプローチ、さらに初代細胞株の培養物からオルガノイドを再構築する方法についてご説明いたします。細胞株由来オルガノイド(CLO)は、表現型、in vitro構造、トランスクリプトームの特徴が適合するPDOと類似しており、膵管腺がんの三次元モデルとして有用です。
また、化学療法に対する臨床的に関連性のある耐性メカニズムを同定するために、PDOにおける薬剤耐性をモデル化する方法が示されています。これらのモデルは、管理可能で拡大可能なin vitroリソースを提供し、複数の下流のアプリケーションや解析に利用できます。

キーポイント

  • オルガノイドを中心とした前臨床システムの膵臓がんのモデル化における役割をご説明します。
  • 患者由来オルガノイド(PDO)からアイソジェニックな初代細胞株を樹立し、さらに三次元細胞株オルガノイド(CLO)を再構築する方法をご説明します。
  • 三次元CLO培養法が、拡大可能、スケールアップが容易、手頃な価格、時間のかからない研究モデルとして使用できることを示します。
  • 膵臓がんオルガノイドを用いた薬剤耐性のモデル開発および特徴解析の方法論について特にご説明します。

演者について

Dr.Naomi Walsh

Naomi Walsh, MPH, PhD.
(Associate Professor, Life Sciences Institute, School of Biotechnology, Dublin City University)


Dr. Naomi Walsh's current research is focused on developing organoid 3D cancer systems to model the genomic and transcriptomic landscape of rare and difficult to cure cancers such as pancreatic cancer to identify novel therapeutic combinations, and strategies to overcome drug resistance. Dr. Walsh completed a PhD in Cancer Research in Dublin City University (DCU) and Master of Public Health (MPH) in University College Dublin (UCD). She conducted her post-doctoral research in the Cancer Prevention Fellowship Program at the National Cancer Institute (NCI), USA.


ウェビナーご視聴後、内容に関してのご質問がございましたらフォームからお問い合わせ下さい。

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(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

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