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抗体をはじめとした研究用ツールをご提供(Rockland Immunochemicals社)

掲載日情報:2022/07/01 現在Webページ番号:70519

Frontiers

Vol.85  抗体をはじめとした研究用ツールをご提供

Rockland Immunochemicals社は、高品質な抗体をはじめとした基礎/応用/臨床研究用の最先端ツールを製造する世界的なバイオテクノロジー企業です。今回は、Special Project ManagerのTabitha Pitre-Ramos氏にお話を伺いました。

Rockland Immunochemicals社について

Rockland Immunochemicals社は創業者James Fendrick Sr.によって1962年に設立され、今年創業60周年を迎えました。会社設立当初は、アメリカのニューヨーク州ロックランドの農場で、動物組織切片や血液製品を製造していました。その後、自ら立ち上げた臨床診断薬メーカーを引退するところだったNorman Cappel博士との出会いにより、二次抗体製品の開発・製造に着手しました。2014年にアメリカ北東部ペンシルベニア州フィラデルフィア近郊に拠点を移してからは、抗体やタンパク質の製造能力を備えた60,000平方フィート(約5,574 m2)の製造施設を運営しています。そして現在では、高品質な抗体やアッセイキット、細胞株、ライセートなど幅広い製品を提供しています。

Rockland Immunochemicals社の製造施設の外観

Rockland Imuunochemicals社の製造施設

Rockland Immunochemicals社の研究施設と製造エリア

Rockland Immunochemicals社の研究施設


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TrueBlot抗体シリーズについて

免疫沈降(IP)は、細胞や組織ライセートから特定のタンパク質を単離する際に非常に有用な方法です。目的のタンパク質を検出および同定するためには、通常IPを行った後にウェスタンブロッティング(WB)が行われます。ほとんどの場合、IPで使用される抗体とWBで使用される一次抗体は、同一または同じ動物種の抗体が使用されます。これが原因で、従来用いられた二次抗体ではIP 試料に残った変性一次抗体とも反応してしまい、目的タンパク質のシグナル(バンド)が不明瞭になることがありました。この問題を解決するために、TrueBlot抗体シリーズが生み出されました。

TrueBlot抗体は、非変性のジスルフィド型IgGと優先的に反応し、IPで使用された一次抗体の重鎖(H鎖)や軽鎖(L鎖)の干渉が低減されるため、上記の問題を解決します。さらに、TrueBlot抗体がモノクローナル抗体であることとTrueBlot IPビーズの優れた結合能力により、高い特異性と再現性のある結果が得られます。これまでに多くの質の高いジャーナルに掲載された論文を含め、1,000以上の出版物でTrueBlotシリーズが使用されています。これは、様々な免疫動物種を対象とした抗体やビーズ、そして検出の際に利用されるHRPやストレプトアビジン、蛍光標識されたTrueBlot製品が、皆様のニーズと一致していることの裏付けだと私たちは考えています。
これまで、Rockland Imuunochemicals社は様々な種類のビーズや蛍光およびビオチン標識の二次抗体を含むTrueBlotシリーズを拡張してきました。これからもIPおよびIP-WBの技術やニーズの変化に応じて進化し続けます。

TrueBlot(True Blot)Western Blotシリーズの詳細はこちらをご覧下さい。

TureBlot抗体と一般的な二次抗体を使用した場合のIP-WBの比較

TrueBlot二次抗体を使用した場合と一般的な二次抗体を使用した場合のIP-WBの比較


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EndoAlert Endotoxin Kitについて

EndoAlert Endotoxin Kitは、水溶液中の細菌性エンドトキシンをカイネティック比色法により定量するアッセイキットです。開発元であるTrident Biosystems社は、この分野で70年以上の経験をもつエキスパートです。 彼らは、市販されている既存のエンドトキシン検出キットが、ゲル凝固アッセイのような昔ながらの方法か、エンドポイントアッセイのような感度の低いものであることを認識し、問題視していました。また、医薬品の品質管理に使用されるエンドトキシンキットは、優れたアッセイ形式で提供されている一方、研究用として使用するのには様々な制約があります。 これらの理由から、米国薬局方(USP)が定める非常に精密な試験に縛られるのではなく、よりユーザーフレンドリーな研究向けキットの作製を目指しました。そして高感度の試薬を使用することで、研究用のカイネティック比色キットが産み出されました。このキットは、医薬品用キットと同等またはそれ以上の感度を持ち、既存の研究用キットよりも再現性が高く、機能的に優れています。

さらに、Trident Biosystems社は本キットの構成品をすべてアメリカで調達、製造することで、キットに使用しているカブトガニのライセート採取のサスティナビリティ推進に加え、安全なサプライチェーンの維持を検討していました。当社のCEOであるJim Fendrickは、Trident Biosystems社のオーナーらと長年の交流があり、COVID-19の感染拡大が落ち着いたあと、偶然にも会う機会がありました。その際、製薬・診断業界で使用されているものと同等の研究用キットを研究機関や米国臨床検査室改善法に準拠したCLIA認定ラボに提供したいというオーナーらの熱い思いを聞き、その実現を支援したいと考えました。その後、Rockland Immunochemicals社とTrident Biosystems社は提携し、現在2種類のエンドトキシンアッセイキットを研究者向けに提供しています。Endotoxin ES Plate Kit(#KMA-0200)は、偽陽性反応を引き起こす可能性のある(1,3)-β-D-グルカンの影響を受けないように作成されたバッファーを使用することで、エンドトキシンのみに反応するよう設計されています。一方、Endotoxin Plate Kit(#KMA-0100)は(1,3)-β-D-グルカンの影響がない場合のエンドトキシン測定に適しています。

これらのキットは、生体試料や環境試料を厳密に評価する必要のある大学や政府施設、薬学部、獣医学部、病院、研究所などで使用できます。また、製薬会社やバイオテクノロジー企業、CLIA認定ラボでの研究開発にも有用です。EndoAlert Endotoxin Kitは、無菌サンプルの伝統的なバイオマーカーの評価だけでなく水質、大気の指標、食品の保存性の指標としても使用でき、常に正確で定量的な結果が得られます。

EndoAlert_Endotoxin/Endotoxin_ES_Plate_Kitの製品外観

EndoAlert Endotoxin Kitの詳細はこちらをご覧下さい。

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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 試薬担当)

reagent@funakoshi.co.jp

製品情報は掲載時点のものですが、価格表内の価格については随時最新のものに更新されます。お問い合わせいただくタイミングにより製品情報・価格などは変更されている場合があります。
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