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手間・時間・ディッシュ消費量の削減に! 自動菌液塗抹装置:easySpiralシリーズ

掲載日情報:2023/06/20 現在Webページ番号:68464

インターサイエンス /
INTERSCIENCE
[メーカー略称:ILB]

ペトリディッシュへの菌液の塗抹(プレーティング)を、高速かつ高精度に行える自動塗抹装置です。
ディッシュ1枚への塗抹がわずか25秒のeasySpiral / easySpiral Proに加え、最大5回までの自動希釈機能を搭載したeasySpiral Diluteがあります。
本装置は塗抹に要する多くの作業の手間と時間、消耗品の消費を大きく削減します。
INTERSCIENCE社のコロニーカウンターについてはScan 50/Scan 50 proをご覧下さい。
本製品は研究用です。研究用以外には使用できません。


easySpiral外観

easySpiral / easySpiral Pro

easySpiral Dilute外観

easySpiral Dilute


4つの動作モード

表中の画像をクリックすると拡大表示されます。

モード名 スパイラルモード サークルモード 均一モード 混釈モード
概略 等比級数的塗抹 播種濃度を変えて
1プレート上に3種塗抹*1
表面へ均一塗抹 混釈モードで均一にデポジット*2
塗抹液量
  • 50 / 100 / 200 μl*3
  • USB経由で液量設定
    (10~1,000 μlの範囲)*4
  • 内側のサークル:10 μl*5
  • 中央のサークル:16 μl
  • 外側のサークル:25 μl
  • 50 / 100 / 200 μl
  • USB経由で液量設定
    (10~1,000 μlの範囲)
  • 50 / 100 / 200 μl
  • USB経由で液量設定
    (10~1,000 μlの範囲)
特長 一枚のペトリディッシュ上に、以下の菌濃度範囲で塗抹
  • easySpiral:
    300~1.3×105 CFU/ml
  • easySpiral Pro:
    100~1.0×107 CFU/ml
  • easySpiral Dilute:
    30~1.0×1012 CFU/ml
  • 使用するペトリディッシュの枚数を削減
  • コロニーカウントが容易
  • ペトリディッシュの縁にコロニー無し
  • 広がるコロニーを容易にカウント
  • 薬局方に対応
使用例 スパイラルモードの塗抹結果 サークルモードの塗抹結果 均一モードの塗抹結果 混釈モードの使用結果
対応
機種
easySpiral
easySpiral Pro
easySpiral
Dilute

*1 150 mmプレートでは6種塗抹可能。また、easySpiral Diluteでは、複数の希釈度の菌液を1枚のプレートに塗抹可能。
*2 ペトリディッシュ底に菌液を分注します。その上に溶けたアガーを加えて、菌液と混釈して下さい。
*3 easySpiralは50 / 100 μlにのみ対応。
*4 easySpiral Pro / Diluteのみ対応。
*5 記載の液量は90 mmプレートの場合。


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スパイラルモードについて

スパイラルモードとマニュアル操作の比較

連続希釈をせずに、1枚のペトリディッシュ上で、幅広い濃度の菌液について標準化された塗抹(プレーティング)を行えるため、研究室の分析能力を飛躍的に向上できます。
対応菌濃度範囲:easySpiral:300~1.3×105 CFU/ml、easySpiral Pro:100~1.0×107 CFU/ml、easySpiral Dilute:30~1.0×1012 CFU/ml

Manual Mode模式図

マニュアル法では繰り返しの動作を必要とします。良好に読むことができるペトリディシュを1枚得るためには、少なくとも4回の希釈と4回の連続塗抹が必要です。

Spiral Mode模式図

スパイラル法では、わずか1枚のペトリディッシュ上で分析をすることができます!


スパイラルモードでのコロニーカウントの方法

スパイラル法のコロニー写真

菌液は、マイクロポンプによって回転する寒天平板の表面に中央から周辺に等比級数的に減少するアルキメデスの螺旋を描いて塗抹されます。培養後、コロニーは寒天平板上に螺旋スパイラルとして現れます。菌液は定量塗抹されているので、寒天平板のどの部分にどれだけ塗抹されているか分かっています。従って、コロニーカウントは寒天平板の一部のコロニーを約40個数え、カウントしたコロニー数をカウントに使用したエリアの塗抹量で割ることによって、1 ml当たりのコロニー数が容易かつ正確に求められます。


スパイラル法でのコロニー数カウント方法

マニュアル法でコロニー数のカウントを行うには、まずAまたはBの外側からのゾーンから数えて、最低20コロニーを数えます(図では緑色の部分)。次に、ペトリディッシュ上の反対側の緑色のゾーンを同じように数えます。コロニー数をカウントに使用したエリアの塗抹量で割り、1 ml当たりのコロニーを求めます。



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希釈+塗抹機能(easySpiral Diluteのみ)

10倍段階希釈とディッシュへの菌液塗抹の2-in-1

easySpiral Diluteは、定量塗抹システムに10倍段階希釈機能がプラスされ、菌液の濃度範囲が飛躍的に向上した2-in-1の希釈+塗抹装置です。超スピードで、5回の10倍段階希釈+塗抹を、わずか1枚のペトリディッシュ上にすることができ、菌液の濃度範囲は30~1×1012 CFU/mlと画期的にアップし、省力化、省器材化に貢献します。もうマニュアル式で希釈をする必要はなく、塗抹も自動的に行われます。
塗抹を行うスタイラスの消毒+菌液を5回の10倍段階希釈+塗抹の一連の操作がわずか134秒で行われます!
希釈菌液5濃度すべてを1枚のディッシュに塗抹する場合は234秒。


10倍段階希釈とディッシュへの菌液塗抹

菌液を小ビーカーに入れセットします。

  1. 自動的に試料を5回まで連続的に、10倍段階希釈します。
  2. 選択された塗抹モードで、自動的に試料を寒天平板に定量塗抹します(菌濃度範囲:30 ~1×1012 CFU/ml)。

10倍段階希釈の模式図

クリックで展開します
10倍段階希釈の模式図

easySpiral Diluteとマニュアル操作の比較

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easySpiral Diluteを使用すると、消耗器材および作業時間を50%削減できます。
50試料を処理した場合:希釈:10-7
            塗抹:10-5、10-6、10-7

Manual法で必要な消耗品
easySpiral Diluteで必要な消耗品


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各機種共通の特長

  • ステンレス製、横幅40 cmのコンパクトなボディーで、クリーンベンチ内での使用も可能です。
  • 塗抹を行うスタイラスの消毒は自動で行われ、クロスコンタミネーションが生じません(下記参照)。
  • スパイラルモードでは、スタイラスの消毒~菌液吸引~塗抹の一連の操作がわずか25秒で行われます。
  • 高精度のガラス製シリンジを内蔵しており、再現性高い結果が得られます。
  • すべての液体の流れは目視でき、本体外側のメンテナンスは不要です。
  • 操作が非常に簡便で、トレーニングは不要です。
  • 消毒液(アルコール)用、希釈液(生理食塩水)用、廃液用の各ボトルはオートクレーブ可能で、装置本体への接続はCPCコネクターで安全かつ容易に行えます。
  • ペトリディッシュスタンドの交換により、異なるサイズのデッシュにも対応します(easySpiral Pro / easySpiral Diluteのみ)。
  • USB経由でPCへ接続でき*6、塗抹液量の設定が行えます(easySpiral Pro / easySpiral Diluteのみ)。

*6 PCは別途ご用意下さい。必要スペックはこちらに記載のとおりです。

スタイラスの自動消毒でクロスコンタミネーションなし

スタイラスの自動消毒
オーバーフローテクノロジー
  • 塗抹を行うスタイラス部分の消毒を自動で行い、クロスコンタミネーションが生じません。
  • 特許取得のオーバーフローテクノロジーにより、スタイラスの外側および内側を完全消毒します。
  • 2 Lボトルの交換無しで、600サイクル(easySpiral Diluteは1,000サイクル)の消毒を行えます。

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アプリケーション

  • 微生物学的研究
  • 抗生物質の感受性(MIC)研究
  • 抗菌剤候補物質の抗菌・殺菌力研究
  • 薬剤候補物質の効果研究
  • 食品の品質保持研究
  • 化粧品の保存効力研究(チャレンジテスト)

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製品仕様

商品コードをクリックすると価格表をご覧になれます。また、動作モードの詳細についてはこちらをご覧下さい。

機種名 easySpiral easySpiral Pro easySpiral Dilute
商品コード 412-000 413-000 414-000
対応するペトリディッシュの直径 90 mm 90、150 mm 55、90、150 mm
シリンジ容量 1,000 µl
塗抹液量設定範囲(USB経由) 10~1,000 μl
塗抹液量(プリセット) 50 / 100 μl 50 / 100 / 200 μl
スパイラルモードでの対応菌濃度範囲 300~1.3×105 CFU/ml 100~1.0×107 CFU/ml 30~1.0×1012 CFU/ml
対応した動作モード スパイラル、サークル スパイラル、サークル、均一
  • 55 mm:均一、混釈
  • 90 / 150 mm:スパイラル、サークル、均一、混釈
10倍段階希釈の連続実施回数 5
My Diluent mode機能
(特殊希釈液に対応の半自動モード)
希釈/塗抹前の試料溶液のミキシング
動作に
要する時間
(ディッシュ
1枚あたり)
消毒+塗抹 25秒
消毒+5回の段階希釈
+希釈菌液1濃度の塗抹
134秒
消毒+5回の段階希釈
+希釈菌液5濃度の塗抹
234秒
消毒液の連続使用回数 600サイクル(2 Lボトル使用時) 1,000サイクル(2 Lボトル使用時)
希釈液の連続使用回数 63サイクル(2 Lボトル使用時)
同一試料の連続塗抹回数 ペトリディッシュ20枚(50 μl塗抹時)
トレーサビリティ
サイズ、質量 39.4W×42.1D×28.9H cm、16.3 kg
電源、消費電力 100~240 V、50~60 Hz、45 W

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セット内容

機種名 easySpiral easySpiral
Pro
easySpiral
Dilute
easySpiral本体
滅菌済み小ビーカー(100個)
Blue dye(テスト用染料)
EnzyClean(洗浄剤)
シリコーンチューブ付きシリンジ
テスト用コンテナスタンド
フィルター
スタイラス(スペア用)
GL45ボトル用コネクター
GL45ボトル用ダブルコネクター
ペトリディッシュ・スタンド*7 150 mm 55 / 150 mm
スパイラルカウンティング・グリッド 90 mm 90 / 150 mm 90 / 150 mm
サークルモードカウンティング・グリッド 90 / 150 mm
ソフトウェア(CD-ROM)
USBケーブル

*7 90 mmディッシュ用のスタンドは、装置本体にプリセットされています。


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ご用意いただくPCの必要スペック(easySpiral Pro / easySpiral Diluteのみ)

easySpiral Pro / easySpiral DiluteはUSB経由でPCへ接続でき、塗抹液量の設定が行えます。必要スペックは以下のとおりです。

OSWindows10 64 bit以上
プロセッサーIntel i3以上(quad core推奨)
周波数2.8 GHz以上
メモリーサイズ(RAM)4 GB以上
その他USB3.0ポートを有する
ディスプレイ画素数1,280×1,024ピクセル以上

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製品紹介動画

INTERSCIENCE社各種装置:試料採取からバクテリア分析まで
(約7分30秒、英語版、日本語字幕あり)
2分50秒あたりからeasySpiral Diluteをご紹介しています。

easySpiralシリーズのご紹介
(約3分15秒、英語版)

easySpiral Diluteのセットアップ・操作・お手入れ・再梱包
(約3分30秒、英語版、日本語字幕あり)

easySpiralに関するFAQ
スパイラル塗抹法について:どのように作動しますか? 他
(約5分50秒、フランス語版、英語字幕あり)



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easySpiral DiluteのFAQ

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Q-1. easySpiral Dilute独自のユニークなイノベーションは何ですか?

A-1. easySpiral Diluteは、連続希釈と定量菌液塗抹を2-in-1、つまり1台で2つの機能を持つ、世界で初めての機器です。



Q-2. easySpiral Diluteの希釈機能の精度は0.5%と高いですが、どのようにしてそれを確認できますか?

A-2. それは、簡単な操作で自動的に行われます。

塗抹時に使用される液量の確認:
あらかじめ質量を測定した小ビーカーをセットして、テストボタン「Plating volume」を押すと、小ビーカーに数回の動作で500 μlが吐出されます。小ビーカーの質量の測定により、吐出液量を計算して下さい。

希釈時の液量の確認:
あらかじめ質量を測定した小ビーカー2つをセットして、テストボタン「Dilution volume」を押すと、小ビーカーの一方に0.5 ml、もう一方に4.5 mlが分注されます。それぞれの小ビーカーの質量の測定により、分注液量を計算して下さい。



Q-3. どのような希釈液を使えますか?

A-3. リンガー溶液、生理食塩水などの食塩水を用いて下さい。コンタミネーションの原因となる栄養分を含む希釈液の使用は避けて下さい。バクテリアはペトリディッシュ上に塗抹される前に、数秒間小ビーカーに留まるだけなので、食塩水の使用は最終的な結果に影響を与えません。

なお、半自動的モードであるMy Diluent modeを選択した場合、栄養分を含む液体を使用することができます。その場合は、操作の前に、小ビーカーに栄養分を含む希釈液4.5 mlを入れて下さい。



Q-4. 私は普段、1/10希釈に1 mlの菌液を用います。easySpiral Diluteは1/10希釈に0.5 mlの菌液を用いていますが、用いる液量が半分でも、同じくらいの精密さが得られますか?

A-4. 9 mlおよび1 mlの溶液をチューブへマニュアル操作でピペッティングする場合、平均精度は2%です。また、操作を行うためには、使用するピペットのキャリブレーションと定期的なチェックが必要となります。
easySpiral Diluteの平均精度は、4.5 mlおよび0.5 mlの溶液の場合0.5%で、これは内蔵されたHamilton製ガラスシリンジの高い精密度によるものです。用いる液量を半分にしているにも関わらず、精度および再現性が一段と高まっています。



Q-5. 10-7の希釈を行うには、どのように操作すれば良いでしょうか?

A-5. まず10-5の希釈を行います。最後の小ビーカーを取り、それをマザー・サンプルの場所に置き、新たな自動希釈のサイクルを続けます。




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価格

[在庫・価格 :2024年05月20日 00時00分現在]

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easySpiral
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法規制等 医薬用外劇物,警告:感電,注意:回転
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お問い合わせ先

(テクニカルサポート 機器・消耗品担当)

kiki@funakoshi.co.jp

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